SQL Serverのデータベース・ユーザーおよび権限の準備
Oracle GoldenGateでSQL Serverデータベースに対する取得および適用を実行するには、次のデータベース・ユーザーおよび権限が必要です。
SQL Serverのデータベース・ユーザー
Oracle GoldenGateプロセスでは、データを取得してSQL Serverデータベースに適用するためにデータベース・ユーザーが必要であり、GoldenGateプロセスによって排他的に使用される専用データベース・ユーザーを作成することをお薦めします。
Oracle GoldenGate for SQL Serverは、動作保証されているすべてのプラットフォームに対してSQL Server認証をサポートしています。
SQL Server認証を使用するには、ExtractおよびReplicat専用のSQL Serverログインを作成し、次にリストされている権限を割り当てる必要があります。
必要なデータベース権限
SQL ServerおよびAzure SQL管理対象インスタンス
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Oracle GoldenGate for SQL ServerまたはAzure SQL Managed Instanceの専用ログインを作成します。
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ログインをユーザーとして
msdb
データベースおよびソース・データベースまたはターゲット・データベースに追加します。 -
Oracle GoldenGateに必要なオブジェクトに使用するスキーマをソース・データベースまたはターゲット・データベースに作成します。このスキーマは、
GLOBALS
パラメータ・ファイルで使用されるGGSCHEMA
値にマップする必要があります。 -
ユーザーがExtractかReplicatかに基づいて、Oracle GoldenGateユーザーの次の権限およびアクセス権を有効にします。
表4-4 Oracle GoldenGateユーザーの権限およびアクセス権
権限 | Extract | Replicat | 構文 |
---|---|---|---|
msdbデータベースのロールと権限 |
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はい |
いいえ |
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継承 |
はい |
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ユーザー・データベース・ロールおよび権限 |
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はい |
いいえ |
データベース・レベルのチェンジ・データ・キャプチャ(CDC)をまだ有効にしていない場合は、一度かぎりの変更で有効にし、
sysadmin資格証明を持つデータベース管理者は、次を使用してCDCのデータベースを手動で有効にできます。これにより、Extractユーザーがこの権限を持つ必要がなくなります: EXEC msdb.sys.sp_cdc_enable_db 'source_database' |
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はい |
はい |
ALTER ROLE db_owner ADD MEMBER gguser; |
Amazon RDS for SQL Server
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Oracle GoldenGate for Amazon RDS for SQL Serverの専用ログインを作成します。
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ログインをユーザーとして
msdb
データベースおよびソース・データベースまたはターゲット・データベースに追加します。 -
Oracle GoldenGateに必要なオブジェクトに使用するスキーマをソース・データベースまたはターゲット・データベースに作成します。このスキーマは、
GLOBALS
パラメータ・ファイルで使用されるGGSCHEMA
値にマップする必要があります。 -
ユーザーがExtractかReplicatかに基づいて、Oracle GoldenGateユーザーの次の権限およびアクセス権を有効にします。
表4-5 Oracle GoldenGateユーザーの権限およびアクセス権
権限 | Extract | Replicat | 構文 |
---|---|---|---|
msdbデータベースのロールと権限 |
|||
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はい |
いいえ |
マスター資格証明を持つデータベース管理者は、次のコマンドを使用して、データベースのチェンジ・データ・キャプチャを手動で有効にできます。これにより、Extractユーザーがこのアクセス権を持つ必要がなくなります。
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はい |
いいえ |
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継承 |
はい |
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ユーザー・データベース・ロールおよび権限 |
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はい |
はい |
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Azure SQL Database
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Oracle GoldenGate for Azure SQL Databaseの専用ログインを作成します。
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ログインをユーザーとしてターゲット・データベースに追加します。
-
Oracle GoldenGateに必要なオブジェクトに使用するスキーマをターゲット・データベースに作成します。このスキーマは、
GLOBALS
パラメータ・ファイルで使用されるGGSCHEMA
値にマップする必要があります。 -
Oracle GoldenGateユーザーの次の権限およびアクセス権を有効にします。
表4-6 Oracle GoldenGateユーザーの権限およびアクセス権
権限 | Extract | Replicat | 構文 |
---|---|---|---|
ユーザー・データベース・ロールおよび権限 |
|||
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NA |
はい |
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Google Cloud SQL for SQL Server
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Oracle GoldenGate Google Cloud SQL for SQL Serverの専用ログインを作成します。ユーザーは、データベース・インスタンスのGoogle Cloudダッシュボードの「ユーザー」セクション内から作成する必要があります。
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ユーザーをソース・データベースまたはターゲット・データベースに追加します。
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Oracle GoldenGateに必要なオブジェクトに使用するスキーマをソース・データベースまたはターゲット・データベースに作成します。このスキーマは、
GLOBALS
パラメータ・ファイルで使用されるGGSCHEMA
値にマップする必要があります。 -
データベースをExtractのソースとして使用する場合は、データベースのチェンジ・データ・キャプチャ(CDC)を手動で有効にします:
EXEC msdb.dbo.gcloudsql_cdc_enable_db 'source_database';
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ユーザーがExtractかReplicatかに基づいて、Oracle GoldenGateユーザーの次の権限およびアクセス権を有効にします。
表4-7 Oracle GoldenGateユーザーの権限およびアクセス権
権限 | Extract | Replicat | 構文 |
---|---|---|---|
ユーザー・データベース・ロールおよび権限 |
|||
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はい |
はい |
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