原価階層

原価階層レベル

コストを入力するレベルは、アプリケーションでコスト・アカウント番号を作成する方法の重要な決定要因です。アプリケーションは最下位レベル(エレメント・エントリ)で始まり、最上位レベル(給与)で終わるため、値が見つかるまで各レベルで値がチェックされます。無効な原価組合せが見つかった場合、原価計算結果は仮勘定に配置されます。

個人レベルでは、アサイメント・レベルで個人に上書きが指定されていないかぎり、給与関係レベルの原価計算詳細がすべての個人のエレメントに適用されます。個人エレメントの場合、チェックされるレベルはエレメント定義で指定されたレベルによって異なります。たとえば、ほとんどの控除エレメントは給与関係レベルで定義され、支給エレメントはアサイメント・レベルで定義されます。

異なるアカウントについてチェックされるレベル

原価計算プロセスでは、処理に使用するレベルを決定するために、勘定科目のタイプと要素の原価計算タイプが考慮されます。

この表は、様々なタイプの勘定科目についてチェックされるレベルをまとめたものです。

勘定科目	原価計算タイプ・オプション	チェック済原価階層のレベル
原価	原価計算、分配済	すべて
原価	固定	給与計算、エレメント資格、エレメント・エントリ
仮勘定、デフォルト	適用なし	給与計算、部門
オフセット、優先度	適用なし	エレメント適格

実行結果の計算時にチェックされるレベル

給与計算プロセスでは、現在の給与期間の時点での給与計算結果の勘定科目番号が作成されます。「遡及変更の給与の再計算」プロセスでは、元の給与期間のセグメント値を使用する前に、現在の給与期間の勘定科目セグメントの原価計算詳細がチェックされます。

たとえば、遡及支払支給項目エレメントの原価計算時に、現在の給与期間の遡及支払エレメントのセグメント値が最初にチェックされます。エレメント・エントリ・レベル、およびエレメント適格レベルをチェックします。セグメントの値が見つからない場合は、元の給与期間の原価計算が使用され、エレメント・エントリ・レベルで始まります。原価計算詳細が見つからない場合は、セグメントの値が見つかるまで、元の給与期間の各レベルのチェックが続行されます。

この表を使用すると、勘定科目タイプおよび原価計算タイプに基づいて、アプリケーションで原価計算詳細をチェックするレベル、そのレベルの勘定科目セグメントの値を設定する場所など、エレメントの原価計算詳細がどのように導出されるかを理解できます。

要素の詳細を導出

階層レベル	チェック済の勘定科目	原価計算タイプ	原価計算設定ページ
エレメント・エントリ	原価	固定原価計算、原価計算、配分	エレメント・エントリ
個人エレメント - アサイメント	原価	原価計算、分配済	個人の原価計算
個人エレメント - 給与関係	原価	原価計算、分配済	個人の原価計算
個人 - アサイメント	原価	原価計算、分配済	個人の原価計算
個人 - 給与関係	原価	原価計算、分配済	個人の原価計算
位置 - アサイメント	原価	原価計算、分配済	ポジションの原価計算
ジョブ - アサイメント	原価	原価計算、分配済	ジョブの原価計算
Location-Assignment	原価	原価計算、分配済	事業所の原価計算
部門 - アサイメント	原価、デフォルト、仮勘定	原価計算、分配済	部門の原価計算
エレメント適格	原価、オフセット、優先度	固定原価計算、原価計算、配分	エレメントの原価計算
給与	原価、デフォルト、仮勘定	固定原価計算、原価計算、配分	給与の原価計算

次の表を使用して、給与計算で遡及エレメントの原価計算詳細がどのように処理されるかを理解できます:

給与実行で処理された遡及エレメントの原価計算詳細

階層レベル	詳細をチェックする順序	給与期間チェック済	チェック済の勘定科目	原価計算タイプ	原価計算設定ページ
遡及支払エレメント・エントリ	遡及支払エレメントに対してのみ各勘定科目セグメントを作成するときに、原価計算詳細に対してチェックされる第1レベル。そのセグメントの原価計算詳細が見つからない場合は、遡及支払エレメント適格レベルである次のレベルに進みます。	現行	原価	固定原価計算、原価計算、配分	エレメント・エントリ
遡及支払エレメント適格	遡及支払エレメントに対してのみ、次のレベルがチェックされます。そのセグメントの原価計算詳細が見つからない場合は、元の給与期間のエレメント・エントリ・レベルに進みます。	現行	原価	固定原価計算、原価計算、配分	エレメントの原価計算
エレメント・エントリ	次のレベルをチェック。	当初	原価	固定原価計算、原価計算、配分	エレメント・エントリ
個人エレメント - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	原価計算、分配済	個人の原価計算
個人エレメント - 給与関係	次のレベルをチェック。	当初	原価	原価計算、分配済	個人の原価計算
個人 - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	原価計算、分配済	個人の原価計算
個人 - 給与関係	次のレベルをチェック。	当初	原価	原価計算、分配済	個人の原価計算
位置 - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	原価計算、分配済	ポジションの原価計算
事業所 - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	原価計算、分配済	事業所の原価計算
ジョブ - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	原価計算、分配済	ジョブの原価計算
部門 - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価、デフォルト、仮勘定	原価計算、分配済	部門の原価計算
エレメント適格	次のレベルをチェック。	当初	原価、オフセット、優先度	固定原価計算、原価計算、配分	エレメントの原価計算

次の表を使用して、遡及エレメント・エントリに分散した原価計算があり、給与計算の分散エレメント適格レベル・プロセスに少なくとも1つのセグメントが移入されている遡及支払エレメントの原価計算詳細を理解できます:

遡及エレメント・エントリに分散した原価計算があり、給与計算で処理された分散エレメント適格レベルに少なくとも1つのセグメントが移入されたエレメントの原価計算詳細

階層レベル	詳細をチェックする順序	給与期間チェック済	チェック済の勘定科目	原価計算タイプ	原価計算設定ページ
遡及支払エレメント・エントリ	遡及支払エレメントに対してのみ各勘定科目セグメントを作成するときに、原価計算詳細に対してチェックされる第1レベル。そのセグメントの原価計算詳細が見つからない場合、アプリケーションは次のレベルに進みます。	現行	原価	分配	エレメント・エントリ
遡及分散エレメント適格	配分済原価計算のみの遡及支払エレメントについて、次のレベルでチェックされます。そのセグメントの原価計算詳細が見つからない場合は、元の給与期間のエレメント・エントリ・レベルに進みます。	現行	原価	分配	エレメントの原価計算
エレメント・エントリ	次のレベルをチェック。	当初	原価	分配	エレメント・エントリ
個人エレメント - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	分配	個人の原価計算
個人エレメント - 給与関係	次のレベルをチェック。	当初	原価	分配	個人の原価計算
個人 - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	分配	個人の原価計算
個人 - 給与関係	次のレベルをチェック。	当初	原価	分配	個人の原価計算
位置 - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	分配	ポジションの原価計算
ジョブ - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	分配	ジョブの原価計算
事業所 - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価	分配	事業所の原価計算
部門 - アサイメント	次のレベルをチェック。	当初	原価、デフォルト、仮勘定	分配	部門の原価計算
分配済エレメント適格	次のレベルをチェック。	当初	原価、オフセット、優先度	分配	エレメントの原価計算
給与	原価計算情報の最終レベルをチェックしました。結果の勘定科目組合せが無効な場合、結果は仮勘定に入れられます。未割当の場合、結果はデフォルト勘定科目に置かれます。	当初	原価、デフォルト、仮勘定	分配	給与の原価計算