IDRの構成のベスト・プラクティス

これらの推奨事項、ガイドラインおよびヒントは、IDRの抽出および認識の正確性を最大限に高め、請求書入力の自動化を改善するのに役立ちます。

Oracleのこれまでの経験上、成功しているお客様は次の推奨事項に厳密に従っています。

開始する前に

前提条件 自社で実施すること 詳細

テストする請求書を収集します。

上位10から20社のサプライヤそれぞれから、少なくとも5件の請求書が必要です。

  • テスト環境でテストする請求書を選択する必要があります。これにより、設定の構成が正しいこと、およびアプリケーション内のサプライヤ情報が請求書のサプライヤ情報と一致することを確認できます。

  • 実装チームは、IDRが適切にテストされるように、新しい実装と既存の実装のテスト方法論を確認する必要があります。

  • 最低でも頻度の高いサプライヤ10社からの請求書を20件以上をテストしてください。

  • IDRの使用を計画したら速やかに、テストに十分な数の請求書を取り分け始めてください。

  • 電子メールから承認および支払まで、エンドツーエンドでテストを実施する必要があります。

Oracle Cloud ProcurementまたはOracle Cloud ERPでサプライヤの名前と住所を設定します。請求書のサプライヤ住所と完全に一致していることを確認します。

たとえば、サプライヤ・サイト・レコード上では私書箱が住所として記載されていて、請求書上では番地が使用されていると、サプライヤを正確に検出することはより困難になります。

  • サプライヤおよびサプライヤ・サイトの構成を決定する必要があります。実装チームは、サイトに割り当てられた住所が請求書の住所と一致することを確認する必要があります。

  • また、実装チームと協力し、最適な認識率を得るために、サプライヤ・サイトごとに一意の住所を設定する必要があります。

  • IDRでは、サプライヤ名と住所を、サプライヤと請求書を照合する際の主な方法の1つとして使用します。これらが一致しない場合、認識率の低下につながる可能性があります。

  • 同じ住所のサイトが複数ある場合、請求書が参照しているサイトを買掛管理に知らせることが必要になる場合があります。

購買オーダー・フォーマットを決定します。

  • 実装チームと協力し、英数字の購買オーダー番号を考える必要があります。これにより購買オーダー番号が一意の番号になり、IDRが請求書の他の番号と混同しないようになります。

  • IDRでは調達で定義されている購買オーダー・フォーマットが使用されます。

  • 最適な結果を得るための推奨フォーマットは、3文字の後に少なくとも6つの数字(たとえば、ABC123456)が続くフォーマットです。

  • レガシー・システムからインポートされたレガシーの購買オーダー・フォーマットについては、IDRによって抽出されるため作成する必要はありません。

請求書上の購買オーダー・フォーマットが、調達で設定された購買オーダー・フォーマットと完全に一致していることを確認します。

実装チームと協力して、レガシー・システムおよびすべての部門のすべての購買オーダー・フォーマットを特定する必要があります。

IDRでは、次の購買オーダー・フォーマットの両方を使用して請求書の購買オーダー番号を検出します。

  • 購買オーダー表で確認される個別の購買オーダー番号フォーマット。

  • Oracle Cloud Procurementで設定されている購買オーダー番号フォーマット。

認識から除外する必要がある特定のタイプのサプライヤがあるかどうかを分析します。たとえば、内部サプライヤからの請求書は除外する必要があります。

  • どのタイプのサプライヤがあるかを識別する必要があります。

  • 実装チームは、会社間購買に使用される内部サプライヤなど、一部のサプライヤを除外する必要があります。

実装チームは、除外するサプライヤのサプライヤ・タイプが適切である(INTERNALなど)ことを確認し、AP_EXCLUDE_IMAGE_VENDOR_TYPE参照にデータを移入する必要があります。

ノート: この参照を作成する必要があります。内部サプライヤの除外の手順に従います。

請求書承認通知から請求書添付が欠落しているなど、承認の問題が発生することがあります。これらを回避するには、様々な請求書をテスト・グループに含めてください。

実装チームと協力し、インポートされた請求書の添付サイズを確認する必要があります。サポート・チームはBPMの通知添付サイズの構成を確認する必要があります。

実装チームと協力し、BPMワークリストUIのアプリケーション・プリファレンスでEメールの添付サイズを増やす必要があります。

ノート: アプリケーション・プリファレンスで添付の数を増やすこともできます。

請求書日付書式を確認してください。

サプライヤの国で使用されている現地の日付書式を確認してください。これは、IDRによって取得された請求書日付に関する混乱を回避するのに役立ちます。