2 空間データ型およびメタデータ
Oracle Spatialの空間フィーチャは、一連のオブジェクト・データ型、タイプ・メソッド、およびこれらのタイプを使用する演算子、ファンクションおよびプロシージャで構成されます。ジオメトリは、オブジェクトとしてSDO_GEOMETRY型の列の1行に格納されています。空間索引は、基本的なデータ定義言語(DDL)文(CREATE、ALTER、DROP)およびデータ操作言語(DML)文(INSERT、UPDATE、DELETE)を使用して作成およびメンテナンスされます。
この章では、最初に、空間データを挿入、索引付けおよび問合せする例を示します。この章の後半に記載するデータ型およびメタデータの詳細情報を読む前に、この例を参照しておくことをお薦めします。
- 空間データの挿入、索引付けおよび問合せの例
このトピックでは、空間表の作成、データの挿入、空間索引の作成および空間問合せの実行についての例を示します - SDO_GEOMETRYオブジェクト型
Spatialでは、空間オブジェクトのジオメトリの記述は、ユーザーが定義した表のSDO_GEOMETRYオブジェクト型の1列に、1行で格納されます。 - SDO_GEOMETRYのメソッド
SDO_GEOMETRYオブジェクト型には、ジオメトリ・オブジェクトの情報を取得するメソッド(メンバー・ファンクション)があります。 - SDO_GEOMETRYコンストラクタ
SDO_GEOMETRYオブジェクト・タイプには、CLOB形式またはVARCHAR2形式のWell-Known Text (WKTまたはEWKT)文字列、またはBLOB形式のWell-Known Binary (WKBまたはEWKB)オブジェクト(オプションで16進エンコードされた)からジオメトリ・オブジェクトを作成するコンストラクタがあります。 - TINに関連するオブジェクト型
このトピックでは、Triangulated Irregular Network (TIN)のサポートに関連する次のオブジェクト型について説明します。 - 点群に関連するオブジェクト型
このトピックでは、点群のサポートに関連する次のオブジェクト型について説明します。 - ジオメトリの例
このトピックでは、様々なジオメトリ・タイプの例を示します。 - ジオメトリのメタデータ・ビュー
次元、上限と下限、および各次元の許容差を記述するジオメトリ・メタデータは、MDSYSが所有するグローバル表に格納されます。ユーザーは、このグローバル表を直接更新しないでください。Spatialの各ユーザーには、そのユーザーに関連付けられたスキーマで使用可能な次のビューがあります。 - その他の空間メタデータ・ビュー
Oracle Spatialでは、次のその他のメタデータ・ビューを使用します。 - 空間索引に関する構造
このトピックでは、空間索引データおよびメタデータを含む表の構造について説明します。 - 測定単位のサポート
地理参照座標系(SDO_SRID値)が入力ジオメトリに関連付けられている場合、測定を伴うジオメトリ・ファンクションを使用すると、オプションのunit
パラメータを使用して、特定の距離または面積の測定単位を指定できます。
親トピック: 概要および使用情報