6.3 Oracle Exadata Database Machineフル・ラックおよびOracle Exadata Database Machineハーフ・ラックのサブネット・マネージャ・マスターの設定

Oracle Exadata X3-2システムおよびOracle Exadata X2-2システムには、3台のSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあります。Oracle Exadata X4-2以降では、Oracle Exadataシステムには2台のSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあります。

ノート:

この手順は、RoCEネットワーク・ファブリックを使用するOracle Exadata X8Mラックには当てはまりません。

ラック・ユニット1 (U1)にあるスイッチは、スパイン・スイッチと呼ばれます。他の2つのスイッチは、リーフ・スイッチと呼ばれます。リーフ・スイッチの場所は、次のとおりです。

  • Oracle Exadata Two-Socket Systems (X3-2以上): ラック・ユニット20 (U20)およびラック・ユニット22 (U22)

  • Oracle Exadata X2-2ラック: ラック・ユニット20 (U20)およびラック・ユニット24 (U24)

  • Oracle Exadata Eight-Socket Systems (X2-8以上)フル・ラック: ラック・ユニット21 (U21)およびラック・ユニット23 (U23)

スパイン・スイッチは、InfiniBand Network Fabricサブネットのサブネット・マネージャ・マスターです。サブネット・マネージャ・マスターの優先度は8で、次の手順で検証できます。

  1. rootユーザーとしてスパイン・スイッチにログインします。

  2. setsmpriority listコマンドを実行します。

    このコマンドにより、smpriorityの値は8であることが示されます。smpriorityの値が異なる場合は、次のようにしてください。

    1. disablesmコマンドを使用して、サブネット・マネージャを停止します。

    2. setsmpriority 8コマンドを使用して優先度を8に設定します。

    3. enablesmコマンドを使用して、サブネット・マネージャを再起動します。

リーフ・スイッチは優先度が5のスタンバイ・サブネット・マネージャです。これは、前述の手順のsetsmpriorityコマンドに値5を代入して確認できます。

ノート:

Sun Fire X4170 Oracle Database Serverを使用したOracle Exadataハーフ・ラックには、優先度が5に設定された2つのSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあります。

サブネット・マネージャ・マスターを調べるには、任意のInfiniBand Network Fabricスイッチにrootユーザーとしてログインして、getmasterコマンドを実行します。サブネット・マネージャ・マスターの場所が表示されます。次に、getmasterコマンドの出力例を示します。

# getmaster
20100701 11:46:38 OpenSM Master on Switch : 0x0021283a8516a0a0 ports 36 Sun DCS 36
QDR switch dm01sw-ib1.example.com enhanced port 0 lid 1 lmc 0

前述の出力は、適切な構成を示しています。サブネット・マスター・マネージャは、スパイン・スイッチdm01sw-ib1.example.comで実行されます。

スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターではない場合、次の手順を実行してサブネット・マネージャ・マスターを設定します。

  1. getmasterコマンドを使用して、サブネット・マネージャ・マスターの現在の場所を確認します。

  2. サブネット・マネージャ・マスターのリーフ・スイッチにrootユーザーとしてログインします。

  3. スイッチのサブネット・マネージャを無効にします。サブネット・マネージャ・マスターが別のスイッチに移動します。

  4. getmasterコマンドを使用して、サブネット・マネージャ・マスターの現在の場所を確認します。スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターではない場合、スパイン・スイッチがサブネット・マネージャ・マスターになるまでステップ23を繰り返します。

  5. この手順の実行中に無効になったリーフ・スイッチのサブネット・マネージャを有効にします。

ノート:

  • 4つ以上のラックを配線してInfiniBand Network Fabricネットワークを構成している場合、サブネット・マネージャはスパイン・スイッチでのみ実行する必要があります。リーフ・スイッチでは、サブネット・マネージャを無効化する必要があります。
  • Sun Fire X4170 Oracle Database Serverを使用したOracle Exadataハーフ・ラックおよびOracle Exadataクオータ・ラックには、2つのSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチがあり、どちらも優先度は5に設定されています。GUIDが再下位のものがマスターです。

関連項目: