6 座標系(空間参照システム)
この章では、Oracle Spatialの座標系のサポートについて詳しく説明します。
このサポートについては、「座標系」で紹介しています。様々な座標系でSDO_GEOMETRYオブジェクトを格納および操作できます。
MDSYS.SDO_CSパッケージに含まれる座標系の変換ファンクションおよびプロシージャについては、「SDO_CSパッケージ(座標系変換)」を参照してください。
- 用語および概念
このトピックでは、Oracle Spatialでの座標系のサポートに関連する重要な用語および概念について説明します。 - 測地座標のサポート
Oracle9i以降のSpatialでは、測地座標の合理的かつ完全な処理が提供されます。 - ローカル座標のサポート
Spatialでは、ローカル座標系に対して一定レベルのサポートが提供されます。 - EPSGモデルとSpatial
Oracle Spatialの座標系のサポートは、European Petroleum Survey Group (EPSG)のデータ・モデルおよびデータセットに基づいています(ただし、常に同じとはかぎりません)。 - 3次元の座標参照系のサポート
Oracle Spatialの3次元座標参照系のサポートはEPSGモデルに準拠しています。 - TFM_PLANオブジェクト型
オブジェクト型TFM_PLANは、SDO_CSパッケージのいくつかのサブプログラムで変換計画を指定する際に使用します。 - 座標系のデータ構造
座標系ファンクションおよびプロシージャは、Oracle Spatialで提供される表とビューの情報を使用します。この表とビューはMDSYSスキーマの一部ですが、パブリック・シノニムが定義されているため、表およびビューの名前の前にMDSYS.を指定する必要はありません。 - レガシー表およびビュー
リリース10.2より前のSpatialでは、座標系ファンクションおよびプロシージャは、次の表の情報を使用していましたが、その一部は名前が新しくなったり、現在、表ではなくビューになっています。 - ユーザー定義の座標参照系の作成
Oracleから提供されている座標系でニーズを十分に満たすことができない場合は、ユーザー定義の座標参照系を作成できます。 - 座標系サポートでのノートおよび制限事項
今回のリリースのOracle Spatialでは、次のノートおよび制限事項が座標系のサポートに適用されます。 - U.S. National Gridのサポート
U.S. National Gridは、1つの英数字座標(たとえば、18SUJ2348316806479498)を使用して点の座標を表現します。 - ジオハッシュのサポート
ジオハッシュは経度/緯度点の標準文字列エンコーディングです。 - Google Mapsに関する考慮事項
Google Mapsでは、Oracle Spatialによって使用される楕円体の計算ではなく、球体の計算をその投影で使用します。この違いによって、Oracle Spatialの楕円体投影に基づいた地図でGoogle Mapsに基づいた地図をオーバーレイする場合など、アプリケーションで不整合が発生する場合があります。 - 座標系変換の例
このトピックでは、座標系変換ファンクションおよびプロシージャを使用する簡単な例を示します。
親トピック: 概要および使用情報