2.14.5.4 ターゲットの作成(--create --target)

--create --targetアクションでは、指定したOracle ASMディスク・グループに追加するデバイスの作成に使用されるターゲットを作成します。

--create --targetアクションでは、指定したIPアドレスのリストにあるRDMAネットワーク・ファブリックIPアドレスで、データベース・サーバーがアクセスできるターゲットを作成します。

ターゲットの作成後に、asm-disk-group属性、host-name属性およびsize属性を変更することはできません。

構文

quorumdiskmgr --create --target --asm-disk-group asm_disk_group --visible-to ip_list
   [--host-name host_name] [--size size]

パラメータ

パラメータ 説明

--asm-disk-group

ターゲットから作成したデバイスを追加するOracle ASMディスク・グループを指定します。asm-disk-groupの値は、大/小文字が区別されません。

--visible-to

RDMAネットワーク・ファブリックIPアドレスのリストを指定します。このリストに登録されているRDMAネットワーク・ファブリックIPアドレスのデータベース・サーバーは、ターゲットにアクセスできます。

--host-name

quorumdiskmgrを実行するデータベース・サーバーのホスト名を指定します。asm-disk-grouphost-nameの値の合計長は、26文字以下にする必要があります。ホスト名が長すぎるときには、ラック内の各データベース・サーバーに別々のホスト名が指定されている場合にかぎり、短いホスト名を指定できます。

これはオプションのパラメータです。デフォルト値は、quorumdiskmgrを実行するデータベース・サーバーのホスト名です。host-nameの値は、大/小文字が区別されません。

--size

ターゲットのサイズを指定します。これはオプションのパラメータです。デフォルト値は128MBです。

例2-7 Oracle ASMディスク・グループ・デバイス用のターゲットの作成

この例では、DATAC1ディスク・グループに追加するデバイス用のターゲットを作成する方法を示しています。そのターゲットは、RDMAネットワーク・ファブリックIPアドレスが192.168.10.45または192.168.10.46のデータベース・サーバーからのみ認識可能になります。

quorumdiskmgr --create --target --asm-disk-group=datac1 --visible-to="192.168.10.45, 192.168.10.46"
 --host-name=db01