このリリースの『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』の変更内容

「はじめに」の内容は次のとおりです。

Oracle Databaseリリース23aiにおける変更点

Oracle Databaseリリース23aiの『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』の変更内容は次のとおりです。

新機能

このリリースの新機能は次のとおりです。

  • PDBのAWR自動スナップショット収集がデフォルトで有効になりました。AWR_PDB_AUTOFLUSH_ENABLED初期化パラメータのデフォルト値は、FALSEではなくTRUEです。「マルチテナント環境内の自動ワークロード・リポジトリの管理」を参照してください

  • AWRでのADGスタンバイ・データベースとTrue Cacheデータベースのサポート。AWRでは、ADGスタンバイ・データベースとTrue Cacheデータベースについて、CDBレベルとPDBレベルのスナップショットの作成がサポートされるようになりました。これらのデータベースの自動AWRスナップショットは、デフォルトで有効になっています。

    この機能は、ADGスタンバイ・データベースをサポートするために以前のリリースで使用されていたRMFトポロジの後を継ぐものです。RMFは、ADGスタンバイ・データベースのAWRデータの取得には推奨されなくなりました。「Active Data Guardスタンバイ・データベースでの自動ワークロード・リポジトリの管理」を参照してください

  • ADDMスポットライトは、重要なパフォーマンス・カテゴリを視覚的に表示し、システム・パフォーマンスに対する全体的な影響を評価し、推奨事項を提供します。

    パフォーマンス・ハブを使用したデータベースの監視では、データベース・アクティビティの監視、問題の診断および問合せのチューニングを行い、Oracleデータベースのパフォーマンスを改善する機能を提供します。

  • 拡張された結果キャッシュにより、スケーラビリティが向上し、キャッシュ対象をより適切に制御し、純粋なメモリー記憶域の制限を超えるキャッシュ結果への適用性が拡張します。

    ノート:

    結果キャッシュ・モードの設定を参照してください
  • 新しい高パフォーマンスの正規表現エンジンにより、SQLでの正規表現演算子のパフォーマンスが向上します。この新しい正規表現エンジンは、そのデータベース構成がサポートされており十分なPGAメモリーを使用可能である場合は、自動的に有効になります。