6.16.1 OEDAを使用したOracle Exadata Database Machineの構成

Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用して、エンジニアド・システムを構成します。

OEDAのデプロイメント・フェーズは、新しいOracle Exadataのデータベース・サーバーのいずれか、または新しいエンジニアド・システム・ラックと同じネットワークに接続されている他のホストで実行できます。ストレージ・サーバーからinstall.shを実行しないでください。新しいラック外のホストでOEDAを実行する場合は、次に示すように、かわりにホスト・マシンにOEDAホーム・ディレクトリおよびWorkdirを作成します。

ノート:

OEDAは、データベース・サーバー(仮想化あり/なし)、ストレージ・サーバーおよびRDMAネットワーク・ファブリックを含む、すべてのExadataコンポーネントを構成します。正しく構成するには、OEDAに次へのアクセス権が必要です。

  • データベース・サーバーのクライアントおよび管理ネットワーク・インタフェース(該当する場合はVMサーバー・ホストとVMゲストを含む)。
  • ストレージ・サーバーの管理ネットワーク・インタフェース。
  • RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチの管理ネットワーク・インタフェース。

OEDAデプロイメント・フェーズを、必要なすべてのネットワーク・インタフェースにアクセスできるホストで実行していることを確認します。

ノート:

ラック外のクライアント・マシンからOEDAを実行すると、ソフトウェア・イメージ・ファイルがネットワーク経由で転送され、プロセスが低速になります。

ノート:

この手順では、Oracle VMはOVMおよびKVMを表します。Oracle Exadata Database Machine X8M-2以降、Oracle Linux KVMは、RoCEネットワーク・ファブリックを使用するシステムの仮想化テクノロジです。それ以外の場合、Oracle VMは、InfiniBand Network Fabricを使用するOracle Exadata Database Machineシステムのすべてで使用されるXenベースの仮想化技術です。

このタスクを開始する前に、Oracle Exadata Deployment Assistantの概要で説明されているその他のタスクを完了しておく必要があります。
  1. データベース・サーバーにOracle VMをインストールする場合は、各データベース・サーバーで/opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.shを実行します。
  2. InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するすべてのデータベース・サーバーにソフトウェアをインストールする前に、未使用のシステム・パーティションのディスク領域を再利用する必要があります。次のコマンドを使用してディスク領域/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaimを再利用します。このコマンドは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。
  3. install.shを実行するホスト上に、抽出されたOEDAファイルのディレクトリを作成します。
    いずれかのデータベース・サーバーのルート・ファイル・システム(/)にステージングされている場合、OEDAは実行されません。最新バージョンのOEDAおよびすべての必要なファイルを格納するディレクトリを、30GB以上の使用可能な空き領域を持つファイル・システムに作成します。
    • ベアメタル・データベース・サーバーの場合は、/u01ファイル・システム上にディレクトリを作成します(たとえば/u01/onecommand/u01/oeda)。
    • Oracle VMサーバーの場合は、/EXAVMIMAGESファイル・システム上にディレクトリを作成します。
  4. install.shを実行するクライアントまたはサーバーのオペレーティング・システムの最新バージョンのOEDAをダウンロードします。
    作成したOEDAホーム・ディレクトリに、ダウンロードしたファイルを解凍します。これにより、/u01/onecommand/linux-x64のようなディレクトリが作成されます。このディレクトリをOEDAホーム・ディレクトリと呼びます。
  5. Oracleソフトウェアに必要なイメージ・ファイルをダウンロードします。
    OEDAには、My Oracle SupportまたはOracle Software Delivery Cloud ( https://edelivery.oracle.com)から入手可能なパッチが必要です。OEDAのREADMEファイルを確認して、インストールするOracleソフトウェアのバージョンに基づくファイル名またはパッチ番号を判別します。OEDAホーム・ディレクトリのWorkDirサブディレクトリにファイルを配置します。
    • ベアメタル・データベース・サーバーにインストールする場合は、OEDA READMEファイルの第2項に示されているパッチをダウンロードします。パッチZIPファイルをダウンロードしたら、コンテンツをWorkDirサブディレクトリに解凍します。
    • データベース・サーバーでOracle VMを構成する場合は、OEDA READMEファイルの「Oracle Virtual MachineのOracle Exadata Deployment Assistantサポート」のトピックの説明に従って、ゴールド・イメージ・ファイルをダウンロードします。ゴールド・イメージZIPファイルをダウンロードしたら、コンテンツをWorkDirサブディレクトリに抽出します。

      ゴールド・イメージは、ソフトウェアのみがインストールされているOracleホームのコピーです。これを使用して、有効で使用可能なOracleホームとして機能させるために、Oracleホームのイメージを新しいファイル・システム上の新しいホストにコピーします。

  6. 必要なOEDA構成ファイルを、データベース・サーバーまたはOracle VM上のWorkDirサブディレクトリにコピーします。

    OEDAを使用して新しいエンジニアド・システムの構成の詳細を指定すると、いくつかの構成ファイルが作成され、生成されたすべてのファイルを含むZIPファイルが作成されます。必要なファイルは、OEDAによって生成されたInstallationTemplate.htmlファイルの下部にもリストされます。ZIPファイルをコピーしてWorkDirサブディレクトリに解凍するか、必要なファイルをWorkDirサブディレクトリに直接コピーできます。

  7. データベース・サーバーまたはOracle VMにログインし、OEDAホーム・ディレクトリに移動します。
  8. install.shスクリプトを実行して、新しいエンジニアド・システムにソフトウェアをインストールしてデプロイします。

    次のコマンド構文で、configuration_fileはメイン構成ファイルCustomerName-rackname.xmlのフルパス名です

    # ./install.sh -cf configuration_file [-s step_number |  \
        -r step_numberA stepnumberB]

    install.shスクリプトでは、次のオプションを使用できます。

    • -cf file: 構成ファイル名
    • -h: スクリプトのヘルプ出力
    • -l: OEDAのステップをリストします
    • -r {n-N | n }: OEDAのステップnからNを実行するか、指定されたステップを実行します。
    • -s n: OEDAのステップnを実行します。
    • -u {n-N | n }: nからNのステップまたは1つのステップを元に戻します。

ノート:

常に、My Oracle Supportノート888828.1に示されている最新のOEDAパッチを使用してください。最新のステップは、パッチ内のREADMEを参照してください。

次のステップは、OEDAデプロイメント・スクリプトによって実行されます。ただし、特定のデプロイメントでの実際のステップは、選択したデプロイメント・オプションによって異なる場合があります。たとえば、「Update Nodes for Eighth Rack」のステップが実行されるのはエイス・ラック構成をデプロイしている場合のみです。

1. Validate Configuration File
2. Update Nodes for Eighth Rack
3. Create Virtual Machine
4. Create Users
5. Setup Cell Connectivity
6. Create Cell Disks
7. Create Grid Disks
8. Configure Alerting
9. Install Cluster Software
10. Initialize Cluster Software
11. Install Database Software
12. Relink Database with RDS
13. Create ASM Diskgroups
14. Create Databases
15. Apply Security Fixes
16. Install Exachk
17. Setup ASR Alerting
18. Create Installation Summary
19. Resecure Machine