OPatchを使用したOracle GoldenGate Microservices Architectureへのパッチ適用

パッチをダウンロードしたら、パッチをインストールする前に、次の前提条件を設定します:

  1. OPatchの最新リリースをダウンロードしてインストールし、OPatchの最新リリースをインストールしたインストール・ディレクトリをメモします。

    OPatchのダウンロード場所の詳細は、最新のOPatch (6880880)バージョンのダウンロードおよびインストール方法(ドキュメントID 274526.1)を参照してください。

  2. Oracle GoldenGateパッチをダウンロードし、パッチZIPファイルの内容を格納するための場所を維持します。この場所または絶対パスは、後続のステップではpatch_top_dirと呼ばれます。

  3. patch_top_dirディレクトリに移動し、次のコマンドを実行して、パッチZIPファイルのコンテンツを以前に作成した場所に抽出します。

    cd patch_top_dir

    unzip patch_number_version_platform.zip

  4. 解凍したパッチ・ディレクトリに移動します:

    cd patch_top_dir/patch_number_dir

  5. ORACLE_HOME環境変数を、パッチを適用するOracle GoldenGateのインストール・ディレクトリに設定します。

    Linuxの場合: $ export ORACLE_HOME=GoldenGate_Installation_Path

    Windowsの場合: > set ORACLE_HOME=GoldenGate_Installation_Path

  6. ORACLE_HOMEおよびOPatchディレクトリの場所を含めるようにPATH環境変数を設定します。

    Linuxの場合: $ export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME:/OPatch

    Windowsの場合: >set PATH=%PATH%;%ORACLE_HOME%;C:\OPatch

  7. パッチをインストールする際にOPatchがアクセスするOracleインベントリを確認します。インベントリを確認するには、次のコマンドを実行します。

    opatch lsinventory

    このコマンドでエラーが表示された場合は、Oracleサポート・サービスに問い合せて問題を解決してください。

  8. OPatchの前提条件チェックを実行し、成功することを確認します。

    opatch prereq CheckConflictAgainstOHWithDetail -ph ./

    エラーが表示された場合は、エラー・タイプを特定します。OPatchでは、競合は次のタイプに分けられます:

    • ORACLE_HOMEにすでに適用されているパッチとの競合: この場合、パッチのインストールを停止し、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

    • 適用しようとしているパッチのサブセットである、ORACLE_HOMEにすでに適用されているパッチとの競合: この場合、新しいパッチにはORACLE_HOMEの既存のパッチの修正がすべて含まれているため、パッチのインストールを続けます。サブセットのパッチは、新しいパッチのインストール前に自動的にロールバックされます。

  9. Oracle GoldenGateにパッチを適用する前に、インストール用のデプロイメントがある場合は、Extract、Replicat、分散パスなどのすべてのプロセスを停止し、デプロイメントのすべてのサービスを停止してください。

    これは、管理サービスおよびサービス・マネージャのWebUIまたは管理クライアントで実行できます。

    管理クライアントを使用している場合は、次のステップを実行して各デプロイメントに接続し、すべてのプロセスを停止します。

  10. 管理クライアントを使用している場合は、各デプロイメントに接続し、すべてのプロセスを停止します。

    1. 管理クライアントを起動し、デプロイメントに接続します。

      /GoldenGate_Installation_Path/bin/adminclient

      OGG (not connected) 1>CONNECT https://host:srv_mgrport

      DEPLOYMENT <deployment-name> AS <user> PASSWORD <password>

    2. ExtractおよびReplicatプロセスおよび分散パスを停止します。
      STOP ER *
      STOP DISTPATH ALL
    3. デプロイメントのサービスを停止し、すべて停止していることを確認します:

      STOP SERVICE *
      STATUS SERVICE *
    4. 管理クライアントを終了し、サービス・マネージャを停止します:

      OGG (https://host:port deployment-name) exit

      ##Command for Service Manager not registered as a service/daemon

      export OGG_VAR_HOME=OGG_SRVMGR_DIRECTORY/var

      export OGG_ETC_HOME=OGG_SRVMGR_DIRECTORY/etc

      OGG_SRVMGR_DIRECTORY/bin/stopSM.sh

      ##Command for Service Manager registered as a service/daemon

      Linuxの場合: $ sudo systemctl stop OracleGoldenGate

      Windowsの場合: To stop the Service Manager for Windows, use the Windows Services applet (services.msc) and stop the Oracle GoldenGate Service Manager service.

  11. デプロイメントに対するすべてのユーザー・セッションを切断し、実行中のすべてのOracle GoldenGateプログラム(管理クライアントを含む)をクローズします。

    次のステップを実行してパッチをインストールします:

  12. 次のコマンドを実行してパッチをインストールします。

    opatch apply

    OPatchコマンドが起動すると、パッチが検証され、Oracle GoldenGateリリースのORACLE_HOMEにすでにインストールされているソフトウェアと競合しないことが確認されます。

  13. パッチのインストールが完了したら、次のコマンドを実行して、Oracleインベントリにインストールされたパッチが含まれていることを確認します:

    opatch lsinventory

    ノート:

    Oracle GoldenGate for PostgreSQLインストールにパッチを適用してリリース・バージョン21.8.0.0.2以降にした場合は、ExtractやReplicatを再起動する前に、新しいドライバ・バージョンを利用するように odbc.iniファイル内のDSNエントリを更新します。
  14. パッチのインストールが完了したら、サービス・マネージャ、サービスおよびOracle GoldenGateプロセスを起動します。

    1. サービス・マネージャを起動します。

      Linuxの場合:

      ##Command for Service Manager not registered as a service/daemon

      $ export OGG_VAR_HOME=OGG_SRVMGR_DIRECTORY/var

      $ export OGG_ETC_HOME=OGG_SRVMGR_DIRECTORY/etc

      $ OGG_SRVMGR_DIRECTORY/bin/startSM.sh

      ##Command for Service Manager registered as a service/daemon

      $ sudo systemctl start OracleGoldenGate

      Windowsの場合: Use the Windows Services applet (services.msc) and start the Oracle GoldenGate Service Manager service.

    2. 管理クライアントを起動し、デプロイメントに接続します。

      /GoldenGate_Installation_Path/bin/adminclient

      OGG (not connected) 1>CONNECT https://host:srvmgr_port DEPLOYMENT deployment-name AS user PASSWORD password

    3. デプロイメントのサービスを起動し、すべて実行されていることを確認します:

      START SERVICE *
      STATUS SERVICE *
    4. Extract、Replicatおよび分散パスを起動します:

      START ER *
      START DISTPATH ALL