4.8.5 ネットワーク・サブネット・マネージャ・マスターの理解
サブネット・マネージャは、InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークのすべての運用上の特性を管理します。
サブネット・マネージャの動作特性には次の項目があります。
- ネットワーク・トポロジの検出
- ネットワークに接続されるすべてのポートへのローカル識別子の割当て
- スイッチ転送表の計算およびプログラム
- ファブリックの変更の監視
InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークに複数のサブネット・マネージャを保有できますが、アクティブにできるのは一度に1つのサブネット・マネージャのみです。アクティブなサブネット・マネージャは、マスター・サブネット・マネージャです。他のサブネット・マネージャは、スタンバイ・サブネット・マネージャです。マスター・サブネット・マネージャが停止または失敗すると、スタンバイ・サブネット・マネージャが自動的にマスター・サブネット・マネージャになります。
各サブネット・マネージャには構成可能な優先度があります。InfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークに複数のサブネット・マネージャがある場合は、最高優先度のサブネット・マネージャがマスター・サブネット・マネージャになります。Oracle Exadataでは、リーフ・スイッチのサブネット・マネージャは優先度5として、スパイン・スイッチのサブネット・マネージャは優先度8として構成する必要があります。
Oracle Exadataで実行されるサブネット・マネージャの場所は、次のガイドラインで決定されます:
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サブネット・マネージャは、Oracle Engineered Systemで使用するように指定されたRDMAネットワーク・ファブリックのスイッチでのみ実行します。その他のデバイスでのサブネット・マネージャの実行はサポートされていません。
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Exadataのみの構成で、1つ、2つまたは3つのラックを配線してInfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークを構成している場合、すべてのスイッチでサブネット・マネージャを実行する必要があります。スパイン・スイッチでマスター・サブネット・マネージャを実行する必要があります。Oracle Exadataクオータ・ラックのように、ネットワークにリーフ・スイッチのみが存在する場合は、サブネット・マネージャ・マスターがリーフ・スイッチで実行されます。4つ以上のラックを配線してInfiniBandネットワーク・ファブリックのネットワークを構成している場合、スパイン・スイッチでのみ、サブネット・マネージャを実行する必要があります。リーフ・スイッチのサブネット・マネージャは無効化してください。
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マルチラック構成(Oracle Exadata Database MachineとOracle Exalogic Elastic Cloudのように異なる種類のラックを使用する構成)の場合は、My Oracle SupportのドキュメントID 1682501.1を参照してください。
関連トピック
関連項目:
Sun Datacenter InfiniBand Switch 36ファームウェア、バージョン2.1のドキュメント(http://docs.oracle.com/cd/E36265_01/index.html
)