データベース接続の準備

Oracle GoldenGate for SQL Serverのデータベース接続、システムおよびパラメータ設定の構成について学習します。

Oracle GoldenGate for SQL Serverは、事前にパッケージ化されているODBCドライバを使用してSQL Serverデータベースに接続します。接続は、データ・ソース名(DSN)を使用するか、直接接続を使用してデータベース・サーバーのホスト、ポート、データベースおよびその他の情報を提供することで確立できます。

DSN接続を使用する場合は、接続の詳細をodbc.iniファイルにリストする必要がありますが、直接エントリを使用する場合は、管理サービスのWebインタフェースまたは管理クライアントを介してデータベース接続を追加するときに手動で入力します。

Linuxでのデータベース接続の作成

サポートされているバージョンのMicrosoft ODBCドライバがインストールされていることを確認するには、unresolvable-reference.html#GUID-4CD9511F-F3FC-4A23-8568-6EB9CF0855D0の次の手順に従います。

ODBCドライバをインストールした後、次の例に従ってLinux用のODBC DSNを作成します:

  1. データ・ソースのテンプレート・ファイルを作成します。

    vi odbc_template_file.ini

  2. テンプレート・ファイルにデータ・ソースを記述します。必要に応じて、複数の一意のDSNエントリをテンプレート・ファイルにリストできます。

    次の例では、mydsn_2017_sourceがDSN名です。これは、データベースにExtractまたはReplicatを接続するために、DBLOGINおよびSOURCEDBまたはTARGETDBとともに使用されます。

    [mydsn_2017_source]            
    Driver = ODBC Driver 18 for SQL Server            
    Server = myserver,1433            
    Database = source_database
    TrustServerCertificate=YES

    ノート:

    使用可能な接続オプションの完全なリストについては、次のリンクのMicrosoftのドキュメントを参照してください:

    https://learn.microsoft.com/en-us/sql/connect/odbc/dsn-connection-string-attribute?view=sql-server-ver16

  3. 次のコマンドを使用して、データ・ソースをインストールします。

    odbcinst -i -s -f odbc_template_file.ini

    このコマンドは、DSNをシステムのodbc.iniファイルに追加します。詳細については、以下を参照:

    https://learn.microsoft.com/en-us/sql/connect/odbc/linux-mac/connection-string-keywords-and-data-source-names-dsns?view=sql-server-2017

  4. デプロイメントのデータベース接続を作成するには、「データベース資格証明の追加」を参照してください

WindowsでのDSN接続の構成

Windows上で実行されているOracle GoldenGateプロセスのデータベース接続を作成する前に、最新バージョンのMicrosoft ODBC Driver 18 for SQL Serverをインストールします。

次のステップに従って、Oracle GoldenGateがインストールされているWindowsサーバーにシステムDSNを作成します。

SQL ServerのDSNの作成手順:

  1. 「ODBC データ ソース (64 ビット)」アプリケーションを開きます。
  2. 「ODBC データ ソース アドミニストレーター」ダイアログ・ボックスで、「システム DSN」タブを選択し、「追加」をクリックします。
  3. 「データ ソースの新規作成」で、ODBC Driver {version} for SQL Serverを選択し、「完了」をクリックします。SQL Serverに接続するための新規データソースを作成するウィザードが表示されます。
  4. 次の詳細を入力し、「次へ」をクリックします。
    • 名前: 任意の名前にできます。Windowsクラスタで、クラスタ内のすべてのノードにわたって同じ名前を使用します。
    • 説明: (オプション)このデータ・ソースの説明を入力します。
    • サーバー: SQL Server接続文字列またはサーバー\インスタンス名を入力します。Always On接続の場合は、Always On可用性グループのリスナー\インスタンス名を使用します。
  5. ログイン認証の場合は、「SQL Server authentication」を選択し、ログインIDおよびパスワード情報を指定して、「Next」をクリックします。
  6. 「Next」を再度クリックして最終構成ページに移動し、「Trust server certificate」のオプションを選択し、「Back」をクリックして続行します。デフォルトのデータベースを選択する前に、「Trust server certificate」を有効にする必要があります。
  7. 「既定のデータベースを以下に変更する」を選択し、リストからソース・データベースまたはターゲット・データベースを選択します。「Use ANSI」設定を有効にし、「Next」をクリックします。
  8. ウィザードの次のページをそのままにして、「Finish」をクリックします。
  9. 「データ ソースのテスト」をクリックし、接続をテストします。
  10. テストが成功したら、確認ボックスと「データ ソースの新規作成」ボックスを閉じます。
  11. Oracle GoldenGateプロセスが接続するSQL Serverのソースおよびターゲットの各データベースに対して、この手順を繰り返します。

SQL ServerのAlways On構成のリスナーへの接続

ExtractおよびReplicatは、Always On構成のリスナーに接続するか、グループの現在のプライマリ・レプリカに直接接続できます。

リスナーへの接続を作成する利点は、ExtractまたはReplicatで、フェイルオーバー時に新しいプライマリへの接続文字列を再構成しなくても、新しいプライマリ・レプリカに再接続できることです。

Extractは、読取り専用問合せを使用可能で読取り可能な同期モードのセカンダリ・レプリカにルーティングするように構成することもできます。デフォルトでは、Extractがリスナーに接続していると、すべての処理がプライマリ・レプリカに対して実行されますが、Extractの構成でTRANLOGOPTIONS ALWAYSONREADONLYROUTINGパラメータが指定されていると、読取り専用問合せはリスナーによって使用可能な読取り可能セカンダリ・レプリカにルーティングされます。

詳細は、「TRANLOGOPTIONS」および「Always On可用性グループ内のデータベースのキャプチャおよび配信要件の概要」を参照してください。

Always On構成のリスナーに接続するためのDSNを作成する場合は、DSNの作成時にマルチサブネット・フェイルオーバー・オプションを有効にします。Linux DSN接続の場合は、DSNエントリのMultiSubnetFailover=Yesオプションを使用します。