データベース接続の準備
Oracle GoldenGate for TimesTenのデータベース接続の構成について学習します。
Oracle TimesTen接続タイプの選択
Oracle TimesTenでは、ツール、ユーティリティおよびアプリケーションに対して、ダイレクト・モードおよびクライアントサーバー・モードという2つの個別の接続タイプがサポートされます。
Oracle GoldenGateでは、Oracle TimesTenに対して両方のタイプの接続がサポートされるため、要件に基づいて最も適切な接続を使用できます。
LinuxでのDSN接続の構成
Oracle GoldenGate for TimesTenは、ODBC API (TimesTenのネイティブAPI)を使用してTimesTenに接続します。ODBC接続では、データ・ソース名(DSN)の概念を定義します。DSNは、アプリケーションでターゲット・データベースへの接続に使用されるパラメータを指定するために使用する論理名です。
ダイレクト・モード接続を使用する場合、接続では、データベースをホストするOracle TimesTenインスタンス(サーバー・インスタンス)のsys.odbc.ini
ファイルで定義されたserver DSN
を参照する必要があります。sys.odbc.ini
ファイルは、tt_instance_home_/conf
ディレクトリにあります。
クライアントサーバー・モードを使用する場合、接続では、データベースを管理するOracle TimesTenインスタンス(サーバー・インスタンス)のsys.odbc.ini
ファイル、またはより一般的にはOracle TimesTenクライアント・インスタンス(Oracle GoldenGateハブ・サーバーなど)のsys.odbc.ini
ファイルで定義された、client DSN
を参照する必要があります。
Oracle TimesTenサーバーおよびクライアントDSNの定義の詳細は、『Oracle® TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』を参照してください。
次に、ttrmtc
というクライアントDSNを定義するsys.odbc.ini
のエントリの例を示します。これは、ポート6625でデータベース・サーバーtthost.mydomain.com
に接続し、サーバーDSN myttdb
に接続します。
[ODBC Data Sources]
ttrmtc=TimesTen 22.1 Client Driver
[ttrmtc]
TTC_SERVER=tthost.mydomain.com/6625
TTC_SERVER_DSN=myttdb
ノート:
Oracle GoldenGate Microservices Architectureのインストール時に、odbc.ini
ファイルの場所を使用してODBCINI
環境変数を設定することもできます。ただし、sys.odbc.ini
環境変数はodbc.ini
よりも優先されます。sys.odbc.ini
ファイルでDSNが見つからない場合に、odbc.ini
ファイルでDSN値が検索されます。
DSNエントリの作成後にTimesTenデプロイメント用のOracle GoldenGateからのデータベース接続を設定するには、「データベース接続の追加」を参照してください。