シャーディング・アドバイザの使用方法およびオプション

シャーディング・アドバイザは、既存の非分散データベースに接続して分散データベース構成の推奨事項を提供するクライアント用のコマンドライン・ツールです。

構文

gwsadv
 [-n nodeName[:portnum]]
 [-s serviceName]
  -u username
  -p password
 [-c]
 [-awr_snap_begin timestamp] 
 [-awr_snap_end timestamp]
  –w
 [sch=(schema1, schema2, …)]
 [-tab importantTabsFile]
 [-pr numpreds:n]
 [-t trace_file]

オプション

sch引数を除き、各オプションの前にマイナス記号(-)を付ける必要があることに注意してください。

オプション 説明 必須(Y/N)
-awr_snap_begin timestamp

開始タイムスタンプを「YYYY-MM-DD HH24:MI:SS」という書式で指定して、ワークロードを取得するAWRスナップショットを指定します。

N
-awr_snap_end timestamp

終了タイムスタンプを「YYYY-MM-DD HH24:MI:SS」という書式で指定して、ワークロードを取得するAWRスナップショットを指定します。

N
-c

新しいワークロードまたは変更されたワークロードを取得します

-prを使用して、取得する述語の数を制限します

新しいワークロードまたは変更されたワークロードに対して初めてシャーディング・アドバイザを実行するときに必要となります。

同じワークロードの後続の実行では必要ありません。

デフォルトでは、ワークロードはV$SQL_PLAN_STATISTICS_ALL表から取得されます。

または、ワークロードを自動ワークロード・リポジトリ(AWR)スナップショットから取得するには、-cオプションとともに-awr_snap_beginおよび-awr_snap_endオプションを使用し、AWRスナップショットの開始および終了のタイムスタンプを指定します。

N
-n nodeName[:portnum]

ノード名およびポート番号(別のホストのデータベースに接続する場合)

N
-p password

Oracleパスワード

Y
-pr numpreds:n

-cを使用して新規または変更されたワークロードを取得する際に取得される述語の数を制限します。

N
-s serviceName

サービス名(別のホストのデータベースに接続する場合)

N
sch

schオプションは、別のユーザーとして実行する場合に、シャーディング・アドバイザを実行する対象のスキーマのリストを指定します。

N
-t trace_file

シャーディング・アドバイザによって実行されるすべてのアクティビティのトレースを有効にします。出力ファイル名を指定します。

N
-tab importantTabsFile

表名(schemaname.tablenameという形式で1行に1つ)が含まれているファイルの名前。シャーディング・アドバイザで分析する必要がある表の数を制限します。

N
-u username

Oracleユーザー名

Y
-w

シャーディング構成の生成およびランキングのために問合せワークロードを使用するように、シャーディング・アドバイザに指示します。

Y

使用上のノート

シャーディング・アドバイザの通常の使用方法は、–prオプションを指定しません。–prオプションを付けなくても、すぐに問合せワークロードの取得が高速になります。ただし、速度をさらに上げる場合は、–prオプションを使用できます。使用する場合は、–cオプションとともに使用する必要があります。指定しない場合、取得する述語の数が制限されません。

シャーディング・アドバイザの実行方法をコマンド例によって説明する手順については、「シャーディング・アドバイザの実行」および「非本番システムでのシャーディング・アドバイザの実行」を参照してください。