3.3 ブラウザベース・バージョンのOracle Exadata Deployment Assistantの使用
初期構成、および既存のデプロイメントを変更または追加する場合は、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)を使用します。新しいコンポーネントを追加したり、既存のデプロイメントを変更する場合は、既存の構成をインポートできます。
OEDAを実行する前に、次を使用できるようにしておきます:
- IPアドレス
- マシン名
- DNSおよびNTP情報
次のオプションは、「オプション」ドロップダウン・メニューで使用できます。
- 情報: OEDAのバージョン情報を表示します。
- 新規: 新しい構成を開始します。
- インポート: 既存の構成ファイルをインポートします。ファイル形式はXMLです。
- 保存: 現在の構成をXMLファイルに保存します。
- 診断: OEDA Webインタフェースに関する問題のトラブルシューティングと診断に使用できるZIPファイルを作成します。
- プリファレンス: Webインタフェースの動作に関するプリファレンスを指定します。
- 検証(OEDAステップ1): 現在の構成で完全性と正確性を確認します。
- IPのチェック: IPアドレスをチェックします。
- インストール・テンプレート: 現在の構成を要約するインストール・テンプレート・レポートを生成します。
- OEDAキーボード・ショートカット・キー: OEDA Webインタフェースをナビゲートするためのキーボード・ショートカットについて説明します。
次のリストでは、OEDA Webインタフェースの構成フローについて説明します。
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ハードウェアの選択ページでデプロイするハードウェアを指定します。このページでは、顧客情報および様々なラック・レベルの構成オプションも取得します。
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「オペレーティング・システムの選択」ページを使用して、データベース・サーバーで仮想化を構成するかどうかを選択します。
ノート:
仮想化された構成では、各Exadataデータベース・サーバーは、サポートされる最大数までの限られた数のVMのみを含めることができます。
Exadata X8M-2以降のシステムについては、Oracle Linux KVMデプロイメントの仕様および制限を参照してください。それ以外の場合は、Oracle VMデプロイメントの仕様および制限を参照してください。
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ラック・ネットワーク・ページに管理ネットワークおよびプライベート・ネットワーク情報を入力します。
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ユーザー・ページで、データベース・サーバーのオペレーティング・システム・ユーザーおよびグループの構成を指定します。
「デフォルト」、「役割区分」または「カスタム」の構成から選択できます。
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Exascaleページで、Exascaleクラスタおよびストレージ・プールを構成します。
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クラスタ・ページで、Oracle Grid Infrastructure (GI)クラスタを定義します。
各クラスタ定義では、クラスタに関連付けられているデータベースおよびストレージ・サーバーを指定します。
仮想化された構成では、各クラスタ定義で、各VMに割り当てられるCPUおよびメモリー・リソースも指定します。ゲスト・ユーザー・ファイルシステムの構成(
/u01
)をカスタマイズし、必要に応じて他のファイル(/u02
など)を追加することもできます。 -
ディスク・グループ・ページで、Oracle ASMディスク・グループのレイアウトを定義します。
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データベース・ホーム・ページで、各OracleホームのOracle Databaseホーム情報を指定します。
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「データベース」ページで、データベースとその属性を指定します。
ノート:
Exadataでデータベースを作成するには、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)またはOEDAコマンドライン・ユーティリティ(OEDACLI)を使用することをお薦めします。どちらのユーティリティもExadataシステム構成の最新のExadataベスト・プラクティス構成設定を実装します。Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)は、Oracle Databaseソフトウェア・バンドルでも使用できます。ただし、DBCAは、OEDA XML構成ファイルと統合されず、推奨されるExadata固有の構成設定を実装しない可能性があるため、Exadataでの新規データベース作成にはお薦めしません。
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クラスタ・ネットワーク・ページで、ネットワーク情報を入力します。
ノート:
2024年10月のOracle Exadata System Softwareリリース更新(24.1.5、23.1.19および22.1.28)以降、VMクラスタを使用するすべての新しい構成でSecure Fabricを有効にするオプションがデフォルトで選択されています。Secure Fabricを構成するには、クラスタ・ネットワーク・ページでプライベート・ネットワーク・パーティションのVLAN IDも指定する必要があります。
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「アラート」ページで、電子メール・アラート、SNMPアラート、自動サービス・リクエスト、Oracle Config ManagerおよびEnterprise Managerのアラートを構成します。
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構成に関する質問に回答し、「コメント」ページのテキスト・フィールドにデプロイメントに関する追加情報を入力します。このフィールドに入力した情報は、
InstallationTemplate.html
ファイルの下部に表示されます。 -
保存およびダウンロードをクリックして構成ファイルを作成します。ZIPファイルを保存するローカル・コンピュータ上の場所を選択するよう求められます。
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Oracle Exadataラックの最初のデータベース・サーバー上のディレクトリにZIPファイルをコピーします。
/u01
のサブディレクトリ(/u01/oeda
ディレクトリなど)を使用します。これらのファイルは、フィールド・エンジニアがOracle Exadataラックを構成する際に使用します。