1.7 トポロジのメタデータ・ビュー

各スキーマ(ユーザー)に対して、xxx_SDO_TOPO_INFOおよびxxx_SDO_TOPO_METADATAという2つの一連のトポロジ・メタデータ・ビューが存在します(xxxはUSERまたはALLです)。これらのビューは、ユーザーに対しては読取り専用になっており、Oracle Spatialによって作成および管理されます。

xxx_SDO_TOPO_METADATAビューには最も詳細な情報が格納され、各xxx_SDO_TOPO_INFOビューには対応するxxx_SDO_TOPO_METADATAビュー内の情報のサブセットが格納されます。

1.7.1 xxx_SDO_TOPO_INFOビュー

次のビューには、トポロジに関する基本情報が含まれます。

  • USER_SDO_TOPO_INFOには、ユーザーが所有するすべてのフィーチャ表のトポロジ情報が含まれます。

  • ALL_SDO_TOPO_INFOには、ユーザーがSELECT権限を持つすべてのフィーチャ表に関するトポロジ情報が含まれます。

表1-8に示すとおり、USER_SDO_TOPO_INFOビューとALL_SDO_TOPO_INFOビューには同じ列が含まれます。列をビュー定義の順に示します。

表1-8 xxx_SDO_TOPO_INFOビューの列

列名 データ型 説明

OWNER

VARCHAR2

トポロジの所有者です。

TOPOLOGY

VARCHAR2

トポロジ名です。

TOPOLOGY_ID

NUMBER

トポロジのID番号です。

TOLERANCE

NUMBER

トポロジ内のトポロジ・ジオメトリに関連付けられた許容差を指定します。(許容差については、「トポロジ・データ・モデルの許容差」を参照してください。)

SRID

NUMBER

トポロジ内のすべてのトポロジ・ジオメトリ・レイヤーに関連付けられた座標系(空間参照システム)です。座標系が関連付けられていない場合はNULLで、座標系が関連付けられている場合、MDSYS.CS_SRS表(『Oracle Spatial開発者ガイド』を参照)のSRID列の値が含まれます。

TABLE_SCHEMA

VARCHAR2

トポロジ・ジオメトリ・レイヤー列を含む表を所有するスキーマの名前です。

TABLE_NAME

VARCHAR2

トポロジ・ジオメトリ・レイヤー列を含む表の名前です。

COLUMN_NAME

VARCHAR2

トポロジ・ジオメトリ・レイヤー・データを含む列の名前です。

TG_LAYER_ID

NUMBER

トポロジ・ジオメトリ・レイヤーのID番号です。

TG_LAYER_TYPE

VARCHAR2

POINT、LINE、CURVE、POLYGONまたはCOLLECTIONのいずれかです。(LINEとCURVEの意味は同じです。)

TG_LAYER_LEVEL

NUMBER

このトポロジ・ジオメトリ・レイヤーの階層レベル番号です。(トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層については、「トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層」を参照してください。)

CHILD_LAYER_ID

NUMBER

トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層内のこのレイヤーの子レイヤーであるトポロジ・ジオメトリ・レイヤーのID番号です。このレイヤーに子レイヤーがない場合、またはトポロジにトポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層が含まれない場合、NULLです。(トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層については、「トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層」を参照してください。)

DIGITS_RIGHT_OF_DECIMAL

NUMBER

既存のトポロジにフィーチャを追加する際に、任意の座標位置を表すために小数点の右側で使用できる桁数です。追加されるすべてのフィーチャ(Java APIまたは同等のPL/SQLサブプログラムでaddLinearGeometryメソッド、addPolygonGeometryメソッドまたはaddPointGeometryメソッドへの引数として渡されるフィーチャ)は、自動的にこの小数点の右側の桁数に切り捨てられます。デフォルト値は16です。

1.7.2 xxx_SDO_TOPO_METADATAビュー

次のビューには、トポロジに関する詳細情報が含まれます。

  • USER_SDO_TOPO_METADATAには、ユーザーが所有するすべての表のトポロジ情報が含まれます。

  • ALL_SDO_TOPO_METADATAには、ユーザーがSELECT権限を持つすべての表に関するトポロジ情報が含まれます。

表1-9に示すとおり、USER_SDO_TOPO_METADATAビューとALL_SDO_TOPO_METADATAビューには同じ列が含まれます。列をビュー定義の順に示します。

表1-9 xxx_SDO_TOPO_METADATAビューの列

列名 データ型 説明

OWNER

VARCHAR2

トポロジの所有者です。

TOPOLOGY

VARCHAR2

トポロジ名です。

TOPOLOGY_ID

NUMBER

トポロジのID番号です。

TOLERANCE

NUMBER

トポロジ内のトポロジ・ジオメトリに関連付けられた許容差を指定します。(許容差については、「トポロジ・データ・モデルの許容差」を参照してください。)

SRID

NUMBER

トポロジ内のすべてのトポロジ・ジオメトリ・レイヤーに関連付けられた座標系(空間参照システム)です。座標系が関連付けられていない場合はNULLで、座標系が関連付けられている場合、MDSYS.CS_SRS表(『Oracle Spatial開発者ガイド』を参照)のSRID列の値が含まれます。

TABLE_SCHEMA

VARCHAR2

トポロジ・ジオメトリ・レイヤー列を含む表を所有するスキーマの名前です。

TABLE_NAME

VARCHAR2

トポロジ・ジオメトリ・レイヤー列を含む表の名前です。

COLUMN_NAME

VARCHAR2

トポロジ・ジオメトリ・レイヤー・データを含む列の名前です。

TG_LAYER_ID

NUMBER

トポロジ・ジオメトリ・レイヤーのID番号です。

TG_LAYER_TYPE

VARCHAR2

POINT、LINE、CURVE、POLYGONまたはCOLLECTIONのいずれかです。(LINEとCURVEの意味は同じです。)

TG_LAYER_LEVEL

NUMBER

このトポロジ・ジオメトリ・レイヤーの階層レベル番号です。(トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層については、「トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層」を参照してください。)

CHILD_LAYER_ID

NUMBER

トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層内のこのレイヤーの子レイヤーであるトポロジ・ジオメトリ・レイヤーのID番号です。このレイヤーに子レイヤーがない場合、またはトポロジにジオメトリ・レイヤー階層が含まれない場合、NULLです。(トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層については、「トポロジ・ジオメトリ・レイヤー階層」を参照してください。)

NODE_SEQUENCE

VARCHAR2

使用可能な次のノードID番号を含む順序の名前です。

EDGE_SEQUENCE

VARCHAR2

使用可能な次のエッジID番号を含む順序の名前です。

FACE_SEQUENCE

VARCHAR2

使用可能な次のフェイスID番号を含む順序の名前です。

TG_SEQUENCE

VARCHAR2

使用可能な次のトポロジ・ジオメトリID番号を含む順序の名前です。

DIGITS_RIGHT_OF_DECIMAL

NUMBER

既存のトポロジにフィーチャを追加する際に、任意の座標位置を表すために小数点の右側で使用できる桁数です。追加されるすべてのフィーチャ(Java APIまたは同等のPL/SQLサブプログラムでaddLinearGeometryメソッド、addPolygonGeometryメソッドまたはaddPointGeometryメソッドへの引数として渡されるフィーチャ)は、自動的にこの小数点の右側の桁数に切り捨てられます。デフォルト値は16です