3.14 インスタンス間のアクティビティの監視

「アクティビティのモニター」ページのリンクを使用して、すべてのワークスペースのアプリケーション、開発者およびセッションのアクティビティに関するレポートにアクセスします。

この項では、「アクティビティのモニター」ページで使用可能な一部のレポートについて説明します。

ノート:

開発環境のセキュリティとパフォーマンスを確保するために、一部の管理機能はOracle Cloudで実行されているOracle APEXインスタンスでは使用できません。

3.14.1 Webサーバーのログについて

Webサーバーのアクセス・ログおよびエラー・ログからのURLで、特定のアプリケーション、ページおよびセッションへのリクエストを特定できます。

ページのGETリクエストの場合、アプリケーション、ページおよびセッションの詳細はAPEX URLに含まれています。POSTリクエスト(ページの送信時など)またはAJAXリクエストの場合、アプリケーション、ページおよびセッションの情報は、そのURL内のp_context問合せパラメータにあります。簡易URL属性が有効になっているかどうかで、p_context問合せパラメータに含まれる内容が決まります。

簡易URLが有効になっている場合、p_contextには次のものが含まれます。

app-alias/page-alias/session-id

簡易URLが無効になっている(つまり、従来のf?p URL構文を使用している)場合、p_contextには次のものが含まれます。

app_id:page_number:session_id

ノート:

Webサーバーのアクセス・ログおよびエラー・ログの場所は、使用しているWebサーバー(Apache、Tomcat、Jettyなど)によって異なります。詳細は、該当するWebサーバーのドキュメントを参照してください。

参照:

Oracle APEXアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイドURL構文の理解

3.14.2 「管理サービス」の「アクティビティのモニター」ページへのアクセス

「管理サービス」の「アクティビティのモニター」ページにアクセスし、すべてのワークスペースのアプリケーション、開発者およびセッションのアクティビティに関するレポートを表示します。

「管理サービス」の「アクティビティのモニター」ページにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle APEX管理サービスにサインインします。
  2. 「アクティビティのモニター」をクリックします。
    「アクティビティのモニター」ページが表示されます。
  3. すべてのワークスペースに対するレポートを表示するには、該当するリンクをクリックします。

    「アクティビティのモニター」ページは、次のセクションに分かれています。

    • アクティビティ・サマリー:

      • 管理者ダイジェスト - インスタンス、ワークスペースおよびスキーマのメトリック、およびインスタンス内のその他のユーザー・アクティビティ・ビューに関する様々なレポートが表示されます。

      • トップ・アプリケーション - トップ・アプリケーションのグラフおよびレポートが表示されます。

      • トップ・ワークスペース - 指定の基準に基づく最もアクティブなワークスペースの棒グラフおよびレポート・ワークスペース・アクティビティが表示されます。

      • アクティビティ・サマリー - アクティビティ・ログの日次サマリーから抽出した上位のアプリケーションおよび開発アクティビティが表示されます。

    • ページ・ビュー - 「ダッシュボード」、「ビュー別」、「アプリケーションおよびユーザー別」、「ユーザー別」、「日別のユーザー別のページ・ビュー」、「アプリケーション別」、「ワークスペース別」および「ワークスペース別のファセット検索」。

    • サービス・リクエスト - 「新規サービス・リクエスト」および「アンケートをサインアップ」。

    • ワークスペースのパージ - 「ダッシュボード」、「非アクティブなワークスペース」、「パージ済ワークスペース」、「アクティブになったワークスペース」および「ワークスペースのパージ・ログ」。

    • ログ - 「メール・ログ」、「Webサービス・アクティビティ・ログ」、「自動化ログ」、「REST同期ログ」、「ジョブ」、「自動ファイル削除ログ」および「バックアップ・ログ」。

    • 環境レポート - 「オペレーティング・システム別」、「ブラウザ別」、「ユーザー・エージェント別」または「外部サイト別」。

    • ログイン試行回数 - 「ログイン試行回数」または「最後の開発者ログイン」。

    • カレンダ・レポート - 「最後に使用されたワークスペース」、「アプリケーションおよびユーザーごとの日別ページ・ビュー」および「時間別」。

    • 開発者アクティビティ - 「開発者別のアプリケーション変更」、「ワークスペース別のアプリケーション変更」、「ネイティブ・コンポーネント利用チャート」、「ネイティブ・コンポーネント利用レポート」、「データ・ロード・ジョブ」。

    • アーカイブされたアクティビティ - アーカイブされたアクティビティ・レポートを表示します。

3.14.3 管理者ダイジェストの表示

「管理者ダイジェスト」ダッシュボードにアクセスして、主要なインスタンス・アクティビティ・メトリックおよびこれらのメトリックの経時的な変化を表示します。

「管理者ダイジェスト」ページでは、ワークスペース、アプリケーション、スキーマ、ワークスペース・ユーザー、ユーザーおよびシステム・スケジューラ・ジョブおよびデータベース・リンクに関する情報が収集されます。

「管理者ダイジェスト」ページにアクセスするには:

  1. Oracle APEX管理サービスにサインインします。
  2. 「アクティビティのモニター」をクリックします。
    「アクティビティのモニター」ページが表示されます。
  3. 「管理者ダイジェスト」をクリックします。

    「管理者ダイジェスト」ページには、次のアイコン、チャートおよびリンクがあります:

    • インスタンス・メトリック - レポートが表示され、レポート内の各レコードにインスタンス全体の1日の全体的なメトリックが表示されます(作成または削除されたワークスペースやデータベース・リンクなど)。

    • ワークスペース・メトリック - レポートが表示され、レポート内の各レコードにワークスペース・レベルの1日の全体的なアクティビティが表示されます(ユーザー・アカウント、個別のユーザー、ページ・イベント、ログイン試行、作成または削除されたアプリケーション、Webサービス・リクエストなど)。

    • スキーマ・メトリック - レポートが表示され、レポート内の各レコードにスキーマ・レベルの1日の全体的なメトリックが表示されます(データベース・リンク、ユーザー・スケジューラ・ジョブの様々な集計、使用済および空き領域に関する情報など)。

    • サマリー・ダッシュボード - すべてのワークスペースの一定の時間間隔内の主要アクティビティが組み込まれた一連のレポートおよびチャートが表示されます。日数を変更するには、「期間」リストから新しい値を選択し、「設定」をクリックします。

    • その他のメトリック - その他のリージョンに表示されるチャートには、デフォルトのレポート期間内のメトリック集計が表示されます。右矢印(>)をクリックして、詳細を表示します。使用可能なリージョンは次のとおりです:

      • ワークスペース
      • アプリケーション
      • ワークスペース・ユーザー
      • ユーザー・スケジューラ・ジョブ
      • システム・スケジューラ・ジョブ
      • データベース・リンク
      • 空き領域が10%のワークスペース(インスタンス・パラメータWORKSPACE_FREE_SPACE_LIMITを使用してパーセント値を更新できます)
    • 上位アクティビティ- トップ・ワークスペース、トップ・アプリケーションまたはトップ・ユーザーのアクティビティ・レポートを表示します。

3.14.4 「アンケートをサインアップ」レポートの表示

「アンケートをサインアップ」レポートを表示して、アンケートの質問、回答、レスポンスの数を示します。

インスタンス管理者は、ユーザーが新規サービス・サインアップ・ウィザードの実行時に答えるアンケートの質問を含めることもできます。

「アンケートをサインアップ」レポートを表示するには:

  1. 管理サービスにサインインします。
  2. 「アクティビティのモニター」をクリックします。
    「アクティビティのモニター」ページが表示されます。
  3. 「サービス・リクエスト」で、「アンケートをサインアップ」をクリックします。

    「アンケートをサインアップ」が表示され、その中にはアンケートの質問、回答およびレスポンスの数が含まれます。

  4. 「アンケートをサインアップ」レポートをクリアするには、「レポートのリセット」をクリックします。

3.14.5 バックアップ・ログの表示

バックアップ・ログを確認して、バックアップ・ジョブのパフォーマンスを監視します。

バックアップ・ログにより、バックアップ・ジョブが実行された時期、ジョブによってバックアップされたアプリケーションの数、およびアプリケーションのバックアップに必要な経過時間がレポートされます。

バックアップ・ログを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 管理サービスにサインインします。
  2. 「アクティビティのモニター」をクリックします。
    「アクティビティのモニター」ページが表示されます。
  3. 「ログ」で「バックアップ・ログ」をクリックします。

    バックアップ・ログが表示され、バックアップ・ジョブが実行された時期、ジョブによってバックアップされたアプリケーションの数、およびアプリケーションのバックアップの経過時間がレポートされます。

    経過時間は、「時間」、「分」、「秒」、「ミリ秒」(HH:MI:SS.FF)で表示されます。たとえば、時間が00:00:00.812のジョブの所要時間は812ミリ秒です。時間が00:02:16.956のジョブの所要時間は2分16秒956ミリ秒です。

  4. バッチ番号をクリックして詳細を表示します。
    「バックアップ・ログ」ダイアログが表示され、ジョブでバックアップされたアプリケーションのIDおよび所要時間が表示されます。
  5. バックアップ・ログ・データを削除するには、「切捨て」をクリックします。
    すべてのバックアップ・ログ情報がただちに削除されます。

参照: