8.5.13 更新のロールバック

バックアップを使用すると、更新の成否に関係なく、更新をロールバックできます。このバックアップは、計画メンテナンスの前のExadataデータベース・サーバーのバックアップで説明しているように、非アクティブなシステム・パーティションに格納されています。

更新をロールバックするとき、更新ユーティリティでは次のアクションを実行します。

  • スタックおよびdomUを停止します。
  • アクティブなシステム・パーティションを非アクティブ化し、非アクティブなシステム・パーティションをアクティブ化します。
  • 非アクティブなパーティションから/bootをリストアします。
  • GRUBブート・ローダーを更新します。

非アクティブなシステム・パーティションを1つのみ保持することで、ロールバック・オプションが前回のアクティブ・イメージのみに制限されます。

ノート:

  • Oracle Linux 6に更新したシステムでは、更新を継続する前にバックアップを実行する必要があります。LVMが有効なシステムをOracle Linux 5からOracle Linux 6へ更新する場合、バックアップが自動で実行されます。
  • Oracle VM Server (dom0)として実行するデータベース・サーバーは、ロールバックの際にアクティブなシステム・パーティションとして、LVDbSys2LVDbSys3との間をスイッチします。
  • Oracle VM (domU)として実行するデータベース・サーバーでは、物理ハードウェア・デプロイメントよりも、LVDbSys1のサイズは小型です。

例8-15 patchmgrを使用した更新のロールバック

[root@pmserver ]# ./patchmgr --dbnodes dbs_group --rollback

--dbnodesには、更新するデータベース・ノードのリストを指定します。

--rollbackには、ロールバック・アクションを指定します。

その他のオプションは、更新ユーティリティに組込みのヘルプを参照してください。

ノート:

以前のイメージにロールバックするときには、ファームウェア更新はロールバックされません。Oracle Exadata System Softwareリリースでは、それ以降のファームウェア・リリースをサポートしています。ロールバックした後、必要に応じて、次のコマンドを実行し、より古いバージョンのファームウェアを適用します。

/etc/init.d/lsidiag stop

/etc/init.d/lsi_mrdsnmpd stop

/opt/oracle.cellos/CheckHWnFWProfile -action updatefw -mode exact

最後のコマンドは、リリース11.2.3.3.0以上にのみ適用されます。