マスター・レコード設定ルールの定義
この手順は、「マスター・レコードの設定」タイプの生存ルールを作成する方法を示しています。
「マスター・レコードの設定」ルール・タイプを使用して、レコード・レベルで生存を決定できます。 マスター設定ルールは、単一のレコードをマスター・レコードとして設定するためにパーティ・マージで使用されます。
マスター・レコード設定ルールの作成
生存ルールの入力はIF句で指定します。 マスター設定ルールでの入力は、一連のパーティ・レコードです。 THEN句には、マスター・レコードを決定する出力が含まれます。 「マスター・レコードの設定」ルールでは、出力は特定のパーティIDを含む結果オブジェクトです。 異なるパーティIDを持つ複数のレコードが返された場合は競合エラーになります。 マスター設定ルールを作成するステップは、次のとおりです。
マスター設定ルールを作成するステップは、次のとおりです。
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「生存ルールの管理」タスクにナビゲートします。
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「追加」をクリックします。 「生存ルールの作成」ページが表示されます。
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「生存ルールの作成」ページに、次の表に示す情報を入力します。
フィールド
値
ルール名
PickOrganizationMasterRule
摘要
指定したマスター・レコードの設定基準に基づいて、マスター組織レコードを選択します。
ルール・タイプ
マスター・レコードの設定
オブジェクト・タイプ
組織
-
「適用」をクリックします。 「生存ルールの定義: マスター・レコードの選択」ページが表示されます。
「生存ルールの定義: マスター・レコードの選択」ページで、マスター・レコードをピックする基準を指定します。 このページで定義した基準によって、ルールの出力が決まります。
次の各トピックでは、「生存ルールの定義: マスター・レコードの選択」ページでマスター・レコードを設定するための基準を定義する異なる方法を示す3つの作業例を紹介します。
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作成日が最も古いレコードのマスターとしての設定
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D-U-N-S番号と最小パーティIDを持つレコードのマスターとしての設定
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D-U-N-S番号と最大パーティ・サイト数を持つレコードのマスターとしての設定
作成日が最も古いレコードをマスターとして設定する方法
このルールには、作成日が最も古いレコードをマスターとして設定する単一の条件があります。
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「生存ルールの定義: マスター・レコードの選択」ページにナビゲートします。
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「生存ルールの定義: マスター・レコードの選択」ページで、IF/THENルール条件として次の表に示す情報を入力します。
ルール条件 |
値 |
---|---|
IF条件 |
|
THEN条件 |
|

D-U-N-S番号と最小パーティIDを持つレコードをマスターとして設定する方法
このルールは、次の3つの条件に基づいてこの優先度でマスター・レコードを識別して返します。
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D-U-N-S番号を持つマスターをピックします。
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D-U-N-S番号を持つレコードが複数ある場合は、最小パーティIDに基づいて1つのレコードをピックします。
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D-U-N-S番号を持つレコードがない場合は、最小パーティIDに基づいて1つのレコードをピックします。
D-U-N-S番号と最小パーティIDに基づいてマスターをピックするための「マスター・レコードの設定」ルールのユース・ケースを次に示します。
ユース・ケース1
この例では、D-U-N-S番号を持つ2つのレコードがあります。 そのため、最小パーティIDを持つレコードがマスター・レコードとしてピックされます。 次の表に、このユース・ケースのサンプル・レコード情報を示します。
レコード名 |
パーティID |
D-U-N-S番号 |
マスター |
---|---|---|---|
レコード1 |
11 |
998837472 |
はい |
レコード2 |
12 |
null |
いいえ |
レコード3 |
13 |
984939234 |
いいえ |
次の表に、このユース・ケースで「生存ルールの定義: マスター・レコードの選択」ページに入力する必要があるIFおよびTHENルール条件の値を示します。
ルール条件 |
値 |
---|---|
IF条件 |
|
THEN条件 |
|

ユース・ケース2
この例では、D-U-N-S番号を持つレコードがありません。 そのため、最小パーティIDを持つレコードがマスター・レコードとしてピックされます。 次の表に、このユース・ケースのサンプル・レコード情報を示します。
レコード名 |
パーティID |
D-U-N-S番号 |
マスター |
---|---|---|---|
レコード1 |
21 |
null |
はい |
レコード2 |
22 |
null |
いいえ |
レコード3 |
23 |
null |
いいえ |
次の表に、このユース・ケースで「生存ルールの定義: マスター・レコードの選択」ページに入力する必要があるIFおよびTHENルール条件の値を示します。
ルール条件 |
値 |
---|---|
IF条件 |
|
THEN条件 |
|

この例では、組織に対して2つのマスター設定ルールを作成しました。 1つ目は、入力レコードにD-U-N-S番号を持つレコードが1つ以上含まれている場合のルールです。 2つ目は、D-U-N-S番号を持つレコードがない場合のルールです。
D-U-N-S番号と最大パーティ・サイト数を持つレコードをマスターとして設定する方法
このルールは、次の3つの条件に基づいてこの優先度でマスター・レコードを識別して返します。
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D-U-N-S番号を持つマスターをピックします。
-
より多くのパーティ・サイトを持つマスターをピックします。
-
最小パーティIDを持つマスターをピックします。
次に、D-U-N-S番号、パーティ・サイト数およびパーティIDに基づいてマスター・レコードを選択するためのマスター設定ルールを作成する2つのユース・ケースを示します。
ユース・ケース1
この例では、D-U-N-S番号を持つレコードが3つあり、最大パーティ・サイト数を持つレコードが2つあります。 この2つのレコードのうち、パーティIDの値が小さい方のレコードがマスターとして選択されます。 次の表に、このユース・ケースのサンプル・レコード情報を示します。
レコード名 |
パーティID |
パーティ・サイト数 |
D-U-N-S番号 |
マスター |
---|---|---|---|---|
レコード1 |
11 |
3 |
198837472 |
はい |
レコード2 |
12 |
3 |
489203901 |
いいえ |
レコード3 |
13 |
2 |
384792392 |
いいえ |
レコード4 |
14 |
1 |
null |
いいえ |
ユース・ケース2
この例では、D-U-N-S番号を持つレコードがありません。 そのため、パーティ・サイト数が多い2つのレコードのうち、より小さいパーティIDを持つレコードがマスター・レコードとしてピックされます。 次の表に、このユース・ケースのサンプル・レコード情報を示します。
レコード名 |
パーティID |
パーティ・サイト数 |
D-U-N-S番号 |
マスター |
---|---|---|---|---|
レコード1 |
21 |
1 |
null |
いいえ |
レコード2 |
22 |
2 |
null |
はい |
レコード3 |
23 |
3 |
null |
いいえ |
D-U-N-S番号、パーティ・サイト数およびパーティIDを持つマスター・レコードを作成するには、D-U-N-S番号を持つマスター・レコードを設定した前述の例にもう1つ条件を追加します。 前述の例に条件を追加すると、ルールが複雑で扱いにくくなります。 かわりに、潜在的なマスター・レコードのリストを絞り込むための条件ごとに単純なルールを作成し、最後に潜在的な残りのマスター・レコードの中から1つのレコードをピックするための別の単純なルールを作成します。

次に、最大数のパーティ・サイトを持つレコードをマスターとして設定する条件を設定します。

前述の2つの条件でレコードをスクリーニングするときに、潜在的な残りのレコードすべてを最小パーティIDでスクリーニングするための3つ目の条件を作成します。

この例では、潜在的なマスター・レコードのリストを絞り込むためのルールが作成されます。 同時に複数のルールをアクティブ化する場合は、優先度に従って潜在的なマスター・レコードのリストを絞り込む条件をルールに設定する必要があります。 この例では、D-U-N-S番号を持つレコードを選択するための、「Eliminate Null D-U-N-S Number」ルールが最初に実行されます。 次に、D-U-N-S番号を持つ潜在的なマスター・レコードの中から、最大パーティ・サイト数のマスター・レコードを見つけるために「Select the Most Address」ルールが実行されます。 最後に、残りのパーティ・レコードの中から最小パーティIDをピックするために、「Select Minimum Party ID」ルールが実行されます。