オブジェクト名の指定

Oracle GoldenGateのコマンドおよびパラメータでは、SQL名形式、library_name/file_name(member_name)の形式のネイティブ名、両者の混在がサポートされます。ネイティブ・ファイル・システム名にメンバー名が含まれない場合、すべてのメンバーがOracle GoldenGateプロセスによって暗黙的に選択されます。SQL名の場合は、最初のメンバーのみが使用されます。

二重引用符で囲まれたオブジェクト名の大/小文字の区別をサポートするには、Oracle GoldenGateパラメータ・ファイルでそれらの名前を二重引用符で囲んで指定します。これは、SQL名でもネイティブ・ファイル・システム名でも同様です。

DB2 for i以外のプラットフォームでMAP文にネイティブ表名を指定するときは、Oracle GoldenGateがセパレータ文字として正しく解釈するように、名前を二重引用符で囲む必要があります。

他のOracle GoldenGateの管理ドキュメントやリファレンス内の用語との一貫性を保つため、ここに示すように、SQLの用語「スキーマ」および「表」をDB2 for iデータのコンテナの意で使用します。

表4-1 ネイティブとSQLのオブジェクト名の関係

ネイティブ SQL ノート

ライブラリ

(最大長10)

スキーマ

(最大長128)

オペレーティング・システムによって、SQLで作成されたスキーマに対応するネイティブ名が作成されます。

ファイル

(最大長10)

(最大長128)

オペレーティング・システムによって、SQLで作成された表に対応するネイティブ名が作成されます。

メンバー

該当なし

実際のデータが含まれます。FILEオブジェクトの最初メンバーのみがSQLを介してアクセスされます。他のメンバーのデータにアクセスするには、ネイティブ・システム名を使用する必要があります。