2.54 COMPATIBLE
COMPATIBLEを使用すると、Oracleの新しいリリースの使用が可能になる一方で、データベースを前のリリースにダウングレードすることもできます。
| 特性 | 説明 |
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パラメータ・タイプ |
文字列 |
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構文 |
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デフォルト値 |
Oracle Database 23ai (初期リリース): Oracle Database 23ai、リリース更新23.5: Oracle Database 23aiリリース更新23.6以降: |
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変更可能 |
いいえ |
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PDBで変更可能 |
いいえ |
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値の範囲 |
値は、 |
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基本 |
はい |
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Oracle RAC |
複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 |
COMPATIBLEパラメータでは、データベースのディスク形式が互換性を持つOracleのバージョン番号を指定します。データベースはCOMPATIBLEパラメータで指定したバージョン以降にダウングレードできます。
COMPATIBLEを設定すると、新機能では将来のダウングレードを妨げる、前のリリースと互換性がないデータ形式や構造体への書込みが行われません。正しく動作するために高い値のCOMPATIBLEが必要になる機能は、ダウングレードできるように制限されるか無効になる可能性があります。
通常、Oracleソフトウェアをアップグレードする場合、COMPATIBLEは変更せずにそのままにします。アップグレード後に、ユーザーは新しいリリースのOracleソフトウェアを数週間実行し、新しいリリースが正しく動作することを確認します。その後、COMPATIBLEを最新バージョンに更新して新機能を利用します。
次のリリース更新ガイドラインが適用されます:
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Oracle Database 23aiの場合:
RUの場合、
COMPATIBLEパラメータの値は、次の状況でのみ変更する必要があります: Oracle Database 23aiの初期リリースを実行しており、COMPATIBLEを任意の値(デフォルト値23.4.0を含む)に明示的に設定しています。次に、リリース更新を適用します。この場合は、次のようにします:-
リリース更新23.5を適用する場合、Oracle Database 23aiのすべての機能(23.5で導入された機能を含む)を使用するには、
COMPATIBLEの値を23.5.0に設定する必要があります。 -
リリース更新23.6以降を適用する場合、AIベクトル検索機能など、Oracle Database 23aiのすべての機能(23.6で導入された機能を含む)を使用するには、
COMPATIBLEの値を23.6.0に設定する必要があります。
Oracle Database 23aiのRURの場合、
COMPATIBLEパラメータの値は変更しないでください。 -
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Oracle Database 21c、Oracle Database 19cおよびOracle Database 18cの場合:
COMPATIBLEパラメータの値は、リリース更新(RU)またはリリース更新リビジョン(RUR)では変更できません。たとえば、Oracle Database 21cを実行しており、COMPATIBLEの値が21.0.0であるとします。その後、Oracle Database 21c、リリース更新21.4を適用します。COMPATIBLEの値を21.4.0に設定しないでください。21.0.0に設定したままにします。
ノート:
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COMPATIBLEパラメータの値はより新しいバージョンに上げることはできますが、古いバージョンに下げることはできません。 -
スタンバイ・データベース機能を使用している場合、このパラメータはプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの両方で同じ値にする必要があります。
関連項目:
このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。