2.1 スキーマプライベート・ネットワークでのRDFデータに関するスタート・ガイド

  1. システム表の表領域を作成します。表領域を作成する適切な権限を持つユーザーとして接続している必要があります。次の例では、rdf_tblspaceという表領域を作成します。
    CREATE TABLESPACE rdf_tblspace
     DATAFILE 'rdf_tblspace.dat' SIZE 1024M REUSE
     AUTOEXTEND ON NEXT 256M MAXSIZE UNLIMITED
     SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO;
    
  2. データベース内のRDFデータを操作するためのデータベース・ユーザーを作成し、必要な権限をそのデータベース・ユーザーに付与します。データベース・ユーザーを作成する適切な権限を持つユーザーとして接続している必要があります。
    次の例では、ネットワーク所有者ユーザーrdfuserを作成し、rdfuserに必要な権限を付与します。
    CREATE USER rdfuser
    IDENTIFIED BY <password-for-rdfuser> 
    QUOTA 5G ON rdf_tblspace;
    
    GRANT CONNECT, RESOURCE, CREATE VIEW TO rdfuser;
  3. ネットワーク所有者ユーザーとして接続します。
    CONNECT rdfuser/<password-for-rdfuser>
  4. スキーマプライベートRDFネットワークを作成します。

    RDFネットワークを作成すると、OracleデータベースにRDFデータ・サポートが追加されます。スキーマプライベート・ネットワークの意図した所有者としてRDFネットワークを作成し、十分な領域を備えた有効な表領域を指定する必要があります。

    次の例では、rdf_tblspaceという表領域を使用して、rdfuserというデータベース・ユーザーが所有するnet1というスキーマプライベートRDFネットワークを作成します。

    EXECUTE SEM_APIS.CREATE_RDF_NETWORK('rdf_tblspace', network_owner=>'rdfuser', network_name=>'net1');
  5. RDFグラフを作成します。

    RDFグラフを作成する場合は、RDFグラフ名、グラフのRDFデータへの参照を保持する表、その表内のSDO_RDF_TRIPLE_Sタイプの列を指定します。

    次のコマンドは、net1スキーマプライベート・ネットワークにarticlesというRDFグラフを作成します。

    EXECUTE SEM_APIS.CREATE_RDF_GRAPH('articles', NULL, NULL, network_owner=>'rdfuser', network_name=>'net1');
    

RDFグラフを作成した後、RDFグラフ管理の例(PL/SQLおよびJava)の例に示すように、トリプルをグラフに挿入できます。