15.40 SEM_APIS.CREATE_RDF_NETWORK

形式

SEM_APIS.CREATE_RDF_NETWORK( 
     tablespace_name  IN VARCHAR2,
     options          IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
     network_owner    IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
     network_name     IN VARCHAR2 DEFAULT NULL);

説明

セマンティク・データの永続的な記憶域の構造を作成します。

パラメータ

tablespace_name

このプロシージャにより作成される表で使用する表領域の名前。この表領域は、作成するすべてのRDFグラフのデフォルトになりますが、グラフの作成時にSEM_APIS.CREATE_RDF_GRAPHプロシージャのコールでmodel_tablespaceパラメータを指定することで、このデフォルトを上書きできます。

options

次のネットワーク作成オプションを1つ以上含む引用符で囲まれたオプションの文字列。

  • COMPRESS=CSCQHを指定すると、RDF_LINK$表およびRDF_VALUE$表で、COLUMN STORE COMPRESS FOR QUERY HIGHが使用されます。

  • COMPRESS=CSCQLを指定すると、RDF_LINK$表およびRDF_VALUE$表で、COLUMN STORE COMPRESS FOR QUERY LOWが使用されます。

  • COMPRESS=RSCAを指定すると、RDF_LINK$表およびRDF_VALUE$表で、ROW STORE COMPRESS ADVANCEDが使用されます。

  • COMPRESS=RSCBを指定すると、RDF_LINK$表およびRDF_VALUE$表で、ROW STORE COMPRESS BASICが使用されます。これはデフォルトの圧縮レベルです。

  • MODEL_PARTITIONING=BY_HASH_Pは、リスト-ハッシュ・コンポジット・パーティション化を使用して、RDF_LINK$をグラフID別にパーティション化し、さらに各グラフを述語IDのハッシュによってサブパーティション化します。

  • MODEL_PARTITIONS=nは、各RDFグラフで使用するサブパーティションのデフォルト数(n)を設定します。このオプションは、MODEL_PARTITIONING=BY_HASH_Pとともに使用されます。

  • MODEL_PARTITIONING=BY_LIST_Gは、リスト-リスト・コンポジット・パーティション化を使用して、モデル IDごとにRDF_LINK$をパーティション化し、さらに各RDFグラフをグラフIDでサブパーティション化します。このサブパーティションは、データがグラフに挿入されると自動的に保持されます。

  • NETWORK_MAX_STRING_SIZE=EXTENDEDでは、RDF値の格納の最大VARCHARサイズとして32767バイトが指定されます。32767バイトを超えると値はCLOBとして格納されます。

  • NETWORK_MAX_STRING_SIZE=STANDARDでは、RDF値の格納の最大VARCHARサイズとして4000バイトが指定されます。4000バイトを超えると値はCLOBとして格納されます。これはデフォルトです。

  • NETWORK_STORAGE_FORM=ESCは、RDF_VALUE$の字句の値にエスケープされた記憶域形式を使用することを指定します。Unicode文字および特殊文字は、ASCIIエスケープ・シーケンスを使用して格納されます。(エスケープされた記憶域形式とエスケープされていない記憶域形式の両方は指定できません。)

  • NETWORK_STORAGE_FORM=UNESCは、RDF_VALUE$の字句の値にエスケープされていない記憶域形式を使用することを指定します。Unicode文字および特殊文字は単一の文字として格納されます。これはデフォルトです。

network_owner

RDFネットワークの所有者。(表1-2を参照してください。)

network_name

RDFネットワークの名前。(表1-2を参照してください。)

使用に関するノート

このプロシージャは、セマンティク・テクノロジ・サポートで使用されるシステム表および他のデータベース・オブジェクトを作成します。

このプロシージャのコールでセマンティク・テクノロジのシステム表の表領域を作成し、表領域名を指定する必要があります。(SYSTEM表領域を指定しないでください。)作成する表領域に必要なサイズは、格納するセマンティク・テクノロジ・データの量に応じて変化します。

このプロシージャをコールするには、DBA権限を持つユーザーまたは意図したネットワーク所有者としてデータベースに接続する必要があり、プロシージャは、データベースに対して1回のみコールできます。

セマンティク・データの永続記憶域のこれらの構造を削除するには、DBA権限を持つユーザーまたはスキーマプライベート・ネットワークのユーザーとして接続し、SEM_APIS.DROP_RDF_NETWORKプロシージャをコールする必要があります。

オプションCOMPRESS=CSCQHCOMPRESS=CSCQLおよびCOMPRESS=RSCAは、適正なライセンスがある場合にのみ使用してください。

RDFネットワークの作成後、NAMESPACE = 'NETWORK'およびATTRIBUTE = 'COMPRESSION'のあるRDF_PARAMETER表の行で、RDFネットワークで使用される圧縮タイプが示されるようになります。

NETWORK_MAX_STRING_SIZE=EXTENDEDを使用できるのは、データベースで拡張VARCHARサポートが有効になっている場合のみです(拡張データ型を参照)。

RDFネットワークのタイプおよびオプションの詳細は、「RDFネットワーク」を参照してください。

次の例では、セマンティク・テクノロジのシステム表の表領域を作成して、この表領域でセマンティク・データの永続的な記憶域の構造を作成します。RDFネットワークに高度な圧縮が使用されます。

CREATE TABLESPACE rdf_tblspace
 DATAFILE '/oradata/orcl/rdf_tblspace.dat' SIZE 1024M REUSE
 AUTOEXTEND ON NEXT 256M MAXSIZE UNLIMITED
 SEGMENT SPACE MANAGEMENT AUTO;
. . .
EXECUTE SEM_APIS.CREATE_RDF_NETWORK('rdf_tblspace', options=>'MODEL_PARTITIONING=BY_HASH_P MODEL_PARTITIONS=16');