給与計算情報Formulaの概要

エレメントを作成すると、支給額または控除額の計算に必要なルールと定義が生成されます。これには、エレメント、フォーミュラ、および処理ルールが含まれます。

事前定義済の計算Formulaを使用して、給与計算の計算情報を計算し、アクセスします。計算タイプごとに特定のルールを含むFormulaを次に示します:

CALL_CALC_VALUE (Fast Formula)
CALC_DIR_EXIST S (FastFormula関数)
GET_CALC_DETAIL (Fast Formula)
CALC_DIR_GET_OVERRIDE_LEVEL (Fast Formula)
CALL_CALC_VALUE_DETAILS (Fast Formula)

これらのフォーミュラに関連付けられたエレメントによって、値定義が計算されます。たとえば、時間要素テンプレートは、ユニット数、レート情報、有給休暇日などの時間関連情報を取得するために複数の値定義を作成します。時間要素テンプレートが生成するFormulaには、CALL_CALC_VALUE Formulaへの複数のコール(値定義ごとに1回のコール)が含まれます。

事前定義済のCALL_CALC_VALUE算式を使用して、給与計算の基準で定義されたレート定義または値に基づいてレートを計算することもできます。賞与を計算するシナリオでは、従業員の事業所の条件に基づいて、レート定義または車両手当の値を使用して、賞与を計算します。

CALL_CALC_VALUE (Fast Formula)

このフォーミュラを使用して、給与計算情報にアクセスできます。このFormulaは、計算される値定義を識別するために必要な計算ファクタを評価します。 Formulaによって値定義が識別されると、対応する値が計算されます。
CALC_DIR_EXISTS (FastFormula関数)

この関数を使用して、現在のコンテキスト設定に値定義が存在するかどうかを識別できます。この関数がYを返す場合、値定義は存在します。ファンクションがNを返す場合、値定義は見つかりませんでした。

GET_CALC_DETAIL

この式は、CALL_CALC_VALUEへの以前のコールの詳細を返します。たとえば、次の増分レートの値定義があります:

自	至	レート
0	1000	1%
1001	10000	10%
10001	999999999	20%

CALL_CALC_VALUE式は、20000のベースに対して2910の金額を返します。その後、GET_CALC_DETAILは次の値を返します:

基準	レート	金額
1000	1%	10
9000	10%	900
10000	20%	2000

このフォーミュラでは、これらの上書きタイプと、このコールで使用される詳細も返されます。

上書きタイプ	意味
R	レート
T	返される合計金額/値。
A	値A
B	値B
C	値C
AA	追加金額
AR	追加レート
RT	範囲表(範囲アイテム全体を上書き)
RD	レート定義
F	定額
M	乗数
D	日付
1	文字列

計算ディレクトリ上書きレベルの取得

このFormulaは、適格な計算単位に上書き値が使用されるレベルを決定するCALC_DIR_GET_OVERRIDE_LEVEL関数をコールします。

たとえば、関数が計算係数を決定する場合、値定義が計算に使用されます。

このFormulaは、上書きタイプの入力パラメータを取得し、上書きタイプが上書きされるレベルを決定します。使用可能な上書きタイプは、計算タイプによって異なります。

上書きタイプ	意味
R	レート
T	返される合計金額/値。
A	値A
B	値B
C	値C
AA	追加金額
AR	追加レート
RT	範囲表(範囲アイテム全体を上書き)
RD	レート定義
F	定額
M	乗数
D	日付
1	文字列

これにより、上書きタイプの値の取得場所が決まります。

返品	目的
NO_VALUE	値定義(範囲アイテムなし)では、値は計算されません。
NONE	上書きはありませんが、値定義には計算を実行できる範囲項目があります。
PREL	給与関係カードに上書きがあります。
TRU	TRUカードの上書きがあります。
PSU	PSUカードに上書きがあります。

レート上書きレベルを取得するには、上書きタイプが「R」のFormulaをコールします。

CALL_CALC_VALUE_DETAIL

この式は、CALL_CALC_VALUEとGET_CALC_DETAILの組合せで、両方のコールの詳細を返します。