個人セキュリティ・プロファイルでのカスタム基準
個人レコードは職責範囲またはマネージャ階層別に保護できます。 標準基準に加えてまたはそのかわりに、カスタム基準をSQL文の形式で使用することもできます。
カスタム基準の使用例
この例では、個人セキュリティ・プロファイルでカスタム基準を使用する方法を説明します。 この例では、個人セキュリティ・プロファイルに、1990年1月1日よりも前に生まれた個人の個人レコードを含めます。
&TABLE_ALIAS.PERSON_ID IN (SELECT PERSON_ID FROM PER_PERSONS
WHERE DATE_OF_BIRTH < TO_DATE('01-JAN-1990', 'DD-MON-YYYY'))
カスタム基準には、SQL述語がPERSON_IDまたはASSIGNMENT_IDで制限する任意の文を含めることができます。 述語には、カスタム基準の制限列として&TABLE_ALIAS.PERSON_ID
または&TABLE_ALIAS.ASSIGNMENT_ID
を含める必要があります。
カスタム基準の検証
カスタム基準を2段階で検証します。
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ページの「カスタム基準」セクションで「検証」をクリックすると、構文チェックが実行されます。 欠落したカッコ、スペルが間違ったキーワード、1行コメントなどの構文エラーがレポートされます。
ノート: SQL文に複数行のコメントを含めることができます。 複数行のコメントは、スラッシュとアスタリスク(/*)で始まり、アスタリスクとスラッシュ(*/)で終了します。 2つのハイフン(--)で始まる1行コメントは無効です。 -
「次」をクリックして「プレビュー」ページを開くと、さらに検証が行われ、次の問題がレポートされます。
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ASSIGNMENT_ID属性に対する別名としての文字Aの使用(文字AはOracleが使用する目的で予約されているため)
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個人識別可能情報(PII)を含む表への参照(ランタイム・エラーが発生する可能性があります)
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UNIONやJOINなどのコマンドの使用(パフォーマンスに影響を与える可能性があります)
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検証エラーはすべて修正する必要があります。
職責範囲の例外の定義
たとえば、特定の等級や事業所の個人レコードを除いて、組織内のすべての個人レコードにユーザーがアクセスできるようにする必要があるとします。 職責範囲別にレコードを保護する場合、カスタム基準を使用して一部のレコードを除外する必要はありません。 かわりに、個人セキュリティ・プロファイルに除外ルールを3個まで含めることができます。 ルールでは、等級や事業所など、一部のレコードを除外するための基準を定義します。