35.29 SDO_UTIL.GET_TILE_ENVELOPE
書式
SDO_UTIL.GET_TILE_ENVELOPE( tile_x IN NUMBER, tile_y IN NUMBER, tile_zoom IN NUMBER, google_ts IN BOOLEAN DEFAULT TRUE ) RETURN MDSYS.SDO_GEOMETRY;
説明
タイル住所をタイル・エンベロープ(正方形を記述するSDOジオメトリ)に変換します。
パラメータ
- tile_x
-
フェッチするタイルの原点のX座標。
このパラメータの有効最小値はゼロです。有効最大値は、指定されたズームに依存し、
max(X) = (2^tile_zoom) - 1
で計算できます。有効範囲外のX座標を指定すると、例外が発生します。 - tile_y
-
フェッチするタイルの原点のY座標(
NUMBER
形式)。このパラメータの有効最小値はゼロです。有効最大値は、指定されたズームに依存し、
max(Y) = (2^tile_zoom) - 1
で計算できます。有効範囲外のY座標を指定すると、例外が発生します。 - tile_zoom
-
地図の分割に必要なタイルの数を決定します。これらのセグメントは、地図全体を読み取ることなく、より高い解像度で結合できます。
たとえば、ゼロの
tile_zoom
は、詳細がそれほど表示されずに、地図全体が単一のタイルとなります。n
のtile_zoom
は、地図を2^n x 2^n
個のタイル(つまり、X軸に沿ったタイルの数にY軸に沿ったタイルの数を乗算した数)に分割します。たとえば、8
のtile_zoom
では、65,536
個のタイルになります。これは、n
の値が大きいほど、タイル内の詳細度が高くなることを意味します。有効範囲外のパラメータ値では例外が発生することに注意してください。 - google_ts
-
Googleタイル処理方法が使用されているかどうかを示すブール値。
タイル住所の読取り時には、次の2つのタイル処理方法がサポートされています。
- GOOGLE: このタイル処理方法では、タイルの原点(X,Y)が北西の角になります。X座標はタイルが西から東に読み取られるにつれて増加します。Y座標はタイルが北から南に読み取られるにつれて増加します。
- TMS: このタイル処理方法では、タイルの原点(X,Y)が南西の角になります。X座標はタイルが西から東に読み取られるにつれて増加しますが、Y座標はタイルが南から北に読み取られるにつれて増加します。
使用上のノート
なし。
例
次の例では、デフォルトのGoogleタイル処理方法を使用して、タイル座標をSDO_GEOMETRYに変換します。
SELECT SDO_UTIL.GET_TILE_ENVELOPE(131, 84, 8) FROM DUAL; SDO_UTIL.GET_TILE_ENVELOPE(131,84,8)(SDO_GTYPE, SDO_SRID, SDO_POINT(X, Y, Z), SDO_ELEM_INFO, SDO_ORDINATES) ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- SDO_GEOMETRY(2003, 3857, NULL, SDO_ELEM_INFO_ARRAY(1, 1003, 3), SDO_ORDINATE_ARRAY(465715.526, 6727436.88, 630085.712, 6891807.07))
次の例では、TMSタイル処理方法を使用してタイル座標をSDO_GEOMETRYに変換します。
SELECT SDO_UTIL.GET_TILE_ENVELOPE(131, 171, 8) FROM DUAL; SDO_UTIL.GET_TILE_ENVELOPE(131,171,8,FALSE)(SDO_GTYPE, SDO_SRID, SDO_POINT(X, Y, Z), SDO_ELEM_INFO, SDO_ORDINATES) ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ SDO_GEOMETRY(2003, 3857, NULL, SDO_ELEM_INFO_ARRAY(1, 1003, 3), SDO_ORDINATE_ARRAY(465715.526, -6891807.1, 630085.712, -6727436.9))
親トピック: SDO_UTILパッケージ(ユーティリティ)