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給与: 例外と適応

給与ビジネス・オブジェクトは、オートコンプリートのルールの一般的な原則に従って動作しない場合があります。

場合によっては、独自の追加条件やコーディング・スタイルを追加して適応させることができます。 このような適応は、要件から機能的に明らかではない場合がありますが、特定の要件を制御するために技術的に必要です。

例外

現時点では給与ビジネス・オブジェクトに実装できないルールのリストを次に示します。

番号	ルール	ルール・タイプ	影響を受ける処理	影響を受けるセクション	影響を受けるフィールド	コメント
1	送信時にのみオブジェクト検証を実行します	オブジェクト検証	すべて	給与	すべて	これは一般にほとんどのオファー・フローおよびHRフローの最後のセクションであるため、大きな問題ではありません。 リリース22A以降、検証は「続行」と「送信」の両方で実行されます。
2	セクションに再度入ったときにデフォルトを変更できません	オブジェクト・デフォルト	すべて	給与	すべて	デフォルトの給与ベースは、アサイメントやジョブなどに関する基準に従って設定されます。 この基準を変更して「給与」セクションに戻っても、デフォルトの給与ベースは更新されません。
3	単一日の複数の変更を無視します	オブジェクト・デフォルト	すべて	給与	すべて	デフォルト給与ベースを決定する基準に影響するアサイメントに複数の変更を(たとえば、1日に複数回)加えた場合、「給与」セクションではビジネス・オブジェクトが作成されません。 また、給与オブジェクトでは、給与レコードの有効日の処理において、単一日に複数の変更を行えないため、変更が訂正として処理されません。
4	「給与」セクションの検証の問題を修正するために他のセクションの値を変更できません	オブジェクト検証	すべて	給与	すべて	給与ビジネス・オブジェクト・ルールでエラーが発生した場合は、オファー・フローおよびHRフローの「給与」セクションでのみデータの問題を修正できます。 前のセクションに戻ることはできません。 「アサイメント」などの前のセクションにアクセスできるのは、有効な値を選択した場合のみです。 前のセクションの情報を変更する必要がある場合は、トランザクションを取り消してやり直す必要があります。 たとえば、ルールによって、パート・タイマーの給与ベース周期が時間単位であることが検証されます。 エラーが表示された場合は、個人のアサイメントをフルタイムに変更できません。 パートタイム従業員の時間周期とともに給与ベースを選択する必要があります。
5	給与の初回作成時にデフォルトを設定できません	オブジェクト・デフォルト	すべて	給与	すべて	デフォルト給与属性は、初めて給与を提示したとき、または変換またはコピー処理中に給与が作成されたときに基準に従って設定されます。 既存の給与を修正しても、デフォルトが再設定されることはありません。 また、前のセクションに戻って基準を変更し、「給与」セクションに戻った場合も、デフォルトは再設定されません。 給与がすでに存在する処理待ち就業者などの変換フロー中に基準を変更した場合も、デフォルトは再設定されません。
6	フィールド検証はそのフィールドに対してのみ実行されます	フィールド検証	すべて	給与	検証ありのフィールド	フィールド検証ルールは、フィールドの値を変更して[Tab]を押すか、別の場所をクリックすると実行されます。 給与額に影響する他のフィールドを変更しても、このルールは実行されません。 たとえば、調整額のパーセントや増分、標準または拡張コンポーネント値を変更した場合です。 他のフィールドに加えた変更が給与額にどのように影響するかを検証するには、オブジェクト検証を使用することをお薦めします。
7	「コンポーネントの選択」ボタンのクリック後にもオブジェクト検証が実行されます	オブジェクト検証	すべて	給与	すべて	増分または標準タイプの給与ベースの場合、オブジェクト検証はユーザーが「コンポーネントの選択」ボタンと「続行」ボタンをクリックした後に開始されます。 給与額が給与範囲内にないなどの違反が検出された場合は、違反を修正するまでコンポーネントを選択できません。

適応

目的の結果を得るためにルール・ロジックを変更できるルールのリストを次に示します。

番号	ルール	ルール・タイプ	影響を受ける処理	影響を受けるセクション	影響を受けるフィールド	コメント
1	「給与額」フィールドを検証します	フィールド検証	フローの変更	給与	給与額	誰かが「給与」セクションに入る前でも、検証が実行されます。 NOT NULL条件の古い値と新しい値を取得して、「給与額」フィールドの値を変更した後にのみ検証が実行されるようにする必要があります。
2	給与更新を処理します	すべて	フローの変更	給与	すべて	給与の更新によって該当する給与の終了日が設定され、新しい給与が追加されます。 両方の給与に対して検証が実行されるため、このシナリオを回避するには、追加の条件を含める必要があります。
3	オファー時にデフォルト給与ベースを設定します	オブジェクト・デフォルト	オファーの作成および編集	給与	給与ベース	個人のアサイメントにアクセスして基準を確認する場合は、Assignment Row NOT NULL、WorkTermsAssignmentId NOT NULLの順に確認して、後続の「HRに移動」プロセスでエラーが発生しないことを確認します。
4	オートコンプリート検証はトランザクション承認時に実行されますが、処理中は実行されません	検証	給与の変更 給与履歴	給与	すべて	給与承認中のオートコンプリート検証を回避するには、グローバル関数「トランザクションの現在の状態を取得」を使用します。 この関数はトランザクション状態が「初期送信」でない場合にオートコンプリートをバイパスします。 この関数の詳細は、「グローバル関数」を参照してください。