ハブを使用したレプリケーション
ハブ構成を使用してレプリケートする場合、Oracle GoldenGateインスタンスは個々のサーバー、インスタンス(コンピュート・インスタンスなど)またはホストで実行され、リモートでデータベースに接続します。このケースは、主に、ソース・データベースまたはターゲット・データベースでのOracle GoldenGateのオーバーヘッドを制限する場合、またはソフトウェアをデータベース・サーバーにローカルにインストールできないデータベース環境で使用されます。
ほとんどのリモートExtract (SQL Serverを除く)では、ソース・データベースとExtractプロセスが実行されるサーバーとの間で最大80ミリ秒のラウンドトリップping時間が許容されます。これにより、Extractプロセスを実行するサーバーの物理的な配置をより柔軟に決定できます。この機能により、様々なシナリオ、特にクラウド・データベースでのリモート取得が可能になります。たとえば、Extractプロセスが同じリージョン内またはオンプレミス・データ・センター内のコンピュート・ノードで実行される、または、別のリージョンまたはクラウド・プロバイダで実行される場合(ネットワーク・イングレスおよびエグレスの構成でクライアント接続が許可されている必要があります)のリモート取得が可能になります。
最適なパフォーマンスを得るために、可能なかぎりソース・データベースに近い場所でExtractプロセスを実行することをお薦めします。
リモートReplicatはネットワーク・レイテンシの低さに大きく依存します。ネットワーク操作は確認応答がないと、次の操作を発行できないためです。Replicatプロセスを実行するサーバーとターゲット・データベース間のラウンドトリップping時間ができるだけ短くなるようにすることをお薦めします。通常、4ミリ秒を超えるとReplicatのラグが増加します。
ハブ・モデルでは、同じレプリケーション・ストリームのExtractとReplicatの両方が同じサーバーにデプロイされるため、分散パスは必要ありません。Extractはローカル証跡ファイルに書き込み、Replicatはその同じ証跡ファイルから読み取ります。ただし、一部のトポロジでは、ハブがソース・データベースの近くにデプロイされ、追加のハブがターゲット・データベースの近くに配置される場合があります。このような場合、変更はソース・ハブからターゲット・ハブに分散パスを介してルーティングされます。
ハブ・デプロイメントの次の図では、ExtractおよびReplicatプロセスは同じOracle GoldenGateサーバーで動作し、ソース・データベースにリモートで接続しています。
この構成では、複数のデプロイメントを持つ複数のOracle GoldenGateインストールを含めて、トポロジおよびユース・ケースが類似または異なるレプリケーション・ストリームのフリートを管理できます。