2.53 COMMON_USER_PREFIX
COMMON_USER_PREFIXでは、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)の共通のユーザー、ロールおよびプロファイルの名前の先頭に付ける必要がある接頭辞を指定します。
| 特性 | 説明 |
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パラメータ・タイプ |
文字列 |
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構文 |
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デフォルト値 |
CDBルートでは、 |
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変更可能 |
なし |
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PDBで変更可能 |
いいえ ただし、アプリケーション・ルートでこのパラメータを変更できます。 |
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基本 |
なし |
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Oracle RAC |
複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 |
ローカルのユーザー、ロールおよびプロファイルの名前を同じ接頭辞で開始しないでください。ユーザー、ロールおよびプロファイルの名前の接頭辞とこのパラメータの値との比較が大文字と小文字を区別せずに行われます。
COMMON_USER_PREFIXに値を設定する場合、Oracleでは、共通のユーザー、ロールおよびプロファイルの名前を、このパラメータに割り当てられた文字列で開始する必要があります。
この接頭辞を使用して作成されるユーザー、ロールおよびプロファイルの名前を有効な名前にする必要があります。
COMMON_USER_PREFIXパラメータの値に関係なく、ローカルのユーザー、ロールおよびプロファイルの名前をC##で開始することはできません。同様に、アプリケーションPDBのアプリケーション共通ユーザーとローカル・ユーザーの名前はC##から始めることはできません。
注意:
COMMON_USER_PREFIXパラメータの値を変更できますが、慎重に変更してください。
COMMON_USER_PREFIXを空の文字列に設定する場合、共通またはローカルのユーザー、ロールおよびプロファイルの名前に制限は設けられません。
このパラメータを空の文字列に設定すると、共通およびローカルのユーザー、ロールおよびプロファイルの名前に対する制限は課せられません。このため、PDBが別のCDBにプラグインされる場合や、共通ユーザーの作成時に閉じられたPDBを開く場合に、ローカルおよび共通のユーザー、ロールおよびプロファイルの名前で競合が生じる可能性があります。
ノート:
COMMON_USER_PREFIXは、アプリケーション・コンテナのコンテキストで設定できます。
アプリケーション・ルートのCOMMON_USER_PREFIXにnull以外の値を設定した場合は、アプリケーション共通ユーザーはその接頭辞で始める必要があり、アプリケーションPDBで作成したローカル・ユーザーはその接頭辞で始めることはできません。
デフォルトでは、アプリケーション・ルートのCOMMON_USER_PREFIXは空の文字列です。
ノート:
V$PARAMETERまたはV$SYSTEM_PARAMETERビューに問い合せると、COMMON_USER_PREFIXパラメータのDEFAULT_VALUE列にNONEの値が返されます。
ただし、データベースでは、CDBルートにはC##のデフォルト値が、アプリケーション・ルートには空の文字列のデフォルト値が強制されます。
関連項目:
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有効なユーザー名の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照
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有効なロール名の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照
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有効なプロファイル名の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照
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マルチテナント・アーキテクチャの詳細は、『Oracle Multitenant管理者ガイド』を参照