5.2 ベア・メタルOracle RACクラスタからOracle VMのOracle RACクラスタへの移行
ノート:
このトピックは、2ソケットのx86サーバーにのみ適用されます。Oracle Exadata Database Machine X5-8などの8ソケット・サーバーには適用されません。ベア・メタルOracle RACクラスタからOracle VMのOracle RACクラスタへの移行は次の方法で実行できます。
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既存のベア・メタルOracle RACクラスタを使用して、Oracle VMにOracle RACクラスタを移行します(ダウンタイムは発生しません)。
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Oracle VMに新しいOracle RACクラスタを作成して、Oracle VMにOracle RACクラスタを移行します(最低限のダウンタイムが発生します)。
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Oracle Data Guardを使用してOracle VMにOracle RACクラスタに移行します(最低限のダウンタイムが発生します)。
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Oracle Recovery Manager (RMAN)バックアップおよびリストアを使用してOracle VMのOracle RACクラスタに移行します(ダウンタイムが発生します)。
ベア・メタルOracle RACクラスタからOracle VMのOracle RACクラスタに変換することは、次のことを示唆します。
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各データベース・サーバーがOracle VM Serverに変換され、Oracle VM Serverには管理ドメイン(dom0)と、デプロイされるOracle RACクラスタの数に応じて1つ以上のユーザー・ドメインが作成されます。データベース・サーバー上の各ユーザー・ドメインは特定のOracle RACクラスタに属します。
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変換手順の一環として、初めにベア・メタルOracle RACクラスタがOracle VM内の1つのOracle RACクラスタに変換されます。データベース・サーバーごとに1つのユーザー・ドメインがあります。
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変換が終わった後のストレージ・セルのセル・ディスクとグリッド・ディスクの構成は、変換の開始時の構成と同じになります。
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各データベース・サーバー上で管理ドメインによって使用されるシステム・リソースの量は同じになります。通常、管理ドメインでは8 GBのメモリーと4つの仮想CPUが使用されます。この点を考慮してOracle VMのOracle RACクラスタで実行するデータベースのSGAのサイズを決定してください。
- 詳細な手順は、My Oracle Supportノート2099488.1を参照してください。