2.3.4 InfiniBand Network Fabricによるネットワーク分離のためのInfiniBandパーティションの使用

InfiniBandパーティションは、相互の通信を許可されるInfiniBandノードまたはメンバーのグループを定義します。

InfiniBandパーティションにより、InfiniBand Network Fabricを使用したシステムの異なるクラスタ間でネットワークの分離が可能になります。

InfiniBandのパーティションは、マスター・サブネット・マネージャで作成および管理します。それぞれのパーティションは、一意のパーティション・キーによって識別されます。このキーは、パーティション・メンバーがパーティション内の通信の際に使用します。パーティション内のメンバーは、そのメンバー間でのみ通信できます。

Oracle Exadataでは、それぞれのデータベース・クラスタが、データベース・サーバー間のクラスタ・ネットワーキングに専用のネットワーク・パーティションを使用します。すべてのデータベース・サーバーは、パーティション内で無制限に通信できますが、別のパーティション内のデータベース・サーバーとは通信できません。もう一方のパーティションでは、各データベース・クラスタと各ストレージ・サーバーの間で通信が可能です。このパーティションを使用することで、データベース・サーバーはすべてのストレージ・サーバーと通信できるようになり、ストレージ・サーバーはサポート対象のすべてのデータベース・サーバーと通信できるようなります。さらに、ストレージ・サーバーは、セル間操作を実行するために相互に直接通信できるようになります。

InfiniBandパーティションは、物理マシンまたは仮想マシン(VM)のデプロイメントで使用できます。

詳細は、「InfiniBandパーティションの構成」を参照してください。