AutoUpgrade構成ファイルのローカルに変更可能なグローバル・パラメータについて
AutoUpgrade構成ファイルのローカルに変更可能なグローバル・パラメータを使用すると、データベース固有のローカル・パラメータで上書きできるグローバル・パラメータを設定できます。
使用上のノート
AutoUpgradeの必須パラメータをローカルに変更可能なグローバル・パラメータとしてグローバルに設定した場合、これらのパラメータは、特定のアップグレードに設定されたローカル・パラメータによってオーバーライドできるため、AutoUpgradeジョブの処理をより適切に制御できます。
ローカルに変更可能なグローバル・パラメータでは、接頭辞global
を使用して、必須パラメータの値をAutoUpgrade構成ファイルのすべてのジョブのグローバル・パラメータとして設定できますが、ローカル・ジョブ接頭辞と同じパラメータを指定して、グローバル値を同じ構成ファイル内の特定のジョブの別の値に再設定できます。ローカルで変更可能なグローバル・パラメータのみを、各AutoUpgradeジョブのローカル・パラメータとして設定することもできます。
ノート:
これらのパラメータは、My Oracle SupportからダウンロードできるAutoUpgradeの最新バージョンで使用できます。ローカルで変更可能なグローバル・パラメータがグローバル接頭辞とローカル・ジョブ接頭辞の両方で設定されている場合、ローカルに変更されたパラメータ値は、パラメータで使用する接頭辞によって識別されるジョブのグローバル・パラメータ値をオーバーライドします。
たとえば、global.target_home
の場合、使用する構文はglobal.target_home=Global target Oracle home
およびdatabase.target_home=local target Oracle home
の形式になります。
例
AutoUpgrade構成ファイルでは、必須パラメータtarget_home
が1つのOracleホーム・パスにグローバルに設定されます。ただし、構成ファイルでは、同じパラメータが別のOracleホーム・パスに対してローカルに設定されます。AutoUpgradeは構成ファイル内のジョブを処理すると、接頭辞upgrade3
で定義されたジョブのtarget_home
にローカルに定義されたパスを使用し、グローバル・パラメータ設定をオーバーライドします。
global.target_home=/u01/app/oracle/23.0.0/dbhome01
upgrade3.target_home=/u03/app/oracle3/19.1.0/dbhome3