2 要件

Oracle Database Freeをインストールするにはrootユーザー資格証明が必要です。

システムは、次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。

システム要件

この表は、Oracle Database Freeのシステム要件を示しています。

表2-1 Oracle Database Freeのシステム要件

要件

オペレーティング・システム

サポートされているLinuxディストリビューションのリストおよび各x86-64 Linuxプラットフォームの最小オペレーティング・システム要件については、『Oracle Database インストレーション・ガイド for Linux』を参照してください。

ネットワーク・プロトコル

次のプロトコルがサポートされています。

  • IPC

  • UDP

  • TCP/IP

  • SSL付きTCP/IP

ノート: ファイアウォールが実行されている場合は、必要なすべてのポートが開いていることを確認します。Oracle Databaseコンポーネントに対して構成されているポート番号とプロトコルのリストは、Oracle Databaseコンポーネントのポート番号およびプロトコルを参照してください。

RAM

1 GB RAM (最小)、2 GB RAM(推奨)。

ディスク領域

10 GB (最小)。

Linux for Arm (aarch64)プロセッサ

Oracle Database 23ai Linux for Arm (aarch64)には、Neoverse N1対応CPUが必要です。Ampere AltraまたはAmpere Altra Max CPU以上が搭載されているサーバーを使用することをお薦めします。

スワップ領域要件

Oracle Database Freeの場合、最小スワップ領域として2 GBまたはRAMサイズの2倍のいずれか小さいほうをお薦めします。

サーバー・コンポーネントのカーネル・パラメータ要件

Oracle Database Preinstallation RPMでは、システムでカーネル・パラメータ設定がチェックされます。システムのカーネル・パラメータ値が、この表に示されている値より小さい場合、Oracle Database Preinstallation RPMでは、推奨される最小カーネル・パラメータ値が設定されます。

/etc/sysctl.d/97-oracle-database-sysctl.confファイルで設定した値は、システムの再起動時に保持されます。

表2-2 Oracle Database Freeに必要なカーネル・パラメータ設定

カーネル・パラメータ 設定

semmsl

250

semmns

32000

semopm

100

semmni

128

shmmax

4398046511104

shmmni

4096

shmall

1073741824

file-max

6815744

aio-max-nr

1048576

ip_local_port_range

9000–65500

panic_on_oops

1

rmem_default

262144

rmem_max

4194304

wmem_default

262144

wmem_max

1048576

Linux for Arm (aarch64)でサポートされているOracle Linux 8のディストリビューション

次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 8のディストリビューションを確認します。

表2-3 Linux for Arm (aarch64)上のOracle Linux 8のオペレーティング・システム最小要件

項目 要件

Oracle Linux 8

Oracle Database 23aiリリース23.5以降でサポートされているLinux for Arm (aarch64)オペレーティング・システムの最小バージョンを次に示します:

Unbreakable Enterprise Kernel 7を使用したOracle Linux 8.6: 5.15.0-205.149.5.1.el8uek.aarch64

ノート: Oracle Linux 8を、入手可能な最新のリリース・レベルに更新することをお薦めします。

Oracle Linux 8のパッケージ

次のパッケージの最新リリースのバージョンをインストールします。

Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 8チャネルにサブスクライブするか、Oracle Linux yumサーバーWebサイトからyumリポジトリを構成した後、Oracle Database Preinstallation RPM (oracle-database-preinstall-23ai)をインストールします。Oracle Database Preinstallation RPM (oracle-database-preinstall-23ai)は、次の表にリストされているすべての必須パッケージと、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseインストールの依存性を自動的にインストールし、その他のシステム構成も実行します。Oracle Database Preinstallation RPM (oracle-database-preinstall-23ai)をインストールすると、次のパッケージがOracle Database Preinstallation RPMによって自動的にインストールされるため、パッケージをインストールする必要はありません。

bc
binutils
elfutils-libelf
gcc
gcc-c++
glibc
glibc-devel
ksh
libaio
libaio-devel
libgcc
libgfortran
libibverbs
libnsl
libnsl2
libstdc++
libstdc++-devel
libxcb
libX11
libXau
libXi
libXrender
libXtst
make
policycoreutils
policycoreutils-python-utils
smartmontools
sysstat