1 トポロジ・データ・モデルの概要

Oracle Spatialのトポロジ・データ・モデル機能を使用すると、トポロジ内のノード、エッジおよびフェイス関するデータを管理できます。

ノート:

トポロジ・データ・モデルは、Oracle Autonomous Databaseサーバーレス・デプロイメントでOracle JVMが有効になっている場合にのみサポートされます。Oracle JVMを有効にするには、Oracle Autonomous Databaseサーバーレスの使用Oracle Javaの使用で詳細を参照してください。

たとえば、米国の国勢調査の地理データは、ノード、チェーンおよびポリゴンで提供されており、このデータは、Spatialのトポロジ・データ・モデル機能で表現できます。Oracle Spatialの表およびメタデータ・ビューには、位相要素およびジオメトリ・レイヤーに関する情報を格納できます。その後、その位相要素を参照する特定の空間操作(たとえば、特定のポリゴン・エンティティ(公園など)と空間的に相互作用するチェーン(通りなど)の検索)を実行できます。

この章では、トポロジ・データ・モデル機能をサポートする空間データ構造およびデータ型について説明します。また、この構造の移入および操作の手順も示します。この章に示す情報を利用して、トポロジ・データをSpatialで使用可能な形式に変換するプログラムを作成できます。

ノート:

この章では、Oracle Spatialに関連するいくつかのトポロジ用語について説明しますが、ユーザーがトポロジの基本的な概念を十分に理解していると想定しています。

また、読者が『Oracle Spatial開発者ガイド』に記載されている主な概念、データ型および操作を理解していると想定しています。