REST APIを使用したOracle GoldenGate Microservicesのアップグレード
GUIを使用してOracle GoldenGate Microservicesをアップグレードするステップについて学習します。
次の手順に従って、Oracle GoldenGateインストール・ソフトウェアを取得し、アップグレード用にディレクトリを設定します。
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Oracle Technology NetworkまたはeDeliveryから最新のOracle GoldenGate Microservices 23aiソフトウェアをダウンロードします。
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Oracle GoldenGate 23ai MAソフトウェアをステージング・フォルダに移動し、解凍します。
Linuxの場合は、次の例を使用します。
$ mv /home/user/fbo_ggs_Linux_x64_Oracle_services_shiphome.zip /tmp $ cd /tmp$ unzip fbo_ggs_Linux_x64_Oracle_services_shiphome.zip
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インストーラを実行して、新しいOracle GoldenGateホーム・ディレクトリにソフトウェアをインストールします。
Linuxの場合は、次の例を使用します。mkdir -p /u01/app/pracle/GoldenGate/23aicd /u01/oracle/stage/bo_ggs_Linux_x64_Oracle_services_shiphome/Disk1/runInstaller
これにより、Oracle GoldenGateインストーラ・ウィザードが起動します。
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このOracle GoldenGateインストール用のデータベースを選択し、「次」をクリックします。
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Oracle GoldenGateをインストールする場所を指定します。前に作成したディレクトリ(空)を選択し、「次」をクリックします。
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このインストールのメタデータを含む
orainventory
ディレクトリを指定し、「次」をクリックします。 -
ソフトウェアをインストールし、必要な場合はレスポンス・ファイルを保存します。
この時点で、新しいOracle GoldenGate 23ai MAホームと、Oracle GoldenGate MAの以前のリリース・ホームが必要です。
Service Managerのアップグレード
サービス・マネージャをアップグレードする場合、次のcURLの例を使用してOracle GoldenGateホームを更新できます。
curl -u adminname:adminpwd -X PATCH \
https://hostname:port/services/v2/deployments/ServiceManager \
-H 'cache-control: no-cache' \
-d '{"oggHome":"new OGG_HOME_absolute_path", "status":"restart"}'
この構文では、/u01/app/oracle/product/23ai/gghome_1
のような、新しいOracle GoldenGateホーム・ディレクトリの絶対パスを入力します。
$OGG_HOME
から実行されているかどうかを確認します。ps -ef|grep -i servicemanager
cd $NEW_OGG_HOME/bin
$ ./ServiceManager
デプロイメントのアップグレード
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すべてのExtractおよびReplicatプロセスを正常に停止します。
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Extractの正常な停止に時間がかかる可能性があるため、オープン(長時間実行)トランザクションおよびBounded Recoveryがあるか確認します。
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不要なオープン・トランザクション(
SEND EXTRACT group_name SHOWTRANS
など)が表示されている場合は、それらのトランザクションをスキップするか、ただちに強制的に停止できます。この場合、次のコマンドを使用してBounded Recoveryチェックポイントを取得できます。SEND EXTRACT group_name, BR BRCHECKPOINT immediate
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統合ビルド機能を使用するOracle GoldenGate for Oracle Databaseでは、
TNS_ADMIN
のみをOracle GoldenGate内のOracle Database Clientソフトウェアに調整する必要があります。curl -k -u adminname:adminpwd -X PATCH \ https://server.oracle.com:9000/services/v2/deployments/uat_01 \ -H 'cache-control: no-cache' \ -d '{"environment": [, {"name": "TNS_ADMIN" , "value": "/u01/app/oracle/network/admin"} ] }'
ノート:
21cから23aiにアップグレードする場合、この手順は不要です。Oracle GoldenGate 19c以前から23aiにアップグレードする場合は、TNS_ADMIN
環境変数のみが必要です。OGG_HOME
環境変数は、DATABASE_HOME
、LD_LIBRARY_PATH
およびJAVA_HOME
を自動的に検出できます。 -
(SQL Serverのみ) Linux上のOracle GoldenGate 23ai for SQL Serverには、データベース接続用のODBCドライバが含まれています。必須ではありませんが、パッケージのドライバを使用することをお薦めします。パッケージのドライバを使用するには、2つの新しい環境変数を作成し、以前に作成した
odbc.ini
ファイルを更新する必要があります。次の環境変数をデプロイメントに追加します:curl -k -u adminname:adminpwd -X PATCH \ https://server.oracle.com:9000/services/v2/deployments/uat_01 \ -H 'cache-control: no-cache' \ -d '{"environment": [ , {"name": "ODBCSYSINI" , "value": "${OGG_HOME}/msodbc"} , {"name": "ODBCINI" , "value": "${OGG_HOME}/msodbc/odbc.ini"}] }'
新しい環境変数を作成したら、既存のodbc.ini
ファイルをOracle GoldenGateのmsodbc
フォルダにコピーし、DSNエントリのODBCドライバ値を次のように変更します:Driver=Microsoft ODBC Driver for SQL Server
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次のcURLコマンドを実行して、Oracle GoldenGateデプロイメントをアップグレードします。
curl -u SM username:SM password -X PATCH http://hostname:servicemanager port/services/v2/deployments/Deployment-name -H 'cache-control: no-cache' -d '{"oggHome":"new OGG_HOME complete path","status":"restart"}'
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すべてのExtractおよびReplicatを起動します。
サービス・マネージャまたはデプロイメントが再起動すると、アップグレードが完了します。