5.18 ユーザー・ドメインの別のデータベース・サーバーへの移動

ユーザー・ドメインを別のデータベース・サーバーへ移動できます。

ターゲットのOracle Exadata Database Serverが、次の要件を満たしている必要があります。

  • ターゲット・データベース・サーバーに、同一リリースのOracle Exadata System SoftwareおよびOracle VMがインストールされている。

  • ターゲット・データベース・サーバーに、同一のネットワークが表示されている。

  • ターゲット・データベース・サーバーは、同一のOracle Exadata Storage Serverにアクセスできる。

  • ターゲット・データベース・サーバーで、ユーザー・ドメインの操作に必要な十分な空きリソース(メモリー、CPUおよびローカル・ディスク領域)が使用可能である。

    • 仮想CPUをオーバーコミットすると、すべてのドメインに割り当てられた仮想CPUを、システム上の物理CPU数より多く割り当てることができます。CPUのオーバーコミットは、過剰に収容されたリソースへの競合するワークロードが十分理解され、同時に発生する要求が物理能力を超えない場合にのみ、実行する必要があります。

    • メモリーをオーバーコミットすることはできません。

    • ディスク・イメージをターゲット・データベース・サーバーにコピーすると、ディスク・イメージ・ファイルの領域の割当てが増加する場合があります。これは、コピーされたファイルは、OCFS2 reflinkを利用してディスク領域を省略できないためです。

  • ユーザー・ドメイン名は、ターゲット・データベース・サーバーで未使用の名前にする必要があります。

次の手順に従い、ユーザー・ドメインを同一のOracle Exadata System Software構成内の新しいデータベース・サーバーに移動します。この手順のすべてのステップは、管理ドメインで実行してください。

  1. ユーザー・ドメイン名をシャットダウンします。
    # xm shutdown DomainName -w
    
  2. ユーザー・ドメインのディスク・イメージと構成ファイルをターゲット・データベース・サーバーにコピーします。

    次の例に示すDomainNameは、ドメインの名前に置き換えてください。

    # scp -r /EXAVMIMAGES/GuestImages/DomainName/ target:/EXAVMIMAGES/GuestImages
    
  3. ユーザー・ドメインのUUIDを取得します。
    # grep ^uuid /EXAVMIMAGES/GuestImages/DomainName/vm.cfg
    

    ユーザー・ドメイン UUIDは、49ffddce4efe43f5910d0c61c87bba58のようになります。

  4. ユーザー・ドメインのUUIDを使用して、ユーザー・ドメインのシンボリック・リンクを/OVS/Repositoriesからターゲット・データベース・サーバーにコピーします。
    # tar cpvf - /OVS/Repositories/UUID/ | ssh target_db_server "tar xpvf - -C /"
    
  5. ターゲット・データベース・サーバーで、ユーザー・ドメインを起動します。
    # xm create /EXAVMIMAGES/GuestImages/DomainName/xm.cfg