現金予算に関する考慮事項
現金予算を有効にすると、資金勘定に十分な残高がある場合にのみ支払処理が実行されます。
これは、予算引当によって予算が制限される経費予算とは異なります。これは請求書で発生する支出または負債を承認済の限度内に収めるためのものです。一方、現金予算は、サプライヤ支払を決済する前に、現預金勘定に十分な資金を用意するためのものです。
支払を現金予算の対象にした場合、次の属性から影響を受けます:
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予算日
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予算金額
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残余予算引当が実施される予算勘定
予算日
支払の予算日です。支払日と同じです。
予算金額
支払用に引き当てられた金額です。配分金額と合計請求書金額の比率で請求書に対して支払われた金額を按分すると、各配分の金額が示されます。
予算勘定
これは、予算金額の引当に使用される勘定科目です。支払対象の請求書の配分によって、残余予算引当の勘定科目組合せが決まります。予算勘定を導出するには、配分勘定科目を現預金勘定からの勘定科目セグメント値で上書きします。この現金勘定は、支払に使用される銀行用に特別に構成されます。