3.2.1 Oracle Exadata拡張(XT)ストレージ・サーバーについて
Oracle Exadata拡張(XT)ストレージ・サーバーは、オンライン状態の維持が必要なアクセス頻度の低いデータに向けて、Exadata Database Machineの操作性および管理性の利点を拡張するために利用できます。
各XTストレージ・サーバーには、12個の大容量ディスク・ドライブが含まれています。ただし、低コストを実現するため、フラッシュ・デバイスは含まれていません。また、Oracle Exadata System Softwareのライセンスはオプションであり、一部のソフトウェア機能はライセンスがないかぎり無効になります。ハイブリッド列圧縮は、Oracle Exadata System Softwareライセンスを必要とせずに組み込まれています。
XTストレージ・サーバーは、Oracle Exadataラック内のその他のサーバーと同じRDMAネットワーク・ファブリックを使用します。XTストレージ・サーバーにより、アプリケーションに対する透過性、SQLに対する透過性、および同一の操作モデルを維持したまま、ストレージ容量が追加されます。Exadataに使用しているものと同じセキュリティ・モデルと暗号化を使用できます。
XTストレージ・サーバーは、エイス・ラック構成を含むOracle ExadataラックX4以降に追加できます。最初に少なくとも2台のサーバーを追加する必要があります。最初の2台のサーバーの後は、必要に応じてXTストレージ・サーバーを追加できます。高冗長性を実装するには、最小3台のXTストレージ・サーバーが必要になります。XTストレージ・サーバーは、High Capacity (HC)およびExtreme Flash (EF)ストレージ・サーバーと同じ配置パターンに従います。
Oracle ASMディスク・グループは、ストレージ・サーバー(HC、EFまたはXT)のいずれかのタイプのみが提供するストレージを使用する必要があります。XTストレージ・サーバーをラックに追加したら、そのストレージを使用する新しいディスク・グループを作成します。XTストレージ・サーバーのデフォルトのディスク・グループ名はXTNDです。ただし、別の名前を必要に応じて使用することもできます。
XTストレージ・サーバーは、Oracle Databaseに完全統合されるストレージを提供します。Oracleパーティション化、Oracle自動データ最適化、Oracle拡張圧縮などのデータベース機能が備わった新しいディスク・グループを使用できます。
親トピック: Exadata拡張(XT)ストレージ・サーバーの使用