ベースラインと他のベースラインの比較またはスナップショットのペアの比較

時間の経過とともにデータベースのパフォーマンスが低下した場合、AWR期間の比較レポートを実行して、新しいベースラインまたはスナップショットのペアとして取得された、低下したパフォーマンスと既存のベースラインを比較する必要があります。この場合、最適なレベルで動作するシステムを表すベースラインが必要です。既存のベースラインが使用できない場合、スナップショットの2つのペアの比較の説明に従って、スナップショットの任意のペアを2つ使用し、2つの期間のデータベースのパフォーマンスを比較できます。

ベースラインを別のベースラインと比較するには:

  1. ターゲット・データベースの「データベース・ホーム」ページにアクセスします。

    詳細は、データベースのホームページのアクセスを参照してください。

  2. 「パフォーマンス」メニューから、「AWR」「AWR管理」を選択します。

    「データベース・ログイン」ページが表示されたら、管理者権限のあるユーザーとしてログインします。「自動ワークロード・リポジトリ」ページが表示されます。

  3. 「スナップショットとベースラインの管理」で、「ベースライン」の横にあるリンクをクリックします。

    「AWRベースライン」ページが表示されます。

  4. ステップは次のとおりです。
    1. ベースラインを選択して、レポートに使用します。

      少なくとも1つのベースラインを使用する必要があります。

    2. 「アクション」リストで「期間の比較」を選択し、「実行」をクリックします。

    「期間の比較: 第2期間開始」ページが表示されます。「第1期間」に選択したベースラインが表示されます。

    この例では、ベースラインBASELINE_TUE_1120が選択されています。

  5. 最初の期間で選択されたベースラインを他のベースラインまたはスナップショットのペアと比較します。次のいずれかの操作を行います。
    • 他のベースラインと比較するには、「ベースラインの選択」を選択して2番目の期間で使用するベースラインを選択し、「次へ」をクリックします。

      「期間の比較: 確認」ページが表示されます。

    • スナップショットのペアを比較するには、「最初のスナップショットの選択」を選択して2番目の期間で使用する最初のスナップショットを選択し、「次へ」をクリックします。

      この例では、2012年2月7日午後1:00時点のスナップショット18が選択されています。

      「期間の比較: 第2期間終了」が表示されます。次のステップに進みます。

  6. レポートに含めるスナップショット期間の最後のスナップショットを選択し、「次」をクリックします。

    この例では、2009年2月7日午後12:50時点のスナップショット1500が選択されています。

    「期間の比較: 確認」ページが表示されます。

  7. レポートに含まれる期間を確認して、「終了」をクリックします。

    「期間の比較: 結果」ページが表示されます。

    選択した期間からのデータが「一般」サブページに表示されます。「データの表示」リストからオプションを選択して、1秒または1トランザクションごとにデータを表示できます。

    ノート:

    期間が異なる場合は、異なる期間を比較できるように、データをデータベース時間で正規化してから差異が計算されます。

    この例は、ほとんどすべてのメトリックにおいて、第1期間で多くのリソースが消費されていることを示しています。棒グラフは、2つの期間にわたる値の比率を示しています。棒グラフがない場合は値が同一であることを示しています。この例のレポートでは、最初の期間の1秒当たりのデータベース・ブロックの変更と解析時間が、2番目の期間よりも大幅に多くなっています。

  8. 「レポート」をクリックして、レポートを表示します。

    レポートの生成中に「処理中: レポートの表示」ページが表示されます。これが完了するとレポートが表示されます。

  9. オプションで、次の操作を行います。
    • 期間を変更するには「期間の変更」をクリックします。

    • レポートをHTMLファイルで保存するには、「ファイルに保存」をクリックします。