1.1.1 Oracle Exadata管理の共通管理タスク

通常、初期システム・デプロイメントはOracleエンジニアが実行します。データベース管理者の主要職責は通常の操作タスクで開始されます。

表1-1 Oracle Exadata管理の共通管理タスク

タスクまたはイベント 管理者 アクション

パフォーマンスの低下

データベース管理者

システム管理者

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlからパフォーマンスのしきい値を超えたというアラートを受け取ります。

すべてのサーバーのシステム・パフォーマンス、CPU、メモリーおよびI/Oで異常な傾向を確認します。

データベース・パフォーマンス、待機イベント、ロック、並列処理および実行計画を確認します。

パッチ適用またはアップグレード

データベース管理者

システム管理者

Oracle Exadata System Softwareのパッチを適用するかアップグレードして、RDMAネットワーク・ファブリック・スイッチのファームウェアをアップグレードします。

Oracle Databaseのパッチ、Oracle Grid Infrastructureのパッチまたはアップグレードを適用します。

システム停止または障害

データベース管理者

システム管理者

Integrated Lights Out Manager (ILOM)に接続し、現在のシステム状態を確認し、ハードウェアの問題点の識別またはシステムの再起動を行い、およびログを確認して根本的な原因を分析します。

実行インスタンスでのエラーのチェック、実行インスタンスのパフォーマンス監視を行い、アプリケーション機能が損われていないことを確認します。

疑いのあるネットワークの問題点

データベース管理者

システム管理者

ネットワーク・インタフェースでエラーまたは削除されたパケットを検出し、再起動したスイッチがあるかどうかをチェックし、必要に応じてネットワーク管理チームにエスカレートします。

データベース側のパフォーマンスを検査して影響を評価します(影響がある場合)。

データベースのバックアップ

データベース管理者

システム管理者

データベースのバックアップ・ルーチンを実行し、データベース・サーバーのバックアップが完了していることを確認します。

障害ディスクの交換

データベース管理者

システム管理者

ハードウェア交換に関するアラートを受け取り、Oracle Auto Service Request (ASR)がサービス・リクエストを開いたことを確認し、オペレータがデータ・センターのフィールド・サービス技術者にドライブの交換またはスペアのドライブの提供を許可していることを確認します。