Oracle Databaseのダウングレードがサポートされているリリース

ダウングレード・オプションは、データベースがアップグレードされる前の元のOracle Databaseのリリースによって異なります。

ダウングレードがサポートされているリリース

PDBまたはCDBは、Oracle Database 23aiからOracle Database 21cまたはOracle Database 19cにダウングレードできます。非CDBを19cからアップグレードしてPDBに変換した場合、可能なのはOracle Database 19cのPDBへのダウングレードのみです。PDB変換は元に戻せません。

ノート:

Oracle Database 21c以降、非CDBアーキテクチャはサポートされなくなりました。

次の表に、ダウングレードがサポートされているリリースに関する追加情報を示します。この表を使用する際には、「Oracle Databaseをダウングレードするときの非互換性の確認」で互換性についても確認してください。

表10-1 ダウングレードがサポートされているリリースおよびエディション

Oracle Databaseのリリースまたはエディション ダウングレード(可/不可) ノート

21

1) 21c (21.6)のインストール
2) オーバーレイ・パッチp33809904_216000DBRU_Generic.zipの適用
3) 21cから23aiへのDBのアップグレード
4) ターゲット・ホーム(23ai)でのcatdwgrd.sqlの実行
5) ソース・ホーム(21c)でのcatrelod.sqlの実行 6) ソース・ホーム(21c)でのutlrp.sqlの実行

19

現時点では追加情報はありません。

Oracle Enterprise Manager

不可

サポートされている以前のリリースにダウングレードする場合、Oracle Enterprise Managerの制御を再構成する必要があります。

アップグレードを開始する前に、emdwgrdユーティリティを使用して、ダウングレード後にOracle Enterprise Manager Database Control (DB Control)をリストアできるように、DB Controlファイルおよびデータを保存する必要があります。

Oracle Database Express Edition

不可

Oracle Database Express Editionからアップグレードされたデータベースをダウングレードすることはできません。

ダウングレード前に確認する推奨事項

ダウングレード手順を開始する前に、両方のOracleホーム(ダウングレード元およびダウングレード先)に最新のリリース更新をインストールし、その後CDBをダウングレード、またはPDBを切断およびダウングレードすることをお薦めします。

最新リリース更新パッチは、My Oracle Supportからダウンロードできます。使用しているリリースについて、My Oracle Supportの「Primary Note for Database Proactive Patch Program (ドキュメントID 888.1)」を確認してください。

Oracle Database 23aiの最小の互換性設定は19です。新しいOracle Databaseリリースの最小の互換性設定より前のリリースにダウングレードすることはできません。

サポートされている以前のリリースでは、Oracle Databaseのダウングレードについて、次の推奨事項があります。

  • マルチテナント・アーキテクチャは、マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)およびプラガブル・データベース(PDB)用のアーキテクチャ機能を提供します。マルチテナント・アーキテクチャにアップグレードし、このリリースへアップグレードした後にcompatible初期化パラメータを最大レベルに設定した場合は、アップグレード後にデータベースをダウングレードできなくなります。
  • Oracle Enterprise Managerのダウングレードはサポートされていません。サポートされている以前のリリースにダウングレードする場合、Oracle Enterprise Managerの制御を再構成する必要があります。