16.16 レポート・レイアウトを使用したレポート・リージョンまたはレポート問合せのフォーマット

レポート・レイアウトを作成してレポート・リージョンまたはレポート・レイアウトをフォーマットします。

16.16.1 レポート・レイアウトについて

レポート・レイアウトについて説明します。

クラシック・レポート・リージョン、対話モード・レポート・リージョンまたはレポート問合せをフォーマットするには、レポート・レイアウトと関連付けます。レポート・レイアウトを使用すると、印刷用形式でデータをレンダリングできます。レポート・レイアウトを選択しない場合は、デフォルトのXSL-FOレイアウトが使用されます。

使用するプリント・サーバーに応じて、様々なレポート・レイアウトを使用できます。
プリント・サーバー・タイプ レイアウト・タイプ
Oracle Document Generator事前構築済ファンクション DOCX
Oracle Analytics (BI) Publisher RTF、XSL-FO
APEX Office Print DOCX、XLSX、PPTX、HTML、Markdown、CSV、TXT、ODS、ODT、ODP
外部(Apache FOP) XSL-FO
Oracle Document Generator事前構築済ファンクションおよびAPEX Office Printでは、XSL-FOレイアウトはサポートされていません。

関連項目:

Oracle APEX管理ガイドレポート出力の構成

16.16.2 レポート・レイアウト・オプションの概要

レポート・レイアウト・オプションについて説明します。

レポート・レイアウトは、次のいずれかのオプションに基づいて作成できます。

  • 汎用列 - 汎用レポート・レイアウトはほとんどの問合せ結果セットに使用できます。このレイアウトを使用すると、出力可能なドキュメントの生成時に、列の数が自動的に調整されます。

    多くのレポート・レイアウト属性は、組込みのデフォルトXSL-FOレイアウトを使用して、レポート・リージョンに対して宣言的に定義できます。レポート・レイアウトを追加制御する必要がある場合は、このステップによりカスタマイズ可能な組込みのデフォルトXSL-FOレイアウトのコピーを作成できます。

  • 名前付き列 - 名前付き列のレポート・レイアウトは、問合せ固有のレポート・レイアウトで、問合せ結果セットに含まれる列の定義済リストで使用できるよう設計されています。このレイアウト・タイプはページ・アイテムおよび問合せ列の位置を正確に制御する必要がある場合に、個別に設計されたレイアウトで使用されます。

「レポート・レイアウト」オプションの可用性は、サイト管理者がサイトでどのようなレポート出力設定を行ったかによって異なります。次のステップに示すすべてのオプションが使用可能であるとはかぎりません。次のプリント・サーバー・タイプは汎用列をサポートしていません:
  • Oracle Document Generator事前構築済ファンクション
  • APEX Office Print

関連項目:

Oracle APEX管理ガイドレポート出力の構成

16.16.3 レポート・レイアウトの作成

共有コンポーネントでレポート・レイアウトを作成します。

レポート・レイアウトを作成するには:

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「ファイルとレポート」で、「レポート・レイアウト」をクリックします。
  3. 「作成」をクリックします。

    レポート・レイアウトの作成ウィザードが表示されます。

  4. 「レイアウト名」に、レポート・レイアウトの名前を入力します。
  5. 「レポート・レイアウト・タイプ」で、オプションを選択し、「次へ」をクリックします。
    • 汎用列(XSL-FO) - デフォルト・テンプレートを使用してレポートに移入します。次のステップで、デフォルト・コードをカスタマイズできます。
    • 名前付き列(XSL-FO) - 次のステップでXSL-FOまたはRTFファイルをアップロードする必要があります。
    次のページに表示されるオプションは、選択したレイアウト・タイプによって異なります。
  6. 汎用列を選択した場合は、次のステップを実行します。
    1. レポート・レイアウト - レポート・レイアウトは、ページ書式のXSL-FOベースの定義です。ページ・サイズ、向き、フォント、スタイルなどを定義する属性は、すべてこのセクションで定義されます。
    2. レポートの列ヘッダー - レポート・ヘッダー行の各セルの外観を定義します。
  7. 「名前付き列」を選択した場合は、レポート・レイアウトを含むファイルをアップロードします。
  8. 「レイアウトの作成」をクリックします。

16.16.4 レポート・レイアウトの編集

共有コンポーネントでレポート・レイアウトを編集します。

汎用列のレポート・レイアウトを直接Oracle APEXで編集できます。ただし、名前付き列のレポート・レイアウトを編集するには、現行のファイルをダウンロードしてそれを編集し、再度アップロードする必要があります。

レポート・レイアウトを編集するには:

  1. 共有コンポーネント・ページにナビゲートします。
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

  2. 「ファイルとレポート」で、「レポート・レイアウト」をクリックします。
  3. レポート・レイアウト・ページで、編集するレイアウトを選択します。
  4. 汎用列レイアウトの場合は、「レポート・レイアウトの編集」ページで直接レイアウトを編集し、「変更の適用」をクリックします。
  5. 名前付き列レイアウトの場合:
    1. 「ダウンロード」をクリックして、コンピュータにファイルを保存します。
    2. ファイルを編集します。
    3. ファイルの更新済バージョンを新しいレポート・レイアウトとしてアップロードします。
    4. Oracle Document Generator事前構築済ファンクションおよびAPEX Office Printの場合は、「データ・ループ名」を指定します。
      データ・ループ名は、APEXがJSONデータを準備するときに配列の名前として使用されます。これは、クラシック・レポート・リージョンおよび対話モード・レポート・リージョンを出力する場合にのみ使用され、RTFまたはXSL-FOではない名前付き列レイアウトにのみ使用されます。
    5. 「変更の適用」をクリックします。

16.16.5 レポート・レイアウトのコピーまたはサブスクライブ

現在のアプリケーションまたは別のアプリケーションから、レポート・レイアウトをコピーします。別のアプリケーションからレポート・レイアウトをコピーする場合は、それをサブスクライブすることもできます。

ヒント:

サブスクリプションにより、開発者はワークスペース内の複数のアプリケーション間で共有コンポーネントを再利用できます。サブスクリプションについてさらに学習するには、「共有コンポーネント・サブスクリプションの使用」を参照してください。

レポート・レイアウトをコピーするには:

  1. 「共有コンポーネント」、「レポート・レイアウト」ページにナビゲートします:
    1. ワークスペースのホームページで、「アプリケーション・ビルダー」をクリックします。
    2. アプリケーションを選択します。
    3. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

      共有コンポーネント・ページが表示されます。

    4. 「ファイルとレポート」で「レポート・レイアウト」を選択します。

      「レポート・レイアウト」ページが表示されます。レポートには、「サブスクライブ元」、「サブスクリプション・ステータス」および「サブスクライバ」の各列が含まれていることに注意してください。

  2. 現在のアプリケーション内でレポート・レイアウトをコピーするには:
    1. レポート・レイアウトを検索して、「コピー」列の「コピー」をクリックします。
      レポート・レイアウトのコピー・ウィザードが表示されます。
    2. 新規レポート・レイアウト名 - レポート・レイアウトの名前を入力します。レポート・レイアウトの名前は、アプリケーション内で一意にする必要があります。
    3. 「レポート・レイアウトのコピー」をクリックします。
  3. 別のアプリケーションからレポート・レイアウトをコピーするには:
    1. 「レポート・レイアウト」ページの「タスク」リージョンで、「別のアプリケーションからコピー」をクリックします。
      レポート・レイアウトのコピー・ウィザードが表示されます。
    2. アプリケーション - コピー元のアプリケーションを選択します。
    3. レポート・レイアウトのコピー - コピーするレポート・レイアウトを選択します。
    4. サブスクライブ - レポート・レイアウトをサブスクライブするには、このフラグを「オン」に設定します。
    5. 「レポート・レイアウトのコピー」をクリックします。

16.16.6 電子メール・テンプレートのサブスクライブ

「電子メール・テンプレート」、「詳細」ページで電子メール・テンプレートをサブスクライブします。

サブスクリプションにより、開発者はワークスペース内の複数のアプリケーション間で共有コンポーネントを再利用できます。共有コンポーネント・サブスクリプションの詳細は、「共有コンポーネント・サブスクリプションの使用」を参照してください。

ヒント:

電子メール・テンプレートをコピーして「サブスクライブ」オプションを有効にすることによって、電子メール・テンプレートをサブスクライブすることもできます。「電子メール・テンプレートのコピーまたはサブスクライブ」を参照してください。

現在のアプリケーションで電子メール・テンプレートをサブスクライブするには:

  1. 「電子メール・テンプレート」ページにナビゲートします:
    1. 「ワークスペース」ホームページにナビゲートします。
    2. 「アプリケーション・ビルダー」アイコンをクリックします。
    3. アプリケーションを選択します。
    4. アプリケーションのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。
    5. 「ナビゲーションと検索」で、「電子メール・テンプレート」をクリックします。

      電子メール・テンプレート・ページが表示されます。レポートには、「サブスクライブ元」、「サブスクリプション・ステータス」および「サブスクライバ」の各列が含まれていることに注意してください。

  2. 電子メール・テンプレートを選択します。
    「電子メール・テンプレート」、「詳細」ページが表示されます。
  3. 電子メール・テンプレートをサブスクライブするには:
    1. 「サブスクリプション」リージョンを見つけます。
    2. サブスクリプション、サブスクライブ元 - サブスクライブするマスター電子メール・テンプレートを選択して、「変更の適用」をクリックします。
    3. 選択内容を確認して、「サブスクライブ」をクリックします。

      サブスクライブされたコンポーネントは、選択したマスターから自動的にリフレッシュされます。

  4. サブスクリプションをリフレッシュするには:
    1. 「サブスクリプション」リージョンを見つけます。
    2. サブスクリプション、電子メール・テンプレートのリフレッシュ- 電子メール・テンプレートがすでにサブスクライブされている場合は、「電子メール・テンプレートのリフレッシュ」をクリックします。
    3. 「変更の適用」をクリックします。
  5. 電子メール・テンプレートからサブスクライブ解除するには:
    1. 「サブスクリプション」リージョンを見つけます。
    2. サブスクリプション、サブスクライブ解除 - 「サブスクライブ解除」をクリックします。