9.7.1.4 ALTER METRICDEFINITION

用途

ALTER METRICDEFINITIONコマンドは、様々なメトリック属性を制御します。

構文

ALTER METRICDEFINITION metric_name [, metric_name ]... attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]...
ALTER METRICDEFINITION attribute_name = attribute_value [, attribute_name = attribute_value]... attribute_filters

使用上のノート

  • このコマンドの説明:

    • metric_name: 変更する特定のメトリック定義を指定します。

    • attribute_filters: 属性値に従ってフィルタ処理することで、変更するメトリック定義を指定します。

    • attribute_name=attribute_value: 属性設定を指定します:

      • finegrained属性は、メトリックでファイングレイン収集を有効にするかどうかを制御します。

        finegrained=enabledを指定してメトリックでファイングレイン収集を有効にするか、finegrained=disabledを指定してメトリックでファイングレイン収集を無効にします。

      • streaming属性は、メトリックをメトリック・ストリームに含めるかどうかを制御します。

        streaming=enabledを指定してメトリック・ストリームにメトリックを含めるか、streaming=disabledを指定してメトリック・ストリームからメトリックを除外します。

      • retentionPolicy属性は、メトリック観測データの保存ポリシーを指定します。

        retentionPolicy=Defaultの場合、関連するメトリックの保存期間はmetricHistoryDaysセル属性によって管理されます。retentionPolicy=Annualの場合、関連するメトリックの保存期間は1年です。

        デフォルトでは、主要なメトリックのサブセットは最大1年間(retentionPolicy=Annual)保持されます。

        Oracle Exadata System Softwareで定義された元のretentionPolicy設定にメトリックをリストアするには、retentionPolicy属性を空の文字列(retentionPolicy='')に設定します。

        ただし、retentionPolicy設定に関係なく、サーバーがメトリック履歴リポジトリのストレージ領域不足を検出すると、履歴メトリック観測データは自動的にパージされます。

  • デフォルトでは、一連のキー・パフォーマンス・メトリックがファイングレイン収集に対して自動的に有効になり、メトリック・ストリームに自動的に含まれます。ただし、finegrainedおよびstreaming属性は個別にカスタマイズできます。つまり、ファイングレイン収集のメトリックをメトリック・ストリームに含めることなく有効にできます。同様に、メトリックがファイングレイン収集に含まれていない場合はメトリック・ストリームに含めることができます。

例9-26 特定のメトリック定義の変更

この例では、イーサネット・ネットワーク・インタフェース転送速度(N_NIC_KB_TRANS_SEC)を示すメトリックのファイングレイン・メトリック収集を有効にするコマンドを示します。

DBMCLI> ALTER METRICDEFINITION N_NIC_KB_TRANS_SEC finegrained=enabled

例9-27 メトリック定義のリストの変更

この例では、リストした一連のメトリックのファイングレイン・メトリック収集を無効にするコマンドを示します。

DBMCLI> ALTER METRICDEFINITION N_MB_SENT,N_MB_RECEIVED finegrained=disabled

例9-28 フィルタの使用によるメトリック定義の変更

この例は、属性フィルタで指定されたすべてのメトリックをメトリック・ストリームに含めるコマンドを示しています。

DBMCLI> ALTER METRICDEFINITION streaming=enabled WHERE name LIKE 'N_NIC.*'