給与フロー・スケジュールの概要
ユーザーのビジネスの慣例に合うように特定の日付、周期および時間範囲で自動的にフローを送信するよう、フローをスケジュールします。
フロー・スケジュールで実行できる操作は、次のとおりです。
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スケジュールの作成
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次のフローの実行の送信
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アクティブなフローの接続
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スケジュール済フローのステータスのモニター
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フロー・スケジュールまたは個々のタスクの問題のトラブルシューティング
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スケジュール済フローの取消
事前定義された周期や式を使用して、フローを1回または繰返し実行するようにスケジュールします。
たとえば、プロセスを平日に実行し、週末は実行しないようスケジュールします。 または、日次ベースで抽出更新の詳細をレポートする抽出を送信するようフローをスケジュールします。
フローのスケジュールの作成
ここでは、フローのスケジュールを作成中に設定できるスケジュール・オプションとパラメータの例をいくつか示します。
スケジュール・オプション |
設定するパラメータ |
例 |
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現行フローのみ送信 |
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週次給与のためにタイム・カード・エントリを転送するプロセスのスケジュール。 |
現行フローおよび将来の実行の送信 |
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処理を最適化するには、アーカイブ・プロセスを通常の営業時間後に開始するようにスケジュールします。 ただし、企業のサーバーの夜間バックアップ・プロセスが開始される前に処理を終了する必要があります。 |
フローが再実行される期間の制限 |
終了日 |
政府によって送信が必要なくなったスケジュール済法定レポートの終了日を指定します。 |
フローの次の実行の送信
アプリケーションによってスケジュールされた時間に次のフローが送信される際、次のタスクが実行されます。
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元のフローで指定されたパラメータの使用
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送信日にシステム日付を使用して、適切に日付をリセット
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事前定義フローの日付パラメータから導出された増分パラメータ
たとえば、月次給与のために総支給額と差引支給額レポートを毎月実行するようスケジュールしている場合、アプリケーションでは次のパラメータを使用してプロセス終了日を増分させます。
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給与名
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給与法定ユニット
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連結グループ
送信済みレポートは、増分済終了日に対応する給与期間が対象となります。
ユーザー定義フローの場合、自動的に日付を増分するには、フロー・パターンで有効日パラメータに対して次のパラメータを指定します。
パラメータ |
値 |
---|---|
基準 |
コンテキスト・バインド |
基準値 |
システム日付 |
プロセス、抽出またはレポートのフロー・パターンが対象となります。
たとえば、ユーザーが処理日パラメータを入力する必要のある週次給与データを抽出するフロー・パターンを定義します。 「抽出の調整」タスクを使用して、タスクの「基本情報」ページで次のタスク・パラメータを編集します。
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「処理日」パラメータを選択します。
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パラメータ・ベースのコンテキスト・バインドを選択します。
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基準値のシステム日付を選択します。
これらの設定により、日付は適切に増分されます。
アクティブなフローの接続
スケジュールしたフローを送信する際、他のアクティブなフローと接続できます。 スケジュールしたフローはアクティブなフローと相互作用しますが、1回目の実行のみで、その後の実行は含まれません。
スケジュール済フローのステータスのモニター
「フローの表示」および「チェックリスト」ページを使用して、スケジュール済フローのステータスをモニターします。 たとえば、給与計算を検証するレポートをスケジュールした場合、スケジュール済フローは「チェックリスト」および「フローの表示」ページに「待ち状態」ステータスで表示されます。
スケジュール済フローのトラブルシューティング
アプリケーション・サーバーで障害が発生すると、フロー・インスタンスは終了します。 サーバーが再開したら、フローを再送信する必要があります。 後の日付に実行されるようスケジュールされている固定処理フローは、再スケジュールする必要はありません。
スケジュール済フローの取消
ここで説明するように、フローの周期およびステータスに応じて、スケジュール済フローを取り消すことができます。
周期 |
ステータス |
使用可能な処理 |
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1回 |
開始済 |
スキップ |
1回 |
未開始 |
フローの取消 |
固定処理 |
未開始 |
現行フローを取り消すか、固定処理フローを取り消すか、現行および固定処理フローを取り消します。 |