8 以前のリリースでのサポート終了

次の項では、以前のリリースでサポートが終了した機能をリストします。

サポートが終了した機能がアプリケーション・メタデータまたはAPIに関係している場合、既存のアプリケーションが以前のように機能しないことがあります。機能を置き換えるようにアプリケーションを変更することをお薦めします。

8.1 CKEditorのサポートが終了

APEX 23.2.9では、CKEditor 4およびCKEditor5はサポートされなくなりました。CKEditor5 APIを使用するカスタム・コードはすべて修正する必要があります。CKEditor4およびCKEDITORグローバル・オブジェクトを参照するコードは動作しなくなりました。既存のCKEditorリージョンは、デフォルトでOracle Rich Text Libraryを使用します。

8.2 サポートが終了したユーティリティ

APEX 23.2以降、APEXExportユーティリティはサポートされなくなり、Oracle APEXに含まれなくなりました。エクスポート操作を実行するには、SQLclを使用してください。

8.3 テンプレート・コンポーネントのメタデータの問合せ

APEX 23.2以降、テンプレート・コンポーネントの場合のみ、APEX_APPLICATION_PAGE_REGIONSおよびAPEX_APPLICATION_PAGE_IR_COLパブリック・ビューのATTRIBUTE_01...ATTRIBUTE_25列でnullが返されるようになりました。

かわりに、すべての属性値のJSONオブジェクトを格納する、新しいATTRIBUTES列を使用してください。この属性の静的IDをオブジェクト・キーとして使用します。JSONドット表記法を使用する場合は表の別名が必ず必要であることに注意してください。次に例を示します。
select r.attributes.COLOR
  from apex_application_page_regions r
 where r.application_id = 100
   and r.page_id        = 1
   and r.static_id      = 'user_badge';

8.4 サポートが終了したクエリー・ビルダー

APEX 23.1以降、SQLワークショップのクエリー・ビルダーはサポートされなくなり、今後のリリースで削除されます。

8.5 サポートが終了したユーザー・インタフェースの削除

APEXでは、以前は、アプリケーションごとに複数のユーザー・インタフェースが定義されていました。APEX 23.1以降、これは行われなくなりました。サポートが終了したユーザー・インタフェースはクリーン・アップされます。これは、多くのAPEXディクショナリ・ビューに影響します。
  • 廃止されたビュー:
    • apex_workspace_ui_types
    • apex_appl_user_interfaces
  • 新しいビュー列:
    • apex_applications.theme_style_by_user_pref
    • apex_applications.built_with_love
    • apex_applications.navigation_list
    • apex_applications.navigation_list_position
    • apex_applications.nav_bar_type
    • apex_applications.nav_bar_list
    • apex_applications.include_legacy_javascript
    • apex_applications.include_jquery_migrate
  • 廃止されたビュー列:
    • apex_applications.ui_detection_css_urls
    • apex_appl_concatenated_files.user_interface_id
    • apex_application_pages.user_interface_id
    • apex_application_pages.page_transition
    • apex_application_pages.popup_transition
    • apex_application_themes.ui_type_id
    • apex_application_themes.ui_type_name
    • apex_application_themes.default_page_transition
    • apex_application_themes.default_popup_transition
    • apex_appl_plugins.supported_ui_types
    • apex_appl_plugin_std_attrs.supported_ui_types
    • apex_appl_plugin_attributes.supported_ui_types
  • 削除されたページ・デザイナ・プロパティ:
    • ページ遷移
    • ポップアップ遷移
    • ユーザー・インタフェース
APEXで2つのユーザー・インタフェースを使用できたときに作成された古いアプリケーションで、アクティブなユーザー・インタフェースのみが使用されるようになりました。非アクティブなユーザー・インタフェースはメタデータから削除されます。

8.6 サポートが終了したJET日付ピッカー・アイテム・タイプの移行

APEX 23.1では、日付ピッカー(JET)アイテム・タイプが削除されました。既存のページ・アイテムおよび対話グリッド列は、APEX 22.2で導入された新しい日付ピッカー・アイテム・タイプに自動的に移行されます。

これは、JET日付ピッカー・コンポーネントに対して行われたすべてのJavaScriptカスタマイズに影響します。

8.7 DOMオブジェクトのサポート終了

APEX 23.1以降、DOMオブジェクトの動的アクション・セレクタ・タイプはサポートされなくなりました。アクションにこのタイプを使用するページでは、ブラウザ・コンソールで例外がスローされ、アクションは実行されなくなります。

DOMオブジェクトのかわりにJavaScript式タイプを使用してください。

8.8 レガシー・バルク・ユーティリティのサポート終了

APEX 23.1以降、グリッド編集ツールはサポートされなくなりました。これには、次の場所で使用できるグリッド編集ツールが含まれます。
  • クロス・ページ・ユーティリティ
  • リージョン・ユーティリティ
  • ボタン・ユーティリティ
  • アイテム・ユーティリティ
  • 計算ユーティリティ
  • 検証ユーティリティ
  • プロセス・ユーティリティ
  • 動的アクション・ユーティリティ
  • ブランチ・ユーティリティ
ページ・デザイナを使用してアイテムを個別に編集したり、適切なユーティリティ領域を使用してアイテムを一括で表示できます。

8.9 アプリケーション・ビルダーでのサポートされなくなった属性

APEX 22.2以降、アプリケーション・ビルダーの次の属性はサポートされなくなりました:

  • 「アプリケーション定義の編集」内:
    • プログレッシブWebアプリケーション - アイコンURL
    • アプリケーション・アイコン - アイコンのファイル名
  • 「ユーザー・インタフェースの編集」内:
    • ファビコン

8.10 サポートが終了したプロパティ

APEX 22.2以降、プロパティ・エディタの次のプロパティはサポートされなくなりました:

  • リージョン・イメージ
  • イメージ・タグ属性

8.11 サポートが終了したビュー列

APEX 22.2以降、次のビュー列はサポートされなくなりました:

  • apex_applications内:
    • app_builder_icon_name
    • favicons
    • pwa_manifest_icon_url

8.12 FullCalendar 3のサポートが終了

APEX 22.2以降、FullCalendar v3は、次のものを含め、サポートされなくなりました:
  • 非推奨となったプラグイン属性
  • v3またはjquery-fullcalendarに固有のファイルおよびフォルダ
  • PL/SQLおよびJavaScriptでのv3固有のロジック
使用されるライブラリ・バージョンはFullCalendar 6.1.8になりました。APEXによってライブラリが自動的にアップグレードされます。

8.13 「アプリケーション・ビルダーのデフォルト値」のサポートが終了

APEX 22.2以降、開発者は「ワークスペース・ユーティリティ」、「アプリケーション・ビルダーのデフォルト値」からアプリケーション・ビルダーのデフォルト値を定義できなくなりました。「アプリケーションの作成」ウィザードで、定義済の属性が使用されなくなりました。

8.14 レガシー・テーマのコピーはサポートが終了

APEX 22.2以降、「テーマのコピー」ウィザードでレガシー・テーマのコピーがサポートされなくなりました。これには、テーマ1から26、およびjQuery Mobileテーマが含まれます。

8.15 サポートが終了したパブリック・パッケージAPI

APEX 22.2以降、次のパブリック・パッケージAPIはサポートされなくなりました:
  • apex_page.is_desktop_uiファンクション
  • apex_page.get_ui_typeファンクション

8.16 サポートが終了したページ位置

APEX 22.1以降、次のページ位置はサポートされなくなり、ページ・デザイナで「レガシー」として表示されます:

  • ボディ1
  • ボディ2
  • ボディ3
  • ヘッダーの後
  • フッターの前

8.17 サポートが終了したリージョン位置

APEX 22.1以降、ボタンの配置に使用される次のリージョン位置はサポートされなくなり、ページ・デザイナで「レガシー」として表示されます:

  • リージョンの上部
  • リージョンの下部
  • リージョンの上
  • リージョンの下

8.18 位置が重複しているカスタム・ページ・テンプレートとカスタム・リージョン・テンプレートはサポート終了

APEX 22.1以降、位置が重複しているカスタム・ページ・テンプレートとカスタム・リージョン・テンプレートはサポートされなくなりました。たとえば、位置が重複するとDOM IDが重複するため、位置#CHANGE#を2回参照するリージョン・テンプレートはお薦めしていません。

8.19 レガシー置換文字列はサポート終了

APEX 22.1以降、次のapex.env置換文字列はサポートされなくなりました:

  • APP_IMAGES
  • IMAGE_PREFIX
  • THEME_DB_IMAGES
  • THEME_IMAGES
  • WORKSPACE_IMAGES

レガシーの置換は引き続き機能しますが、(次にリストされている)更新された置換を使用するように、開発者環境を更新することを開発者にお薦めします。

レガシー 新規
IMAGE_PREFIX APEX_FILES
WORKSPACE_IMAGES WORKSPACE_FILES
APP_IMAGES APP_FILES
THEME_IMAGES THEME_FILES
THEME_DB_IMAGES THEME_DB_FILES

8.20 サポートが終了したJavaScript関数

APEX 22.1以降、次の関数はサポートされなくなりました:

ユニバーサル・テーマのJavaScript API関数:

  • apex.theme42.util.mq (かわりにapex.theme.mqを使用してください)

8.21 ページ・アイテムの計算後操作はサポート終了

APEX 22.1以降、ページ・アイテムの計算後機能はサポートされなくなりました。

この機能は、それが使用されていた既存のページ・アイテムでは引き続き使用できますが、新規ページ・アイテムに設定することや、過去にそれが使用されていなかった既存のページ・アイテムに追加することはできません。

8.22 「同じ行のすべてのページ・アイテムを表示」属性と「同じ行のすべてのページ・アイテムを非表示」属性はサポート終了

「動的アクション」の「表示」アクションと「非表示」アクションには、それぞれ「同じ行のすべてのページ・アイテムを表示」属性と「同じ行のすべてのページ・アイテムを非表示」属性があります。これらの属性は、表ベースのレイアウトを使用するフォーム用に設計されています。「ユニバーサル・テーマ」で表ベースのレイアウトが使用されなくなったため、APEX 22.1以降、これらの属性はサポートされなくなりました。

この機能は、それが「はい」に設定されていた既存の動的アクションでは引き続き使用できますが、開発者が新規動的アクションに対して選択することはできません。

8.23 apex.serverプラグインおよび処理関数の非同期オプションはサポート終了

APEX 22.1以降、apex.serverプラグインおよび処理関数の非同期オプションはサポートされなくなりました。今後のリリースでは、非同期オプションは無視され、すべてのAjaxリクエストが非同期になります。

8.24 apex.widget.initPageItem関数はサポート終了

APEX 22.1以降、関数apex.widget.initPageItemはサポートされなくなりました。かわりに、アイテム・プラグインの作成者はapex.item.createを使用する必要があります。

8.25 「ポップアップLOV」テンプレートはサポート終了

APEX 22.1以降、「ポップアップLOV」テンプレート・タイプはサポートされなくなりました。

8.26 「基準」の「PL/SQLコードの出力」属性はサポート終了

APEX 22.1以降、属性「基準」の選択肢「PL/SQLコードの出力」はサポートされなくなりました。

8.27 対話グリッドのアイコンおよび詳細ビューでの構文{COLUMN_NAME}_LABELはサポート終了

APEX 22.1以降、対話グリッドの詳細ビューおよびアイコン・ビューで列ラベルを参照するために使用される&{COLUMN_NAME}_LABEL.構文はサポートされなくなりました。

かわりに、&{COLUMN_NAME}%LABEL.を使用してください。

8.28 削除されたコンテンツ配信ネットワーク

APEX 22.1では、「ユーザー・インタフェース属性」の、オプションがなしGoogleMicrosoftおよびjQueryの「JavaScript」の下にある属性「コンテンツ配信ネットワーク」が削除されました。このオプションの有効化は、APEXで必要となるいくつかのJavaScriptライブラリの取り込みにのみ関連していました。

このオプションを使用していた場合は、かわりにOracle提供の最新のCDNアプローチを使用することをお薦めします。詳細は、コンテンツ配信ネットワークでのOracle APEX静的リソースの発表を参照してください。

8.29 APEXベースのRESTサービスはサポート終了

APEX 22.1以降、APEXベースのRESTサービスはサポートされなくなりました。リリース18.1より前は、Oracle APEX内で作成されたRESTfulサービスの定義は、コアAPEXスキーマのメタデータ表に格納され、APEXベースのRESTサービスと呼ばれていました。リリース18.1で、定義がORDSリポジトリに格納されるOracle REST Data Services (ORDS)ベースのRESTサービスのサポートを導入しました。ORDSベースのRESTサービスは、Oracle APEXにおけるRESTfulサービスの定義で引き続きサポートされます。

インスタンス・パラメータAPEX_REST_PATH-PREFIXはサポートが終了しました。

ノート:

Oracle REST Data Services (ORDS)リリース21.4.2以降には、残っているAPEXベースのRESTサービスをORDSベースのサービスにアップグレードできる移行スクリプトが付属しています。詳細は、Oracle REST Data Servicesリリース・ノートOracle APEX Restful Serviceモジュールの移行を参照してください。