OPatchを使用したOracle GoldenGate Microservices Architectureへのパッチ適用
パッチをダウンロードしたら、パッチをインストールする前に、次の前提条件を設定します:
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OPatchの最新リリースをダウンロードしてインストールし、OPatchの最新リリースをインストールしたインストール・ディレクトリをメモします。
OPatchのダウンロード場所の詳細は、最新のOPatch (6880880)バージョンのダウンロードおよびインストール方法(ドキュメントID 274526.1)を参照してください。
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Oracle GoldenGateパッチをダウンロードし、パッチZIPファイルの内容を格納するための場所を維持します。この場所または絶対パスは、後続のステップでは
patch_top_dir
と呼ばれます。 -
patch_top_dir
ディレクトリに移動し、次のコマンドを実行して、パッチZIPファイルのコンテンツを以前に作成した場所に抽出します。cd patch_top_dir
unzip patch_number_version_platform.zip
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解凍したパッチ・ディレクトリに移動します:
cd patch_top_dir/patch_number_dir
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ORACLE_HOME
環境変数を、パッチを適用するOracle GoldenGateのインストール・ディレクトリに設定します。Linuxの場合:
$ export ORACLE_HOME=GoldenGate_Installation_Path
Windowsの場合:
> set ORACLE_HOME=GoldenGate_Installation_Path
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ORACLE_HOME
およびOPatch
ディレクトリの場所を含めるようにPATH
環境変数を設定します。Linuxの場合:
$ export PATH=$PATH:$ORACLE_HOME:/OPatch
Windowsの場合:
>set PATH=%PATH%;%ORACLE_HOME%;C:\OPatch
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パッチをインストールする際にOPatchがアクセスするOracleインベントリを確認します。インベントリを確認するには、次のコマンドを実行します。
opatch lsinventory
このコマンドでエラーが表示された場合は、Oracleサポート・サービスに問い合せて問題を解決してください。
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OPatchの前提条件チェックを実行し、成功することを確認します。
opatch prereq CheckConflictAgainstOHWithDetail -ph ./
エラーが表示された場合は、エラー・タイプを特定します。OPatchでは、競合は次のタイプに分けられます:
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ORACLE_HOME
にすでに適用されているパッチとの競合: この場合、パッチのインストールを停止し、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
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適用しようとしているパッチのサブセットである、
ORACLE_HOME
にすでに適用されているパッチとの競合: この場合、新しいパッチにはORACLE_HOME
の既存のパッチの修正がすべて含まれているため、パッチのインストールを続けます。サブセットのパッチは、新しいパッチのインストール前に自動的にロールバックされます。
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Oracle GoldenGateにパッチを適用する前に、インストール用のデプロイメントがある場合は、Extract、Replicat、分散パスなどのすべてのプロセスを停止し、デプロイメントのすべてのサービスを停止してください。
これは、管理サービスおよびサービス・マネージャのWebUIまたは管理クライアントで実行できます。
管理クライアントを使用している場合は、次のステップを実行して各デプロイメントに接続し、すべてのプロセスを停止します。
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管理クライアントを使用している場合は、各デプロイメントに接続し、すべてのプロセスを停止します。
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管理クライアントを起動し、デプロイメントに接続します。
/GoldenGate_Installation_Path/bin/adminclient
OGG (not connected) 1>CONNECT https://host:srv_mgrport
DEPLOYMENT <deployment-name> AS <user> PASSWORD <password>
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ExtractおよびReplicatプロセスおよび分散パスを停止します。
STOP ER * STOP DISTPATH ALL
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デプロイメントのサービスを停止し、すべて停止していることを確認します:
STOP SERVICE * STATUS SERVICE *
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管理クライアントを終了し、サービス・マネージャを停止します:
OGG (https://host:port deployment-name) exit
##Command for Service Manager not registered as a service/daemon
export OGG_VAR_HOME=OGG_SRVMGR_DIRECTORY/var
export OGG_ETC_HOME=OGG_SRVMGR_DIRECTORY/etc
OGG_SRVMGR_DIRECTORY/bin/stopSM.sh
##Command for Service Manager registered as a service/daemon
Linuxの場合: $ sudo systemctl stop OracleGoldenGate
Windowsの場合: To stop the Service Manager for Windows, use the Windows Services applet (services.msc) and stop the Oracle GoldenGate Service Manager service.
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デプロイメントに対するすべてのユーザー・セッションを切断し、実行中のすべてのOracle GoldenGateプログラム(管理クライアントを含む)をクローズします。
次のステップを実行してパッチをインストールします:
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次のコマンドを実行してパッチをインストールします。
opatch apply
OPatch
コマンドが起動すると、パッチが検証され、Oracle GoldenGateリリースのORACLE_HOME
にすでにインストールされているソフトウェアと競合しないことが確認されます。 -
パッチのインストールが完了したら、次のコマンドを実行して、Oracleインベントリにインストールされたパッチが含まれていることを確認します:
opatch lsinventory
ノート:
Oracle GoldenGate for PostgreSQLインストールにパッチを適用してリリース・バージョン21.8.0.0.2以降にした場合は、ExtractやReplicatを再起動する前に、新しいドライバ・バージョンを利用するようにodbc.ini
ファイル内のDSNエントリを更新します。 -
パッチのインストールが完了したら、サービス・マネージャ、サービスおよびOracle GoldenGateプロセスを起動します。
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サービス・マネージャを起動します。
Linuxの場合:
##Command for Service Manager not registered as a service/daemon
$ export OGG_VAR_HOME=OGG_SRVMGR_DIRECTORY/var
$ export OGG_ETC_HOME=OGG_SRVMGR_DIRECTORY/etc
$ OGG_SRVMGR_DIRECTORY/bin/startSM.sh
##Command for Service Manager registered as a service/daemon
$ sudo systemctl start OracleGoldenGate
Windowsの場合: Use the Windows Services applet (services.msc) and start the Oracle GoldenGate Service Manager service.
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管理クライアントを起動し、デプロイメントに接続します。
/GoldenGate_Installation_Path/bin/adminclient
OGG (not connected) 1>CONNECT https://host:srvmgr_port DEPLOYMENT deployment-name AS user PASSWORD password
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デプロイメントのサービスを起動し、すべて実行されていることを確認します:
START SERVICE * STATUS SERVICE *
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Extract、Replicatおよび分散パスを起動します:
START ER * START DISTPATH ALL
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