8.6.7 Exadataストレージ・サーバーに対する更新のロールバック
更新したExadataストレージ・サーバーをロールバックできるのは、それが正常に更新されている場合のみです。つまり、imageinfo
コマンドがアクティブ・イメージ・ステータスにsuccess
を返す必要があります。更新が不完全か失敗したストレージ・サーバーはロールバックできません。ロールバックは、ローリング方式または非ローリング方式で行うことができます。
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次のコマンドで、ストレージ・サーバーがロールバックされるバージョンおよび
flashCacheMode
設定をチェックします。[root@dm01 ]# dcli -l root -g cell_group imageinfo -ver -inactive [root@dm01 ]# dcli -l root -g cell_group cellcli -e 'list cell attributes flashCacheMode
ノート:
ライトバック・フラッシュ・キャッシュを有効にした状態でストレージ・サーバーをリリース11.2.3.2.0よりも前のリリースにロールバックする必要がある場合は、ロールバック・アクションを実行する前に、フラッシュ・キャッシュをwritethroughフラッシュ・キャッシュに変換する必要があります。My Oracle Supportノート1500257.1のスクリプトを使用して、ライトバック・フラッシュ・キャッシュ無効にしてください。リリース11.2.3.2.0以上にロールバックされるストレージ・サーバーは、現在設定されているフラッシュ・キャッシュ・モードを保持します。
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次のコマンドを使用して、ロールバックの前提条件をチェックします。
[root@dm01 ]# ./patchmgr -cells cell_group -rollback_check_prereq [-rolling]
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ロールバックを実行します。
rootとして非ローリング方式でロールバックを実行する例:
[root@dm01 ]# ./patchmgr -cells ~/cell_group -rollback
root以外のユーザーとしてローリング方式でロールバックを実行する例:
[oracle@nonExadataHost ]#./patchmgr -cells ~/cell_group -rollback -rolling -log_dir auto
ノート:
以前のイメージにロールバックするときには、ファームウェア更新はロールバックされません。ロールバックした後、必要に応じて、次のコマンドを実行し、より古いバージョンのファームウェアを適用します。
/etc/init.d/lsidiag stop /etc/init.d/lsi_mrdsnmpd stop /opt/oracle.cellos/CheckHWnFWProfile -action updatefw -mode exact
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-cleanup
オプションを使用してExadataストレージ・サーバーをクリーン・アップし、すべての一時的な更新ファイルまたはロールバック・ファイルをクリーン・アップします。このオプションでは、失効した更新状態とロールバック状態をクリーン・アップし、Exadataストレージ・サーバー上で最大1.5GBのディスク領域をクリーン・アップします。このオプションは、patchmgrユーティリティの停止した実行または失敗した実行を再試行する前に使用してください。[root@dm01 ]# ./patchmgr -cells cell_group -cleanup