- Exadata Database Machineインストレーションおよび構成ガイド
- Oracle Exadata Database Machineの構成
- 新規システムのイメージ化
- PXEを使用した新規システムのイメージ化
- PXEを使用し、リリース12.1.2.2.0以降を使用した新しいシステムのイメージ化
6.12.4.1 PXEの使用し、リリース12.1.2.2.0以降を使用した新規システムのイメージ化
PXEを使用した簡略化された方法を使用して、Oracle Exadata System Softwareリリース12.1.2.2.0以降を実行する新しいExadataシステムをデプロイメント用に準備できます。
- 最新のOracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)をhttp://www.oracle.com/technetwork/database/exadata/oeda-download-2076737.htmlから入手します。
- OEDA構成ツールを実行して、構成ファイルを生成します。
- すべてのサーバーの電源を投入します。システムを初めて起動したときの状態は次のとおりです。
- データベース・ノードおよびセルに、172.16範囲のeth0で未使用のIPアドレスが自動的に割り当てられます。
- ノードのホスト名は、
nodeN
の形式になります。ここで、Nは数値です。
- OEDAを実行して、システムのイメージ化に使用する
preconf.csv
ファイルを生成します。 - 最初のデータベース・ノードに接続します。
次の接続オプションのいずれかを使用します。
-
コンソールとサーバーのSER MGTポートをシリアル・ケーブルで接続します。
モジュラ・ジャック・シリアル・ポートを介した接続では、無線周波数の放出制限に準拠するためにシールド・ケーブルを使用する必要があります。
端末デバイスの通信プロパティを、9600ボー、8ビット、パリティなし、1ストップ・ビットに設定します。
詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。
-
サーバーのNET MGTポートにEthernetケーブルを接続してから、ネットワークのワークステーションを使用して接続します。
詳細は、Oracle ILOMへの接続を参照してください。
-
- 各データベース・ノードのeth0 MACアドレスを取得します。 eth0 MACアドレスは、ILOMの
/SYS/MB/NET0
(または、コンソールにログインした場合はip addr
)のfru_macaddress
フィールドです。- コンソールからSSH経由で各データベース・ノードに接続します。
ibhosts
を実行してノード名とIPアドレスのリストを取得します。
- 各ノードの
preconf.csv
ファイルの7番目のフィールドに、大文字を使用してMACアドレスを挿入します。このフィールドは空である必要があります。つまり、2つの連続したカンマ文字(,,
)が表示されます。次に例を示します:
orhb42-b08-01,example.com,db,eth0,eth0,Management,00:10:E0:69:34:52,10.196.3. 106,255.255.224.0,10.196.31.250,orhb42-b08-01-priv,Private:active-bond-ib,192.1 68.10.15,255.255.255.0,,,America/Los_Angeles
- 各ノードのPXE構成ファイルを作成します。
ファイル名は、
pxelinux.cfg
ディレクトリのhostname.xx-xx-xx-xx-xx-xx
です。次に、バージョン12.1.2.1.0以上のPXEイメージ化の推奨オプションを示します。append
で始まる行は、改行なしで1行に入力する必要があります。kernel vmlinux-iso-file-name append initrd=img_file pxe factory stit reboot-on-success notests=diskgroup dhcp preconf=n.n.n.n:/directory/preconf.csv iso-uri=http://web_server/x86_64/iso/image_n ame.iso console=ttyS0,115200n8
Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降のシステムでは、カーネル・オプションに
qinq=yes
またはqinq=no
を追加することで、Exadata Secure RDMA Fabric Isolationを有効または無効にできます。次に例を示します:kernel vmlinux-iso-file-name append initrd=img_file pxe factory stit reboot-on-success notests=diskgroup dhcp preconf=n.n.n.n:/directory/preconf.csv iso-uri=http://web_server/x86_64/iso/image_n ame.iso console=ttyS0,115200n8 qinq=no
- オプションとして、
root
OSユーザーにキー・ベースの認証を構成します。Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0以降では、PXEイメージ化プロセスの一環として、
root
OSユーザーにキー・ベースの認証を構成できます。このオプションを使用する場合は、それぞれのノードで次の操作を実行します。
- ユーティリティ(
ssh-keygen
など)を使用して、RSA公開キーと秘密キーのペアを作成します。次に例を示します:
# ssh-keygen -t rsa -b 4096
- 次のファイル名形式に準拠するように、公開キー・ファイルの名前を変更します。
id_rsa.short_hostname.root.pub
この公開キー・ファイルの名前にあるshort_hostnameは、
preconf.csv
ファイル内の対応するノード・エントリの最初のフィールドで定義されたノード・ホスト名です。 preconf.csv
ファイルが格納されているディレクトリに、名前変更した公開キー・ファイルをコピーします。このディレクトリは、PXE構成ファイルの
preconf
パラメータ(preconf.csv
ファイルへのパスを定義するパラメータ)に前の手順で指定したものと同じです。
キー・ベースの認証を構成すると、イメージ化プロセスの後でパスワード・ベースの認証が無効になります。そのため、一致する秘密キーを使用する、ノードへの
root
アクセスのみが可能になります。root
パスワードを使用する、ILOMアクセスも無効になります。デフォルトでは、公開キー・ファイルの名前または場所が不適切な場合、そのノードに対してパスワード・ベースの認証が有効化されます。また、PXE構成ファイルのブート・オプションとして
root-ssh-key=yes
を指定すると、キー・ベースの認証を必須にすることができます。この場合は、公開キーが不適切な場所にあるとイメージ化プロセスが失敗します。公開キーがあったとしても、キー・ベースの認証の構成は、PXE構成ファイルのブート・オプションとして
root-ssh-key=no
を指定することで無効化できます。 - ユーティリティ(
- 必要に応じて、イメージ・ファイルを作成します。
バージョン12.1.2.2.0以上を使用している場合は、ImageMakerを使用してイメージ・ファイルを作成する必要はありません。関連するPXE、ISOおよびUSBイメージ・ファイルはパッチ自体にすでに作成されています。事前作成されたPXEイメージ・ファイルを含むパッチをOracle Software Delivery Cloudからダウンロードし、PXEサーバーの適切なディレクトリに配置します。どのリリースの場合でも、パッチ番号についてはMy Oracle Supportノート888828.1を参照してください。データベース・サーバーおよびストレージ・サーバー用に個別のPXEイメージ・パッチがあります。
ノート: イメージ・バージョン12.1.2.2.0では、ダウンロード可能なイメージ・ファイルの形式が変更されました。
ダウンロードしたzipファイルには4つのイメージ・ファイルが含まれています。
- 12.1.2.2.0から12.2.1.1.0の場合:
kernel: vmlinux-version-ImageName-{DL180|DL360} initrd: initrd-version-ImageName-{DL180|DL360}.img image: nfsimg-version-ImageName-{DL180|DL360}.tar image: nfsimg-version-ImageName-{DL180|DL360}.tar.md5
- 12.2.1.1.0以降の場合:
kernel: vmlinux-iso-ImageName-{cell|compute} initrd: initrd-iso-ImageName-{cell|compute}.img image: vmlinux-iso-ImageName-{cell|compute}.tar
- 12.1.2.2.0から12.2.1.1.0の場合:
- ILOMを使用してブート順序を変更してPXEから起動した後、サーバーを再起動してイメージ化プロセスを開始します。
たとえば、ホストのOracle Linuxプロンプトから次のように入力します。
# ipmitool chassis bootdev pxe # shutdown -r now
- Oracle VMを使用している場合は、OEDAインストール・ツールを実行する前に、すべてのOracle VMデータベース・サーバーで
switch_to_ovm.sh
を実行します。このコマンドを実行すると、データベース・サーバーがリブートされます。
# /opt/oracle.SupportTools/switch_to_ovm.sh 2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Switch to DOM0 system partition /dev/VGExaDb/LV DbSys3 (/dev/mapper/VGExaDb-LVDbSys3) 2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device: /dev/mapper/VGExaDb-LVDbS ys1 2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Active system device in boot area: /dev/mapper/ VGExaDb-LVDbSys1 2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Set active systen device to /dev/VGExaDb/LVDbSy s3 in /boot/I_am_hd_boot 2014-12-07 11:58:36 -0800 [INFO] Reboot has been initiated to switch to the DOM0 system partition
- InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するシステムでのみ、ソフトウェアをインストールする前に各データベース・サーバーで
/opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaim
を実行します。このコマンドは、選択されていないデプロイメント・タイプ用に予約されたディスク領域を再利用します。これは、RoCEベースのExadataデータベース・サーバーでは必要ありません。
このコマンドの所要時間は通常5分未満です。
注意:
このステップはスキップしないでください。このステップをスキップすると、未使用の領域をreclaimdisks.sh
で再利用できなくなります。# /opt/oracle.SupportTools/reclaimdisks.sh -free -reclaim Model is ORACLE SERVER X5-2 Number of LSI controllers: 1 Physical disks found: 4 (252:0 252:1 252:2 252:3) Logical drives found: 1 ... [INFO ] Copying /usr/share/grub/x86_64-redhat/* to /boot/grub ... [INFO ] Create filesystem on device /dev/sda1 [INFO ] Tune filesystem on device /dev/sda1 GNU GRUB version 0.97 (640K lower / 3072K upper memory) [ Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB lists possible command completions. Anywhere else TAB lists the possible completions of a device/filename.] grub> root (hd0,0) Filesystem type is ext2fs, partition type 0x83 grub> setup (hd0) Checking if "/boot/grub/stage1" exists... no Checking if "/grub/stage1" exists... yes Checking if "/grub/stage2" exists... yes Checking if "/grub/e2fs_stage1_5" exists... yes Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0)"... failed (this is not fatal) Running "embed /grub/e2fs_stage1_5 (hd0,0)"... failed (this is not fatal) Running "install /grub/stage1 (hd0) /grub/stage2 p /grub/grub.conf "... succeeded Done. grub> quit
ibhosts
を実行し、すべてのノードが正しいIPアドレスおよびホスト名を示すことを確認します。elasticNode
が説明に含まれるノードはないはずです。- OEDAツールを実行してデプロイします。
ノート:
root
OSユーザーにキー・ベースの認証を構成した場合は、まず、ノードの秘密キーをOEDA WorkDirにコピーしておく必要があります。[root] # ./install.sh -cf ../machine_config_file.xml -l 1. Validate Configuration File 2. Setup Capacity-on-Demand 3. Create Virtual Machine 4. Create Users 5. Setup Cell Connectivity 6. Create Cell Disks 7. Create Grid Disks 8. Configure Alerting 9. Install Cluster Software 10. Initialize Cluster Software 11. Install Database Software 12. Relink Database with RDS 13. Create ASM Diskgroups 14. Create Databases 15. Apply Security Fixes 16. Install Exachk 17. Setup ASR Alerting 18. Create Installation Summary 19. Resecure Machine