クラシックまたは非統合Replicatについて

クラシック・モードでは、Replicatは標準SQLを使用してデータをターゲット表に適用する単一スレッド・プロセスです。このモードでは、Replicatは次のように動作します。

  • Oracle GoldenGate証跡を読み取ります。

  • データのフィルタリング、マッピング、および変換を実行します。

  • ソース・データベースのDMLまたはDDLトランザクションを表すSQL文を作成します(コミット順)。

  • 指定のターゲット・データベース(たとえばODBCまたはネイティブのデータベース・インタフェース)に対してサポートされているSQLインタフェースを介して、SQLをターゲットに適用します。

この図に示すように、クラシックReplicatを使用してトランザクションをパラレルに適用できますが、複数のReplicatプロセスにわたってワークロードをパーティション化する必要があります。各Replicatに対してパラメータ・ファイルを作成する必要があります。

任意のオブジェクトに対してクラシック・モードを使用すべきか判断するためには、1つのReplicatグループのオブジェクトが他のいずれかのReplicatグループのオブジェクトに対して、トランザクショナルまたはそれ以外の依存関係を持つことがあるかどうかを判断する必要があります。すべてのワークロードが、複数のReplicatグループにパーティション化されても元のトランザクション原子性を維持できるというわけではありません。たとえば、ワークロードが主キーを定期的に更新する表は、この方法で簡単にパーティション化することはできません。このモードでは、DDLレプリケーション(データベースに対してサポートされている場合)も、アクションが特定のレコードに基づいているような一部のSQLEXECまたはEVENTACTIONS機能の使用も、有効ではありません。

表に外部キーの依存関係や主キーの更新がない場合、クラシック・モードが適している可能性があります。クラシック・モードには、調整モードより少ないオーバーヘッドしか必要ありません。