8.5.4 Exadataデータベース・サーバーの更新ユーティリティ
patchmgrは、Oracle Exadataデータベース・サーバーを更新するための更新ユーティリティです。
リリース12.2.1.1.0以降、Exadataデータベース・サーバーのExadataソフトウェア更新はpatchmgrユーティリティを使用してのみ適用できます。
ノート:
Exadataデータベース・サーバーを更新するためのpatchmgrユーティリティは、Exadataソフトウェア更新に付属のpatchmgrスクリプトとは異なります。patchmgrユーティリティは、すべての世代のハードウェア、11.2.3.1.0以降のExadataストレージ・サーバー・リリース、およびOracle Virtual Server (dom0)とExadata Virtual Machines (domU)を実行しているExadataデータベース・サーバーをサポートしています。Oracle Exadata System Software更新のREADMEファイルには、更新自体が特定の世代のハードウェアに適用可能かどうかが記載されています。READMEは、dbserver.patch.zip
に付属していませんが、Oracle Exadata System Software更新のzipファイルには付属しています。
このユーティリティでは、主要なオペレーティング・システムのアップグレードを含むExadataソフトウェアの更新もサポートされています。たとえば、Oracle Linux 7からOracle Linux 8へのアップグレードです。
ユーティリティでは、オーケストレーションに対処します。更新は、1つまたは複数のExadataデータベース・サーバーを対象にローリング方式または非ローリング方式で実行できます。
更新ユーティリティは、次のタスクを実行します。
- 次のような、準備、更新、検証のすべてのステップを自動化します。
- データベース、Grid InfrastructureスタックまたはdomUの停止
- Oracle Enterprise Manager Cloud Controlエージェントの停止
- リモート・ネットワーク・マウントのアンマウント(必要な場合)
- Exadataデータベース・サーバーを更新する前に、組込みの
dbserver_backup.sh
スクリプトを使用して、オペレーティング・システムをホストするファイル・システムのバックアップを実行します。 - Oracleベスト・プラクティスおよび最新の既知の問題に対する修正を適用します。
- 更新が成功したことを確認し、Oracleバイナリを再リンクして、OracleスタックおよびdomUを起動します。