InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するラックのマルチラック配線の理解

6.1 InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するラックのマルチラック配線の理解

外部のRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチを使用しないで最大8つのラックを配線できます。

ラックをまとめて配線する場合は、3つのRDMAネットワーク・ファブリック・スイッチが必要です。ラックに3番目のスイッチがない場合は、拡張スイッチ・キットを注文してください。これらのスイッチは、ケーブルの端の標準のRDMAネットワーク・ファブリック・コネクタに接続します。この項の手順では、ラックが相互に隣接していると仮定します。隣接していない場合、接続に長いケーブルが必要になることがあります。

ノート:

InfiniBandネットワーク・ファブリック (X8以前)の場合のみ。

エラスティック構成が最小のエイス・ラックまたはクオータ・ラックの場合のスパイン・スイッチを使用しない直接接続については、InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用するOracle Exadataクオータ・ラックおよびOracle Exadataエイス・ラックの配線の手順に従います。
その他のラック(ハーフ・ラック、フル・ラック、エイス/クオータ・ラックより大きいエラスティック構成)については、スパイン・スイッチをインストールし、InfiniBandネットワーク・ファブリックを使用した2ラック配線など、2台以上の相互接続ラックのための標準のNラック配線を実行します。

ラック・ユニット1(U1)のスイッチは、スパイン・スイッチと呼ばれます。

次のスイッチはリーフ・スイッチと呼ばれます。

Oracle Exadata X2-2ラックおよびOracle Exadata Storage拡張ラックのラック・ユニット20 (U20)およびラック・ユニット24 (U24)のスイッチ
Oracle Exadata X2-8以降のラック・ユニット21 (U21)およびラック・ユニット23 (U23)のスイッチ
Oracle Exadata X3-2以降のラックまたはStorage Expansion Rack X3-2以降のラック・ユニット20 (U20)およびラック・ユニット22 (U22)のスイッチ

ノート:

Oracle Exadata Database Machine X4-2以降のラック、またはExadata Storage Server X4-2L Serverを搭載したOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックには、スペア・ケーブルまたは3つ目のSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチは付属していません。Oracle Exadata Database Machine X4-2以降のラック、またはExadata Storage Server X4-2L Serverを搭載したOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックを拡張する場合は、ケーブルとSun Datacenter InfiniBand Switch 36スイッチを注文する必要があります。

単一のラックでは、7つの接続を使用して2台のリーフ・スイッチが相互に接続されます。また、各リーフ・スイッチにスパイン・スイッチの接続が1つあります。次の図に示すように、リーフ・スイッチがスパイン・スイッチに接続されます。

図6-1 単一ラック内のスパイン・スイッチとリーフ・スイッチ間の接続

「図6-1 単一ラック内のスパイン・スイッチとリーフ・スイッチ間の接続」の説明

次の図に示すように、Oracle Database ServerおよびExadata Storage Serverがリーフ・スイッチに接続されます。

図6-2 データベース・サーバー、ストレージ・サーバーおよびリーフ・スイッチの間の接続

「図6-2 データベース・サーバー、ストレージ・サーバーおよびリーフ・スイッチの間の接続」の説明

8台までのラックを接続する場合、リーフ・スイッチとスパイン・スイッチ間の2つの接続および各リーフ・スイッチ間の7つの既存のスイッチの相互接続を解除します。各リーフ・スイッチから、すべてのラックのスパイン・スイッチに8つの接続を分散します。複数ラック環境の場合、次の図に示すようにラック内のリーフ・スイッチは相互に直接接続されていません。

図2-3 6台のラックにまたがるスパイン・スイッチとリーフ・スイッチ間の接続

「図2-3 6台のラックにまたがるスパイン・スイッチとリーフ・スイッチ間の接続」の説明

上図のように、ラック1の各リーフ・スイッチが次のスイッチに接続されます。

内部スパイン・スイッチへの4つの接続
ラック2のスパイン・スイッチへの4つの接続

ラック1のスパイン・スイッチが次のスイッチに接続されます。

両方の内部リーフ・スイッチへの8つの接続
ラック2の両方のリーフ・スイッチへの8つの接続

ラック数が2から8に増加すると、次の図に示すようにパターンが継続します。

図6-4 8ラックまでのスパイン・スイッチとリーフ・スイッチ間の接続

「図6-4 8ラックまでのスパイン・スイッチとリーフ・スイッチ間の接続」の説明

上図のように、各リーフ・スイッチは、8つのスイッチの相互接続をすべてのスパイン・スイッチに分散しています。各スパイン・スイッチは、16のスイッチの相互接続をすべてのリーフ・スイッチに分散しています。リーフ・スイッチは他のリーフ・スイッチと相互に直接接続されておらず、またスパイン・スイッチは他のスパイン・スイッチと相互に直接接続されていません。

ノート:

ラック1から8までのケーブル長は指定されています。

親トピック: InfiniBandネットワーク・ファブリック(X2からX8)を使用するOracle Exadata Rackモデルのマルチラック配線表